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ソニー:純損失が5200億円に拡大−前期速報値
4月10日(ブルームバーグ):ソニーは10日、前期(2012年3月期)業績の速報値を発表した。純損失は5200億円と従来予想の2200億円から急増し、過去最悪となった。米国での事業の先行き不透明感などから、同国の会計基準に沿って追加の税金費用3000億円の計上を迫られたため。営業損失や売上高の速報値は、従来予想通り。
同社は11年3月期にも、日本での同種の税金要因で2596億円の純損失を計上。これで4年連続の赤字となる。同社広報担当の今田真美氏によると純損失5200億円は、米国での映画事業買収の負担で1995年3月期に出した2934億円を超え過去最大で、財務にも響く。
10日にはシャープも前期の純損失速報値が3800億円と、過去最悪を更新したと発表。パナソニックも2月に、前期の純損失が国内製造業でも最悪の7800億円に陥る見込みだと発表していた。3社ともテレビ事業での苦戦が損失を増幅させ、総崩れとなった格好。
都内で10日夕に会見した加藤優最高財務責任者(CFO)は、引き当てを迫られた理由として、今期の米国での事業の収益が、娯楽部門を除いて「弱含み」に推移する見込みとなった点などを挙げた。昨年末時点で約2900億円あった米国での繰り延べ税金資産は、今回引き当てにより「数百億円」まで減る形になる。
1800億円の営業黒字予想
速報値で950億円の損失としている営業損益は、今期に1800億円の黒字への転換を見込むとしている。想定レートは1ドル=80円、1ユーロ=105円。この予想は、ブルームバーグ・データによるアナリスト18人の予想1689億円を上回っている。
しかし、格付投資情報センター(R&I)は今回の発表を受け、ソニーの発行体格付を格下げ方向のレーティング・モニターに指定した。金融分野の利益が安定している事業構造からして、今期は「金融分野以外の営業利益は1000億円を下回る可能性が高い」ことや、財務状態の悪化の影響も軽視できないため、とした。
ゴールドマン・サックス証券の渡辺崇アナリストは今回の引き当てが会計面で「株主資本を15パーセント程度毀損するようだ」と分析。加藤CFOは会見で、手元のキャッシュへの影響は無いもののバランスシートは悪化すると説明。財務改善策としては事業収益向上や資産売却以外に「エクイティファイナンスも選択肢の1つだが、具体的にいま発表するものは無い」と語った。
バークレイズ・キャピタル証券の藤森裕司アナリストは、純損失の計上により会計上の株主資本は大幅に減るものの、「会社側が資産売却などを計画している上、大規模な設備投資も考えにくい」として、株主資本増強に踏み切る可能性は低いとの見方を示した。
ソニーについては9日付の日本経済新聞電子版が、発表済みの事業売却や分離も合わせて計1万人のグループ人員を削減すると報道していた。加藤氏は会見で人員削減実施の可能性を否定しなかったものの、12日に平井一夫社長兼最高経営責任者(CEO)が出席して実施する戦略説明会で、人数が示されるとの見通しを示した。
-- Editor:Yoshinori EkiTetsuki Murotani
記事についての記者への問い合わせ先:東京 小笹俊一 Shunichi Ozasa sozasa@bloomberg.net
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更新日時: 2012/04/10 19:50 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M293LS6KLVR601.html
シャープ:純損失3800億円に拡大−12年3月期速報値
4月10日(ブルームバーグ):シャープは10日、2012年3月期の速報値を発表した。純損失は3800億円と、従来予想の2900億円から急増した。モバイル端末向け液晶の出荷の遅延や台湾鴻海精密工業グループとの協業などに伴う体質改善費用を計上するため、損失が膨らんだ。
大西徹夫常務執行役員は大阪市内で開いた記者会見で、13年3月期について、上期は厳しい状況が続くとしたものの、モバイル端末向け液晶の売り上げが増加するほか、「大型液晶の操業回復も段階的に進む見通し」と述べた。
同社は同時に、凸版印刷、大日本印刷との間で、両社の子会社の液晶カラーフィルター事業をシャープ子会社シャープディスプレイプロダクト(SDP)に統合することで基本合意したと発表した。
SDP株式については、鴻海精密の郭台銘会長が約46.5%を取得する予定。また統合に伴って新たに株式の発行が見込まれるため、シャープのSDPに対する議決権比率が40%未満となる見通し。大西常務は、持ち株比率について「鴻海とシャープは同率になる」と述べた。
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更新日時: 2012/04/10 19:20 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M29AS86S972801.html
パナソニック:今期純損失7800億円、製造業で最悪規模−統合負担で(2
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2月3日(ブルームバーグ):パナソニックは3日、今期(2012年3月期)純損失予想を7800億円へ下方修正した。昨秋にテレビ事業のリストラ断行を表明して赤字予想を過去最悪に近い水準としたが、環境関連など新収益源の開拓に向けたグループ会社統合の負担を前倒しして体質強化を急ぐ結果、赤字は日本の製造業で最大の水準へと膨らむ。
修正後の純損失予想は、日立製作所がリーマンショックによる打撃で09年3月期に計上した7873億円に並ぶ。今期はテレビ苦戦でシャープが創業以来最悪の2900億円、ソニーも2200億円の赤字に転落の見込みだが、パナソニックの赤字は際立っており、日本の家電業界の総崩れぶりを鮮明に示した。
パナソニックは今回、三洋電機の完全子会社化に伴うのれん代償却の想定額を従来から2500億円拡大させた。タイ洪水に伴う営業損益への影響予想額も従来から600億円積み増した。
修正後の純損失予想7800億円に対し、ブルームバーグ・データによるアナリスト19人の事前予想平均は4717億円だった。営業利益予想も従来比1000億円減らして300億円と、市場予想平均987億円の約3分の1だ。売上高予想は従来比3000億円少ない8兆円とした。
りそな銀行の戸田浩司チーフ・ファンド・マネジャーは、純損失の「数字の大きさはサプライズだが、他の電機メーカーよりも大きいとは予想していた」とコメント。「テレビ、タイ洪水、円高」の三重苦に加え「パナソニックは三洋電を取り込んだ苦しみがある。電池を含めて将来性ある商品を出すべきだ」と語った。
自己資本30%割れに
東証で会見した上野山実常務は、過去最大の純損失計上に伴い、3月末には自己資本比率が29%程度まで低下の見込みだと語った。昨年末時点は33.3%。また、のれん代償却拡大は、リチウムイオン電池や半導体などの事業の採算が、円高などで予想外に悪化したためだと語った。
パナソニックのこれまで最大の赤字は、世界的なIT(情報技術)不況を受け初の大規模な人員減に踏み切った02年3月期の4278億円。同社はその後、素材からの一貫生産で製品の質などを管理し、付加価値を高める「垂直統合」モデルを続けてきた。
しかし、昨秋には赤字続きのテレビ事業にメスを入れた結果、パネルや半導体などの部品までが整理対象となりリストラ負担が増大。大坪文雄社長は3日夕の会見で「テレビ事業の赤字の最大要因は自前主義」だったと認めた。
その上で、太陽電池に強い三洋電機などの統合を進めて「環境革新企業」に転換するため、今期の赤字で「全ての悪材料」を出し切ると語った。同社は今期の構造改革などにより、来期には2500億円の営業増益効果が見込めるとしている。
取材協力:藤村奈央子 沢和世
記事についての記者への問い合わせ先:東京 天野高志 Takashi Amano tamano6@bloomberg.net
記事に関するエディターへの問い合わせ先:東京 大久保義人 Yoshito Okubo yokubo1@bloomberg.net香港 Michael Tighe mtighe4@bloomberg.net
更新日時: 2012/02/03 19:25 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LYT0VQ6TTDS901.html
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