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日本の民間企業のリストラが本格的に始まったのは小渕政権のときである。
一生懸命、会社に尽くしたのに50歳でリストラ。
以後、政府のリストラ支援政策は小泉政権でも引き継がれたが、
このリストラに怯えてる人があんがい少ないことに驚かされている。
これだけ、リストラ、リストラと騒がれているのだから、
今後、いつ自分がターゲットにされるのかそれが不安で不安で仕方ない。
というのが、ふつうだと思うのだが、そうではないのだ。
自分だけはリストラされないだろう。と思ってる人が実に多いのだ。
なぜそこまで楽観できるのか。
その人にそれだけのスキルやキャリアがあるのならわかる。
しかし、まったくそうじゃない人が、自信を持って、
「俺はリストラされないだろう」
と言うのだ。
将来のことを考えて、貯蓄傾向が強いとされてきた日本人。
今では世帯の約3割が、貯蓄ゼロ世帯だが、それでも慎重な人種と思われてきたはず。
なのに、失業に関してはなぜ恐れを感じないのか。
独身でいざとなったら親に甘えられる人ならわかる。
でも、そうじゃないのだ。家庭を持っている人が自分の将来を楽観視してるのだ。
なぜ、日本人は失業に怯えない。
「俺はリストラされないだろう」
という自信や過信はどこから来るのか。
なにわともあれ、日本人は楽観主義者であった。
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