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フジサンケイ ビジネスアイ 3月22日(木)8時15分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120321-00000002-fsi-bus_all
テレビに加え、パソコンの値崩れが止まらない。テレビの店頭価格は40型で1年前より3割以上も安い3万円台に突入し、「1インチ1000円以下」が当たり前になりつつある。パソコンも売れ筋のノート型が昨秋の半値近くになる異例の事態だ。販売競争は過熱する半面、消費者の購入意欲は鈍く、価格が下げ止まる気配はない。
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「メーカーの余剰在庫を大量に買い付けることで、テレビの販売価格を下げている」。大手家電量販店の担当者は破格値のカラクリを明かす。
調査会社のBCNによると、薄型テレビは2月の平均単価が4万6900円と全機種でも1年前より3割安くなった。東日本大震災の被災地を除いて地上デジタル放送に完全移行した昨年7月以降、価格の下落は加速。売れ筋の32型では2万円台前半の製品すら見られる。薄型テレビが1インチ1万円の壁を突破したのは2004年ごろ。わずか8年で10分の1以下になった計算だ。
もっとも、販売は振るわない。電子情報技術産業協会(JEITA)が21日発表した統計によると、薄型テレビの2月の国内出荷台数は前年同月比64%減の58万5000台と、7カ月連続で前年を割り込んだ。
東京都千代田区のビックカメラ有楽町店は昨年末、テレビ売り場を集客力の高い1階から面積が小さい2階へ移動。1階には人気のスマートフォン(高機能携帯電話)を並べたほどだ。
「投げ売り」に近い価格でも、量販店はメーカーからの販売奨励金で利益を確保できているとみられる。一方、競争の激しさから価格交渉で不利なメーカーは「作れば作るほど赤字」に陥り、苦境を打開できない。
このためテレビ事業が12年3月期に8期連続の赤字となるソニーは「数をさばく」戦略を事実上、放棄。12年度は新製品の投入数を前年の約半分に絞り、利幅が大きい上位機種を軸に据える。
パソコンの値下がりも激しい。ノート型で人気のA4サイズは、昨秋発売の旧モデルが発売時の半値に近い7万円台に暴落。年明けに発売された新モデルも最大2割下がっている。
タイの洪水で基幹部品の生産が滞り、在庫が減って下落に歯止めがかかるとの見方もあったが、期待は裏切られた。MM総研の中村成希アナリストは新モデルについて「販売不振のため、性能をほぼ変えずに価格を抑える苦肉の策に出ざるを得なくなった」と指摘する。
5万円前後で販売されるスマートフォンやタブレット型端末が値下がりし、買い求めやすくなれば影響は大きい。秋にも登場する米マイクロソフトの新OS(基本ソフト)「ウィンドウズ8」関連の特需が期待されるが、「歯止めにならないかもしれない」(大手メーカー幹部)と悲観的な見方も漂っている。(井田通人、古川有希)
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最終更新:3月22日(木)12時10分
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