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AIJ:「裸売り」で損失拡大 9年間で1092億円
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120324k0000m040136000c.html
毎日新聞 2012年3月24日 2時30分
投資顧問会社「AIJ投資顧問」(東京都中央区)の年金消失問題で、同社の浅川和彦社長がいわゆる「裸売り」という損失を限定しないリスクの高い金融派生商品(デリバティブ)取引で運用を繰り返し、集めた年金資産の大半を失ったことが23日、証券取引等監視委員会の調査で分かった。運用は浅川社長主導で行われ、03年から9年間の損失額は1092億円に上った。【川名壮志】
監視委によると、AIJは集めた1458億円の受託資産を、デリバティブ取引の一種で日経平均株価を基にした日経225オプション取引と、日本国債のオプション取引で主に運用。どちらも本来は運用に失敗しても「損切り」できることがメリットだが、浅川社長はリスク回避の措置を講じずに高い収益だけを狙う「裸売り」という投機性の高い手法で運用していた。
これにより03年3月期に1億円未満だった損失額は、04年3月期16億円▽05年同34億円▽06年同270億円▽07年同40億円▽08年同186億円▽09年同37億円▽10年同501億円▽11年同7億円−−と毎年億単位で計上。裸売りの手法を多用した上で、市場や金利の動きに逆行した予測に基づき、勝率の低い「逆張り」を繰り返し、手じまいも遅れたため、損害が膨大になったとみられる。
監視委によると、浅川社長はこうした運用をシンガポールの仲介取引業者に指示。損害の実態は自分と高橋成子取締役だけが把握し社内外に漏れないようにしていたという。
AIJの作成した運用益を含んだ純資産と実際の資産額の差は年々開いており、関係者は「損失を回復するため、ばくち的な投資をする悪循環が続いた」とみている。
AIJの受託資産は信託銀行などを経由し英領ケイマン籍のファンドで運用されていたが、本来は独立して運用利回りなどを確認する管理会社や証券会社はAIJと一体化していた。これが問題発覚を遅らせたとされる。
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