★阿修羅♪ > 経世済民75 > 446.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
“バブル景気”は果たして悪なのか!  高橋洋一 (zakzak) 
http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/446.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 3 月 23 日 19:54:47: igsppGRN/E9PQ
 

“バブル景気”は果たして悪なのか!
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120323/plt1203230806000-n1.htm
2012.03.23 「日本」の解き方 夕刊フジ

 1980年代後半のバブル景気については、地価高騰やバブル紳士の暗躍など、負の歴史のように振り返られることが多い。そしていまも市況が過熱気味になると「バブル再来」という言葉が批判的に使われ、反経済成長的な心理が広がる要因にもなっているような気がする。

 最近では仙台の夜の街が復興需要でにぎわったことが「復興バブル」と表現されていたが、被災地を一日でも早く復興させるには、ある程度はやむを得ないだろう。

 バブル期は一般的には1987年から90年までをいう。どのような経済状況だったかといえば、株価は87年から90年にかけて1万5000円くらいから上昇し、89年12月29日に3万8915円をつけた。その後は1990年末までに2万3000円くらいまで下がった。

 マクロ経済はどうだったかといえば、名目経済成長率は5〜8%、実質経済成長率は4〜5%。失業率は2〜2・7%程度、インフレ率は0・5〜3・3%と今からは想像できないほどよかった。一方で、株価と不動産価格は高騰した後に急落して、高値でつかんだ人は負の遺産を背負い、不良債権問題となった。

 歴史上有名なバブルは、チューリップ・バブルやミシシッピ計画、南海泡沫事件である。日本のバブルはこれらに並ぶような話ではない。

 もっとも、バブルというのは好景気となかなか区別がつかない。グリーンスパン前FRB議長は「バブルは崩壊して初めてバブルとわかる」と言ったとされている。

 また、不良債権問題があったかどうかでバブルをみれば、先進国を問わず世界のほとんどの国でいつも起こっていることになる。

 IMF(国際通貨基金)のレポートによれば、1970年から2007年までに124の不良債権問題による銀行危機が発生している。そのレポートでは、日本の銀行危機の財政コストはGDPの14%、生産損失はGDPの18%とされているが、世界各国の銀行危機の平均的な財政コストはGDPの13%、生産損失はGDPの20%となっているので、日本のバブル崩壊による損失は世界の平均的な数字だ。

 もし日本の不良債権処理が世界の平均的な出来事であったならば、日本のバブルは世界の平均的なものと推測できる。もし不良債権処理がもたついて事後コストが高くなっていたとすれば、日本のバブルは世界の平均的以下であっただろう。

 いずれにしても、反省すべきは反省するとしてバブルを「羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」ように考えるのはどうだろうか。資産市場の規制は不十分だったが、少なくとも景気や雇用情勢は今よりはるかによく、人々は明るかった。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2012年3月23日 20:28:24 : gcDaxyCqLw
>バブル景気”は果たして悪なのか

まあ、景気が悪いより
うれしい人はいるでしょうけど
恩恵を受ける人は限られる
そして最後には必ずはじける
はじけた後の後始末に必ず税金が投入される

ここを忘れてはいけない


02. 2012年3月23日 20:35:15 : Pj82T22SRI

>バブル景気”は果たして悪なのか

言葉の定義の問題だが

一般にバブル経済は、人々が土地など財が値上がりすることを期待し、借金して投資する人が増えることで発生する

そしてバブル景気というのは潰れなければ高度成長であってバブルとは言わない

そして潰れた場合、必ず、借金の踏み倒しが起こり、巨額の銀行の負債が発生する。
金融恐慌、景気悪化、連鎖倒産=失業激増を防ぐためには、無関係の人々から徴収した税金の投入が必要になるが

それはバブルでボロ儲けした投資家や銀行を救済することに等しい

どこの国でも、そうした事態は悪だと見なされるようだな


03. 2012年3月24日 03:17:52 : Pijo5v1olc
カネの貸し借りで成り立ち、カネを増やすこと目的とする経済にあって、人は資産価格が上昇しているときはカネなど持たずに値上がりを期待できる資産を持ちたがる。これがバブルだ。資産が下がれば、すべての物価を下落させるように作用する。あらゆる物やサービスの本当の価値が見えてくる。同時にいらない人間もあぶりだされるだろう。

何年も前に他のサイトに私が投降したコメントを参考に載せておきます。


04. 2012年3月24日 03:19:46 : Pijo5v1olc
2010-08-01
 日本の発展の原動力は工業化と貿易である。大規模な農業ができない日本は、海外から安い農産物を輸入したほうが豊かになれる。いらなくなった日本の耕作地は工場や店舗、住宅や道路に転用され、地方に車社会が到来した。都会ではビルはますます高層化した。
 要するに、日本は完成されてしまったのだ。こうした発展の陰で、土地を持たなかった人々は土地を持つようになり、その代金のために働いた。これは何を意味するのだろう。
 例えばその人が工場労働者なら、原始古代からある土地とその人の工場での長年の労働時間を交換したと言える。何の苦労もなく親から土地を相続した人間は、土地が欲しくて、土地のためになるべくたくさん働いてくれる人が多くいるほど、いい思いができるし、彼ら労働者が工場で作った製品も楽に買える。事業に失敗しても土地を売ればおつりがくる。
 高度成長期の工業化は土地本位制を金融界にもたらし、土地持ち人間を大いに潤した。土地の値上がりは労働によって裏づけられていたからだ。高度成長時代の甘い夢を1980年代の後半に、円高金余り現象ととももう一度甘い夢を見ようとしたのが土地がらみのバブルだった。
 しかし、時代は変わり、日本のの多くの人々には持家があり、経済のグローバル化によって、工場も海外に移転する時代を迎えてしまった。土地に頼る時代は終焉し、日本人の多くが何を売って生きる糧を得るか難しい時代になった。

05. 2012年3月24日 03:21:05 : Pijo5v1olc
2009-11-12
私は日本のバブル期を作り出した最大のトリックは株式持ち合いの大いなる錯覚だと信じています。株式持ち合いは実質上、株券という紙の交換で生じるので,
結局自分で自分の株を持つようなもので、実物資産の裏付けはないのです。作用反作用の物理的な法則に従えば株主としての権利も互いに相殺されます。政府も含めてほとんどの人がこれを中身のある財産と勘違いしたのが転落の始まりでした。株価の上昇は上場企業や銀行が保有している持ち合い株に含み益をもたらし、銀行の不倒神話ばかりか上場企業の不倒神話も形成しました。このことを拠り所に多くの企業は直接金融で資金調達して財テクに走り、負けじとばかりに銀行も積極的に融資を拡大しました。お金が集まりすぎて自滅は今の世界経済にも当てはまります。バブル崩壊とともに業績不振の企業はにせ金のような持ち合い株を手放せば現金が入るので大いに助かりました。水増しされた株式で持ち合いとは関係ない一般の投資家や生命保険会社などの本当の株主がどれだけ馬鹿を見たかは推して知るべしです。このように経済はトリックで大きく動き、効率の悪い社会を作り出します。

06. 2012年3月24日 03:24:12 : Pijo5v1olc
2010-08-11
グローバルな経済は資本の蓄積を進め、人々を労働から解放するかに見えた。アメリカ経済は世界からカネを集め、住宅投資に特化した。アメリカの住宅環境は中国人たちと比べれば夢のようなもので、贅沢な分だけ遊びをしていることになる。

グローバルな経済すなわち、企業や個人の国境を越えた世界市場での競争社会の到来である。バブルの過熱は遊びの過熱でもあり、よその国のカネにまで頼って合理的でない投資をし過ぎたアメリカ人は住宅ローンの返済に追われ、投資が減った分、金回りが悪くなり、消費に回すカネがない硬直化の現状に追い込まれた。

これから10億人にも及ぶ発展途上の人々が、先進国と同様に消費を拡大してゆくなら、今の先進国は現在の消費水準を維持していくのはまず無理というものだ。先進国の人たちは余裕ある資金があるならその金で、更なる経済効率を追求して、節約型の経済を目指す義務がある。


07. 2012年3月24日 03:25:31 : Pijo5v1olc
2010-08-19
デフレというが本当に打撃を受けたの日米欧とも資産デフレだ。バブルは時間的なゼロサムゲームをやっていたのに等しい。金利がゼロに近くなると、金利低下をてこに資産価格の上昇を促すことができなくなる。日米欧の金利差がなくなり、長いバブルの後始末に金融機関がさらされていく予感が世界の金融界と産業界を覆っているのだ。

資産価格の上昇と金利の上昇、この基本的な金融の飯の種がなくなるデフレは、とくにアメリカの金融業にとっては大打撃になる。ところが為替だけは時間を空けない瞬間的なゼロサムゲームの世界である。ここに為替投機が果たす役割が垣間見れる。

金利差がなくなる時代は産業の強さがものをいう時代だが、一人勝地を許さない調整弁として働く変動為替相場制を世界は大事に使おうではないか。


08. 2012年3月24日 03:27:34 : Pijo5v1olc
2010-08-23
1985年ごろからアメリカ発の金融危機が起こるまでの約20年を超える世界経済の期間を大平穏時代と称している。この時代はグローバル化とバブル化の両輪走行であり、経済学にとっても明るい未来志向が幅を利かせていた。ところが、多くの経済関係者の期待を裏切って、その後で待っていたのは長期にわたるバブルの清算の時代である。2010年夏の世界経済の現状で過去を再考すると、経済を動かす要因はトリックだとつくづく実感する。

経済学者は年間、付加価値をいくら生み出したかを示す純粋な所得を念頭に論理を展開する。けれど庶民はいくら財産を増やしたか。去年より今年はどれだけ蓄財できたかを気にする。つまり、何で稼ごうと儲けりゃ勝ちだと思っている現実主義者だろう。株や土地や住宅が値上がりしていれば、資産効果が働き、バブリーな気分になって、消費と所得が増え、給料も増え、企業利益も増え、さらに資産価格と所得を再帰的に上昇させる。こうなると経済が過熱してかなりのインフレになるはずが、グローバル化がもたらす供給力増大で、そうならずに済んだ。

バブル時は過剰流動性はつきもので、借金を返済しやすくなるので当然、お金の貸し借りは増える。ところが、バブルがはじければ、もらった給料は現実だったが、蓄財は現実でなく幻の蓄財部分を実感することとなる。借金した者とそこに貸し付けた者たちのの関係はどうなるだろう。

借金返済ばかりの人たちが増え、新たな借り入れをする人はいないので金余りは急速に金欠へと激変する。負債を解消するバブルがもたらす資産の値上がりなど期待できない。こうして将来の労働や企業活動で返済が約束された企業や個人が大量に生み出された。これは何を意味する。そうだ、まだ実現していない未来の付加価値(企業利益や給料など)まで富として勘定に入れてしまった会計処理を自動的に行ったのだ。会計のトリックが実体経済を動かす。


09. 2012年3月24日 03:28:57 : Pijo5v1olc
2010-09-10
株式バブルは陽気なバブルである。株価が下がるだけで資本関係は完結する。資産が減少した効果で、投資や消費は減少するが、銀行が多額の株式を保有していない限り金融機関救済のために国民全体につけを回すことはしなくて済む。アメリカではネットバブルがはじけた後、人々は株式ブームの幻想を反省したが、株式より実態のある不動産に目が向いた。無傷の銀行と低金利政策がマッチして住宅バブルが、ネットバブル崩壊の悪影響を相殺した。

日本のバブル崩壊過程で、土地より株は換金性がはるかに高いので、日本は株価が真っ先に下落した。日本の土地バブルの主体は土地転がしであったが、金融機関を含めて日本人のほとんどが土地は下がらないという思い込みに囚われていた。それゆえ、土地を売って得た金は次の土地を買うための資金となった。いくら地価が賃金などの実体の経済とかけ離れて上昇していても、土地で土地を買う土地交換をしていたのだから現実離れした地価が成り立ったのだ。

日本がバブル崩壊後たどった道を他国は後追いしている。銀行の過剰融資が投資ブームを引き起こし、不良融資=不良債権に変質すると、民間の投資が減退してしまい、借金の返済のためのカネが回らなくなる。これを補うために政府支出が拡大する。政府は民間から調達した資金で支出できれば、民間の資産は政府に貸し付けた分だけ増える。しかも貸したカネは政府支出によって、すぐに民間の市場に戻ってくる。その戻ったカネもさらに政府に貸し出されることになる。この繰り返しをやってきたのが日本であった。政府支出のための資金を中央銀行の印刷紙幣でまかなえば、貨幣の信用はなくなる。こうなると為替が自由化された国では海外に資金が流れてしまうが、中国ではどうであろう。

いずれにしても国民が政府支出に依存すれば、国家の経済も政府支出に依存した構造に特化する。我々が知りたいのはこの結末が最終的にどうなるかの問題である。正統的に考えれば、当然のことながら、この依存体質を維持するために増税が必要になり、実施される。これを契機に政府支出が見直されるとともに、国民の生活スタイルも変化するであろう。こうした経済構造の変化は社会全体を大きく変革するはずである。バブルの清算処理に過ぎない過程が政府支出に頼りすぎて清算を先延ばしすると、資本主義まで変革してしまう。政府の累積債務は最終バブルであり、バブルのすり替えと思っていたほうがよい。


10. 2012年3月24日 12:33:31 : Pj82T22SRI

>国民が政府支出に依存すれば、国家の経済も政府支出に依存した構造に特化する。我々が知りたいのはこの結末が最終的にどうなるか

途上国での紛争が収束し、世界平和が実現すれば、グローバル化による経済発展により、経済格差も縮小し、

技術革新が進み、AIやロボットで技術開発や管理も可能になり、生産力が十分に向上するなら、

ヒトは生産労働から解放されることになる

芸術やスポーツも優れたヒューマノイド(メタル系でもバイオ系でも)がいれば、別にヒトは不要になる


人口制限がうまくいき、資源制約をクリアできれば、
純粋に消費する存在(かっての貴族、超富裕層)へと変わっていくだろう

そして、いつかシステムの存続にとって不要なヒトは、ごく少数のサンプルを除いて淘汰されることになる



11. 2012年3月24日 12:39:33 : Pj82T22SRI

愚かな紛争を繰り返し、資源を消耗し、地球環境、生態系を破壊し、

科学技術文明が崩壊して、汚染環境で細々と生き延び、最後は滅亡するという可能性も高いな


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民75掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民75掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧