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FRBの長期的目標を意識、ある委員は物価上昇率2%提唱=2月13・14日日銀会合議事要旨---(ロイター)
出典 http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPT9E7MF04L20120316
[東京 16日 ロイター]
日銀が16日に発表した2月13─14日開催の金融政策決定会合の議事要旨は、会合では委員らが、米連邦準備理事会(FRB)が物価安定に関する「長期的な目標」を示したことを契機に、中央銀行の物価安定に対する姿勢について関心が高まっていることなどを踏まえ、金融政策運営に関する情報発信のあり方について議論したことを明らかにした。
目指すべき物価上昇率について、ある委員が、「為替相場が長期トレンドとして一方向に傾くことないよう、長期的に主要国の多くと共通の物価上昇率を目指す必要があり、それは2%である」との認識を示したという。
日銀は同日の会合で、
1)事実上のインフレ目標である中長期的な物価安定の目途という数値表現を採用、
2)当面の金融政策運営に当たっては、消費者物価の前年比上昇率1%を目指し、それが見通せるようになるまで協力に金融緩和を推進していく、
3)資産買入などの基金による長期国債の買い入れを10兆円拡大する──との3つの措置を採用した。
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[コメント]
どうやら、その筋で言われている円ドル為替の90円代突入が起こりそうな状況になってきた。
テクニカル的には、85円台が数ヶ月以内に起きても不思議ではないが、インフレ目標をなぜ他国と同じ2パーセントで公表としなかったのか、疑問に思う。
もしかしたら2パーセントで公表し、未達成に終わった場合のメンツを考えているのだろうか。
日銀にも少しはマトモな人間がいるようだが、これほど長くデフレが続き不況に喘いでいるのに、いまだにメンツに拘っているようなら、組織としては終わっている。
ぜひとも2パーセントのインフレ目標を公約してもらいたいものだ。
勤労意欲の向上や経済発展の為にはマイルド・インフレこそが望ましいが、その事について日銀はどう思っているのか。
働いて貯蓄をし、貯蓄した資金が事業に費やされ経済が発展する。
好循環を起こすためには、経済のパイ拡大が絶対に必要だが、デフレは経済のパイを小さくし、起業や事業拡大の意欲を失わせる。
バブル崩壊は結局、何もしない者が生き残り、果敢に事業拡大に賭けた者が敗者となったが、これでは経済や社会は縮小均衡するばかりだ。
パイが小さくなり、土地や株式等の資産価値まで下がる社会では、現金を使わずに持っているだけで、価値が上がるから誰もお金を使わなくなり、深刻な需要不足が続く事になる。
日銀は通貨の番人という役割に拘り過ぎ、円高で通貨の価値が上がったことを自らの活動成果と勘違いしている節がある。
円の為替相場が上がっても、それは長期的にみた円の価値を示すものではないと言える。
資源もなく、食料も自給できず、外国に売るものもなくなれば、それは没落に他ならない。
ちなみに私が知る過去の日銀体質は、メンツと体面に拘る、旧石器人、化石人の集団。
政策金利の上げは勝ちで、下げは負け。
金融機関に厳しい査定ができれば、勝ち。
金融機関に対する規制が景気に大きく影響するプロシクリカリティなんて言葉は彼らには関係がないし、バブルを崩壊させる過程で資産価値の下落が行過ぎて、その影響で貸し渋りと景気低迷が長期化した事の責任も彼らは負う気がない。
インフレが全て悪い等と本気で信じ込んでいて、金融緩和は「負け」で金融締め付けは「勝ち」という体質。
「通貨の番人」を気取っているが、外野からは通貨さえ守れれば国家や経済がどうなっても関係ない「自己中集団」にしか見えない。
日銀と政府のクソ役人は通貨と国債の短期的な価値を高めることに傾倒し、自分部署の成果にばかり拘っている。
円高とデフレは結果的に日本の生産力や技術力、資本力を失わせ、それは本源的な日本円の価値を失わせていることに早く気が付くべきだ。
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