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世界の最貧層比率、1990年から半減=世銀報告
Real Time Economics
2012年 3月 1日 10:25 JST
世界銀行は29日、金融危機や食料価格上昇にもかかわらず、世界全体の最貧層の比率が近年低下し続けているとの報告を発表した。
世銀の2010年の暫定推定によると、1日1.25ドル(約100円)で生活している世界の最貧層比率は1990年水準の半分以下に低下した。この結果、貧困層を1990年水準から半減するとのミレニアム開発目標は2015年の期限を待たずに達成された。
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ASSOCIATED PRESS
国連世界食糧計画(WFP)の援助物資にしがみつくスーダンの少女(2010年4月)
世界全体の完全な統計を入手可能な最新の年である08年について、1.25ドル未満で生活している人々は約12億9000万人で、途上国世界の人口の約22%にとどまった。1981年は19億4000万人だった。世銀の最新調査は約130カ国の850以上の世帯を対象としている。地域別で最も最貧比率が高いのはアフリカのサブサハラ地域で、人口の約47%が1日1.25ドル未満で生活している。
最貧層を1.25ドル未満とする基準は、世界の最貧国10ないし20カ国の平均値だ。世銀は、途上国の貧困ラインの中央値である1日2ドルという尺度でみると、進展度合いは低下する。2ドル未満で生活している人々の数は08年に24億7000万人で、81年の25億9000万人から減少。ただ、1999年以降は減少のペースが加速している。
世銀の研究グループ長、マーティン・ラバリオン氏は「途上国世界は全体として最貧状態との戦いで相当大きく進展したが、最貧国に典型的な貧困ラインを脱却した6億6300万人は依然として中・高所得国の基準からみれば貧しい」と述べた。また「現在の進展ペースだと、2015年の最貧人口はまだ約10億人いることになろう」と語った。
世銀による最貧人口比率の地域別内訳は次の通り。
東アジアと太平洋地域:08年の最貧層は人口の14%で、1981年の77%を大きく下回った。中国では08年に1.25ドル未満で生活している人口は13%(1億7300万人)となっている。
南アジア:最貧人口比率は1981年の61%から08年には33%未満に低下した。
中南米とカリブ海地域:最貧比率は1984年に14%でピークとなり、08年には6.5%に低下した。
中東と北アフリカ:08年の最貧人口比率は約2.7%、860万人で、1981年の1650万人から減少した。
東欧と中央アジア:最貧比率は現在0.5%未満で、ピークだった1999年の3.8%を下回っている。
サブサハラ・アフリカ:08年の最貧比率は47%で、1981年の51%からわずかに低下するにとどまった。
記者: Sudeep Reddy
http://jp.wsj.com/Economy/Global-Economy/node_401078?mod=WSJ3items
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