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米独が欧州危機対応で対立−G20はIMF出資で行き詰り
2月26日(ブルームバーグ):米国とドイツは欧州債務危機への対応で対立し、25日にメキシコ市で開幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は欧州地域への支援で行き詰りを打開するのに苦慮している。
ガイトナー米財務長官は25日、メキシコ市での講演で、欧州が行動を強化し、ユーロ圏債務危機を解決する公約を信頼できるものとするよう求めた。ショイブレ独財務相はその2時間後にこうした要求に反論。今月21日には第2次ギリシャ支援と同国債の債務減免で合意が成立しており、欧州が十分な措置を取っていることが示されたと指摘した。
同相はメキシコ市で講演し、「欧州は宿題を済ませたと私はあえて言う」と発言。より長期的なユーロ強化と経済成長促進には予算削減やより柔軟な労働市場と賃金が必要だとしながらも、ユーロ圏内の金利スプレッド縮小は「われわれが正しい経路にあることを示している」と指摘した。
G20財務相・中央銀行総裁会議はユーロ圏債務危機への対応で次の措置を協議したが、米独両国の対立が初日の討議に影を投げ掛けた。
ドイツは危機打開を支援するため、G20各国を国際通貨基金(IMF)への新たな出資でまとめようと努力している。
IMFのパウロ・ノゲイラ・バチスタ氏はインタビューで、米国が取り組みに参加していないことが、他国からの資金調達を妨げていると指摘した。
原題:Geithner, Schaeuble Spar Over Crisis as G-20 Hits IMFImpasse
記事に関する記者への問い合わせ先:Berlin Alan Crawford acrawford6@bloomberg.net;Berlin Rainer Buergin rbuergin1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Joshua Goodman jgoodman19@bloomberg.net
更新日時: 2012/02/26 14:55 JSThttp://www.bloomberg.co.jp/news/123-LZZKFP6KLVR501.html
G20、IMF追加拠出を議論 欧州債務危機対応で
2012年 2月 26日 13:36 JST
【メキシコ市】主要20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議が25日に開幕し、国際通貨基金(IMF)の財源強化の条件など、欧州の債務危機を封じ込めるための対策を協議した。しかし、主要事項に関する決定は3月末または4月に先送りされる公算だ。
先進国と新興国で構成されるG20は世界経済の大きなリスクとなっているユーロ圏の債務危機を中心に議論する。26日には共同声明を発表する。
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AFP/Getty Images
会談に先立ち、ラガルドIMF専務理事(左)と握手する安住淳財務相(25日、メキシコ市)
G20参加国のうち非欧州諸国は欧州に対し、各国がIMFに追加拠出する前に域内の救済基金を強化するよう求めている。
会議参加者の1人は「すべては欧州が自前の救済基金を増額できるかどうかだ」との見通しを示し、「欧州の動きは大きく遅れているため、防火壁(ファイアフォール)についての最終決定は3月になるというのがG20の見方だ」と述べた。
また、日本と中国は真っ先に追加の資金をIMFに拠出するとみられているが、G20の参加者は25日、ユーロ圏が域内の救済基金の増額に合意するまでは日本と中国はいずれも拠出を確約しないと述べた。
この会議に参加している複数の政府高官によると、会議では中国が1000億ドル、日本が500億ドルを拠出するとの見方が広まっているという。また、別の政府高官は、共同声明には具体的な拠出額は含まれない見通しだと述べた。
日中の政府高官とIMFの報道官はコメントを差し控えた。
記者: Costas Paris and Matina Stevis and Ian Talley
http://jp.wsj.com/Economy/Global-Economy/node_398903?mod=WSJWhatsNews
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