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以下、『株式ニュース』・2月27日版の「山本伸の株式調査ファイル」を転載しました。
前回書いたように、日銀がついに本格的な量的緩和政策=日本版QE1に乗り出した。白川総裁は「1%の物価上昇率達成のメドが立つまで、月間3.3兆円、年間40兆円のペースで長期国債を市場から買う」と宣言した。この日本版QE1によって、円相場はニクソン・ショック以来41年ぶりに円高トレンドから円安トレンドに転換する可能性が高いと私はみている。
●国債暴落阻止が狙い
なぜ日銀が今さら日本版QE1を始めたのかについてだが、やはり今月末に予定されている欧州版QE3(量的緩和第3弾)を警戒したのだろう。何の対策も打たなければ、欧州版QE2が行われた年末年始のように、円相場が対ユーロで再び最高値更新という事態になりかねなかった。
さらに、FRB(米連邦準備理事会)が先月、実質的なインフレ目標政策を導入したため、日銀もその後追いをせざるを得なかったという事情もある。こちらも放っておけば、そのうち急速な円高・ドル安要因になる恐れがあった。
日銀がさらなる円高をを警戒したのはもちろんだが、これも前回指摘したように、日本版QE1の最大の狙いは日本国債暴落を阻止するための防波堤を築くことにあったと思う。欧州版QE3によって、コテコテの茶番である欧州債務危機はほとんど終わってしまうので、格付け会社とヘッジファンドが欧州から日本に狙いを変更するのは時間の問題だった。
以下、ポイントのみ記述……
(1)東証先週発表の信用取引残高は、買い残が1兆1548億円と2年9カ月ぶりの低水準、売り残は413億円増の6617億円。
(2)14日の日本版QE1直後からの主力株への外国人買いは尋常な規模ではない。2月第3週の外国人の買い越し額は2406億円、月間1兆円超の買い越しペース。
投稿者コメント……
(1)「押し目狙いに押し目なし」という相場格言通り、下値があっても、日経平均で9100円から9300円とみるべきでしょう。今年の高値は日経平均で13000円前後でしょうか。
(2)リスク要因は、やはり、福島原発燃料プール事故が考えられます。相当危ないと指摘されている4号原発で大事故が発生した場合、復興計画はご破算、円安・債権安・株安の、いわゆるトリプル安が発生する可能性は依然捨てきれません。
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