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世界注目の先行指標 バルチック海運指数は大暴落しているゾ
http://gendai.net/articles/view/syakai/135253
2012年2月21日 日刊ゲンダイ
株高に浮かれていると大ヤケド
<リーマン・ショック時を下回る>
半年ぶりに平均株価が一時9500円台を回復。「いよいよ1万円の大台も見えてきた」と東京市場は浮かれているが、そんなお祭りムードに水を差す“指標”があるのをご存じか。
世界の金融界が、半年程度先の世界経済や商品価格を見通す先行指標として注目する「バルチック海運指数(BDI)」がそれ。日本の株高を尻目に急落し、2月に入って08年のリーマン・ショック直後の水準にまで下がり、世界中の経済紙で大騒ぎとなっている。
BDIとは、ロンドンのバルチック海運取引所が海運会社などから、鉄鉱石、石炭、穀物などを運搬する外航不定期船の運賃を聞き取って指数にしたもの。1985年1月4日を基準の1000とし、リーマン・ショック前の08年5月は過去最高の1万1793を記録。しかしリーマン・ショック後の08年12月には663まで暴落した。回復して以降は1000を切ることはなかったのに、12年に入ってからは下落の一途。今月、ついに647とリーマン・ショック時を下回った。その後700台まで回復するも、低水準で推移している。
「考えられる要因は2つ。いずれも中国が関係しています。まず、造船需要に沸いて造り過ぎ、供給過剰になっているのではないかということ。もうひとつは、ここへきて中国で不動産規制が進み、資源の輸入が落ち込んでいるのではないかということです。併せて、欧州危機で中国向けの輸出も落ち込んでいるとみられ、ダブルパンチです」(東海東京証券チーフエコノミスト・斎藤満氏)
先行指標のBDIがここまで悪化しているのに、いまの株高は「実体経済との乖離(かいり)がありすぎる」(証券幹部)という疑心暗鬼がプロのホンネだ。そのうち株価が大暴落、世界経済が再び混沌とするかもしれない。
「欧州中央銀行(ECB)は29日に2回目の大量資金供給を予定しているし、米国はまもなくQE3を実施する。資金はジャブジャブで『ギリシャ危機はもう大丈夫なんじゃないか』という空気が出てきていますが、本当にそうなのか? 景気悪化の先行指数が出てきている以上、要注意です」(エコノミスト)
浮かれすぎないほうがいい。
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