http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/155.html
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豊島逸夫=http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/2012/1147.html
欧州債務危機という材料は金市場にとって実に扱いにくい。昨晩のようなギリシャ問題に進展が見られた場合に、危機後退=リスク・オン=リスク資産としての金は買い、ともなるし、かと思えば、危機後退=安全資産としての金買い鎮静化で金は売りともなる。どちらを取るかは、その時点でのマーケットが買いたがっているが、売りたがっているかで決まる。市場の都合次第というわけだ。
そこで、現時点で市場は買いたがっているのか、売りたがっているのか、を問えば、答えは米国金融政策次第。今の状況では、「FRBゼロ金利2014年末まで継続」の買い材料が未だ効いている。
従って、昨晩は、ギリシャ緊縮策合意の報で金はリスク資産として買われ、その後、EU側の最終結論、来週へ持越しの報で売られた。(以下省略)
★同時並行的に波乱に備える当局・・・[金]ギリシャがデフォルトしてもイベントはショックにはならない
亀井幸一郎=http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/865609e1930ad640be092625704a5fbe
2月中旬を迎える今週は、金市場ではちょっとしたイベント週といえる。まずはギリシャだが、こちらは結果的に今週EU財務相会合が15日に開催され、ギリシャの“本気”を問うことになった。言うまでもなく、緊縮策はすったもんだのあげく合意するものの、果たして実行されるのか否かという部分が問われる段階に至っている。足元でなんぼ緊縮策をギリシャ国会が可決しても、それがどれほどの意味を持つのか疑問というのが経験則になってきた。4月に総選挙という見方もあり、どう転んでも・・・つまり政権政党がどう変わっても決めた緊縮策を実行する約束を迫ろうというところまで15日に詰め寄れるのか。
ギリシャが仮にデフォルトとなっても、このクレジット・イベントはショックにはならないだろう。そもそも意外性があってサプライズという市場心理への一定のインパクトがあるものが、「ショック」と呼ばれるのであって、皆が身構え・・・したがって準備もしてというイベントは、やはり一定の要素は経過とともに織り込み済みという部分も増える。年金などは、ギリシャ国債の評価損はすでに計上しており、ここからさらにドラスティックに損失が膨らむというわけでもなかろう。
問題は市場との心理戦であって、そのために以前ここに(2011年10月17日)当方の独自表現として“見せ金”が必要と書いたのだが、最近では“ファイアー・ウォール”という洗練された言葉が使われ始め、意味するところは、“見せ金”を用意し、市場を安心させるということに他ならない。IMFの資金規模拡大や、欧州安定メカニズム(ESM)の基金規模の拡大論議がそれで、財政健全化という即効性の期待できない方策よりも、まずは規模の大きな投入可能資金を準備して市場を安心させるということ。ECBが昨年末に開始した3年物レポ取引もその範
疇に入るし、それを今月末にも実施するのは、ギリシャ対策の一環でもあるわけだ
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