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「ギリシャはユーロから離脱し、ユーロとドラクマの交換レートを1:10にすれば債務はあっとう間に10分の一になり、デフォルトではなく、通貨安による返済額削減という夢のような状態になります・・・」
なるほど、こうすれば国の借金は10分の1になる。
自国通貨が安くなれば、輸出も増えて一挙両得だ。アメリカが狙っているのも、これだろう。
米国債を腹一杯ため込んでも、現金化もできず、結局、10分の1になる。
日本の財務省が、消費税増税を急ぐ理由はここにあるわけだが、国民には、輸入インフレと不景気の地獄が待っている。
NEVADAから
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/
2012年02月14日
ギリシャ国民(デフォルトした方がまし)
ギリシャ国民の間に、デフォルトして昔の<ドラクマ>に戻った方がましである、という声が高まっていると報じられています。
<報道>
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ギリシャは13日、ユーロ圏などから第2次支援を受ける前提条件だった財政緊縮策を議会承認し、「突然の債務不履行(デフォルト)」回避へ前進した。
だが、国民には政府・与党不信が強まり、「緊縮策よりデフォルトやユーロ圏離脱が望ましい」との主張が勢いを増している。抗議活動の激化にもつながりそうだ。
「月給は2年前の約1200ユーロ(約12万円)から約700ユーロに減り、今回の緊縮策で22%減る。増税で物価は上がった。こんな政策なら、デフォルトやユーロ圏離脱の方がましよ」。12日の国会議事堂前の抗議デモ。女性会社員グバル・ミルトさん(32)の訴えに、周囲の参加者が賛同した。
デモに加わったヨット製造会社社長コスタス・ゴルフィノプロスさん(45)も「デフォルトは不可避だ。ユーロ圏を離れ、独自通貨に戻って物価などを調整した方が、長期的にはプラスになる」と主張した。
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ギリシャはユーロから離脱し、ユーロとドラクマの交換レートを1:10にすれば債務はあっとう間に10分の一になり、デフォルトではなく、通貨安による返済額削減という夢のような状態になります。
勿論、この通貨安政策で輸入物価は跳ね上がりますが、観光で生きていけるギリシャであり、通貨安で観光にはプラスになり、更にはオリンピックをギリシャ開催という形で固定させれば更に経済には追い風が吹き、残った債務は返済出来る筈です。
尤も、お金を貸した方は、ユーロ建ての借金証文(50兆円)の価値が10分の一の5兆円になる訳であり、ダメージは大きいのですが、金融市場で爆弾と言われるCDS精算理由にはならず、この点では金融市場へのダメージは小さいと言えます。
これだけ見れば、ギリシャは救われますが、問題はこのギリシャ離脱・債務削減策が、ポルトガル・スペイン・イタリアに波及すれば、お金を貸したヨーロッパ各国の金融機関が膨大な損を抱え、「経営破たん」するということになります。
また、契約書に「ユーロで返済」と記載されていればこのスキームは崩壊し、ギリシャはこのままデフォルトして50兆円の借金すべてを無効にすると宣言するしかなくなります。
なぜなら、いくらギリシャ政府とEU・IMFが融資実行条件を合意しましても、国民がNOと言えば絵に描いた餅状態になるからです。
ギリシャの国民が更にゼネスト・暴動に入れば、国家崩壊になります。
これは最悪の事態になりますが、このままEU/IMFとギリシャ政府が融資実行策を強行しようとすれば、国民は総反発し、最悪の事態に発展します。
「デフォルトした方が良い」、という声が国民の声になるまでそう時間は掛らないかも知れません。
ギリシャ問題は株式市場が考える程、簡単ではありません。
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