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昨日の続きです
ある例をとれば日本の戦時中、武器を多く作らなくてはならないため、何でもかんでも労働力をかき集めた。しかしその人たちに労働に見合った賃金を渡さなくてはならない。そして多くの紙幣が刷られた。その一方で「贅沢は敵だという」宣伝を流し、金があっても商品を買うことは罪だと教え込んだ。その代わり人々がより多く持ちすぎた貨幣を何らかの方法で国が借りあげる手を打った。それが国債であり、満期払いの保険となって人々の金を吸い上げ、またそれを武器を作るための労働者の賃金支払いに当てた。贅沢は敵だという教えは武器を作るため日用品を作らせない口実で、極端に日用品(食品等)が不足してしまった。
そして敗戦、軍部の、贅沢は敵だと言う監視から人々は解放された。競って貯めていたお金が一気に不足していた商品(食料品)になだれ込んだ。だが武器を作るため人の労働は日用品を作れなかったので、供給が極端に不足する事態に落ち込んでいた。当然そのような事態では刷りすぎた貨幣と商品の不足から、いくらでもいいから買うと言う心理が働いてしまい。その結果ハイパーインフレ、貨幣は紙切れ同然になってしまった。それが戦後の姿だった。生きていくためには人は物のある地点へと移動し、交換できる商品(例えば着物等)と食料を交換するため取締りの目を逃れて買出しへと走った。
これは予断ですがその買出しに来た若い女性を取締官という名を語り、人気の無いところへ連れて行き暴行殺人、そして女性の性器を切り取り今で言うコレクションにしていた。その加害者は小平ヨシヲという卑劣漢でした。このような事件が報道されても人は生きるため、食うために買出し列車に乗るという時代でした。ここで戦後のハイパーインフレとはどういう時代だったのかということが分かってもれえたのではないでしょうか。纏めれば軍部主導の「贅沢は敵」という必要品でも買わせない政策、貯めた金を貨幣と違う紙切れで吸い上げる。そしてそれを学徒動員等で集めた職工・女工に賃金として渡す。その時代はすざましい勢いで印刷された紙幣はばら撒かれた。そしてその金を使うことが犯罪者であるかのように監視をされていた。
この時代のハイパーインフレとは交換機能が抑えられた状態の中で保存機能が強制力を持った時代だといえます。
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