http://www.asyura2.com/12/hasan75/msg/102.html
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http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/2012/1144.html
今朝の日経記事「ギリシャ 賃金・年金の壁 国民、削減に反発 大規模スト計画」
そして「独仏、最終決断迫る 支援条件譲歩せず」
しかし、筆者がアテネで強く感じたことだが、ギリシャ国民がこれ以上、支援条件=更なる緊縮を受け入れる気はない、否、出来ない。月収500ユーロ(約50,000円)では生活できない。
ギリシャ首相にしても4月には総選挙を控える。仮にこれが日本として総選挙2か月前に、首相が国民に対し、最低賃金20%追加カット、年金20%追加カット、そして公務員12,000名削減を「お願い」したらどうなるか。
対してフランクフルトで感じたことは、当たり前のことだが、ドイツにはカネがある。ただ、イソップ物語に例えれば、アリ組がキリギリス組を救済することに国民的抵抗が強いので、「支援条件譲歩できず」ということだ。しかし、キリギリス組にアリになれといっても所詮無理筋。
結論としては、最後はユーロ崩壊を回避するためドイツが譲歩せざるを得ないと思う。
ドイツといっても、政治の都=ベルリンと、経済の街=フランクフルトではかなり温度差がある。ベルリンは、国民の抵抗感に敏感だが、フランクフルトはユーロの恩恵を最も強く感じており、ギリシャ救済止む無しの論調が見られた。
そこで、万策尽きたギリシャに対し、ドイツには、未だいよいよとなれば、妥協の余地ありと筆者は見たわけだ。
メルケル首相は当然のことながら、最後の最後まで突っ張るだろう。「支援条件譲歩せず」 この言葉を市場は何回聞いたことか。それでも彼女の立場では言い続けねばならぬ。その上で、まさにデフォルト寸前に妥協策を提示し、問題の解決を先送りせざるを得まい。
ギリシャ問題は、チーム・キリギリスとチーム・アリの攻防を野球に例えれば、まだ5回裏である。
★年末には世界支配層の悪事が世界中にすべて晒される・・・ギリシャデフォルトは3ケ月延びそう!
(http://blog.kuruten.jp/katukan01/194858 )
というのは、今までECBが減免には一切応じ無いと言っていたのが、ECBが損失を被らない範囲で、ECBの利益分をギリシャに戻入することで妥協する姿勢を見せたことです。
このままEUがギリシャ当局に課題を負わせたままにすると、4月の選挙や、現在ゼネストをしている状態や、これ以上の給与、最低賃金、年金のカットには耐えられないという国民の反感から時間切れでやむなくハード・デフォルトに陥る危険性があります。
そうなるとCDSが爆発し、それに対するファイアーウオールが全く無い状態なので一挙に大混乱を招く危険性が大きく、結局、ギリギリのところでEU、ECBが妥協し、ギリシャが受け入れ態勢が不十分なまま支援することになりそうです。
しかし、3ケ月後の5月中旬になると、ポルトガル、スペイン、イタリアの問題が加わり、さらに、イスラエルがイランへ無謀な奇襲攻撃を仕掛けるリスクも浮上します。
このように、問題の解決でなく問題の先送りとなり、よりリスクが高まる世界情勢であると言わざるを得ません(中略)
★ECB、ギリシャ国債購入で得た利益の放棄で合意=WSJ
(http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTJE81701320120208)
[ロンドン 8日 ロイター] 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、欧州中央銀行(ECB)がギリシャ国債購入で得た利益の一部もしくはすべてを放棄することで合意したと報じた。
同紙によると、ECBは、額面を下回る水準でギリシャ国債を欧州金融安定ファシリティー(EFSF)が発行する新発債と交換する見通しという。
ECBは額面を110億ユーロ下回る水準でギリシャ国債を買い入れており、ECBがこの利益を放棄すれば、ギリシャは最大110億ユーロの債務削減が可能になる。
WSJによると、ECBの債券買い入れプログラムとは別にユーロ圏の各国中銀が保有するギリシャ国債は、債務再編には盛り込まれない見通し。
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