http://www.asyura2.com/12/genpatu29/msg/864.html
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3月24日、山下俊一は日本甲状腺学会の会員宛てに、文書で『小児甲状腺ブロック不要』と通達した。
これは「安定ヨウ素剤の配布は必要ない」との通知に匹敵する。
この通知についても、疎開裁判弁護団の柳原敏夫弁護士は強く憤る。
「チェルノブイリ原発直後に、隣国ポーランドでは、国をあげて子どもたちに安定ヨウ素剤を配布し、そのためにポーランドの甲状腺発生はチェルノブイリ原発以降もゼロだったのです。そして、その事実を山下氏も当時から知っており、そのことを論文等で発表しているのです」
さて、元は3月18日付けでの、核医学会と放医研の声明である。
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日本核医学会
放射線医学総合研究所
被災者の皆様、とくにお子さんをお持ちの被災者の皆様へ
本文書は汚染、被ばく等の状況が変化したため 2011/6/1にホーム ページのアーカイブに移動しました。文書内では事故当時の数値が用いられていますが、現状では大きく変化しており2011/6/1現在の状況とは大幅に異 なっていますので取り扱いには十分ご注意ください。
現状(2011/3/17現在)では3/16以前に避難区域(原発半径20km)以遠に避難をされておられる方々やそれ以遠に在住されておられる方々の安定ヨウ素剤による甲状腺の保護処置は不要です。
東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方々に心からお悔やみ申し上げます。また、被災地域の一日も早い復興をお祈りいたします。
被ばくが懸念される地域にお住まいの皆様には、東北地方太平洋沖地震に伴う福島原子力発電所事故による放射性物質に由来する健康への影響をご心配のことと存じます。特にお子様をお持ちの親御さんは、子供達の被ばくを心配され、安定ヨウ素剤による甲状腺の保護処置が必要ではなかろうかとご不安に駆られることと思います。
経済産業省のプレスリリースには、16日、原子力災害対策現地本部から、「避難区域(半径20km)からの避難時における安定ヨウ素剤投与の指示」を県知事及び市町村(富岡町、双葉町、大熊町、浪江町、川内村、楢葉町、南相馬市、田村市、葛尾村、広野町、いわき市、飯館村)宛に発出したとあります。
しかし、これは、16日以前にすでに当該地域から避難されておられる方々や、当該地域圏外に在住されておられた方々を対象としているものではありません。これらの方々におかれましては、今の段階では安定ヨウ素剤による甲状腺保護処置は不要です。むしろ危険なことがありますので、避けてください。
ただし、今後の状況変化によってはこれらの方々にも必要となることもありますので、政府発表・関連自治体発表・東京電力発表・報道情報などを十分に注視され、政府や自治体の指示にしたがっていただけますようお願い申し上げます。
(以下抜粋)
2
チェルノブイリでの事故後に東欧諸国で小児を中心とした甲状腺癌の増加が見られましたが、その主な原因はミルク等に含まれていた放射性ヨウ素による体内からの被ばく(内部被ばく)であったことが分かっています。たしかにチェルノブイリ事故では、大規模な被ばく発生後4日目に、ポーランドが国を挙げて安定ヨウ素剤を全ポーランドの小児の90%に一回だけ配布いたしました。そうしなかった隣国のウクライナやベラルーシでは小児の甲状腺癌が増加したのに対して、結果的にポーランドでは甲状腺癌増加は認められませんでした。しかし、1)内陸国のウクライナやベラルーシは食物や土壌中のヨードが少なく、もともと国民的にヨード欠乏状態であったのに対し、ポーランドは海沿いの国でさほどヨード欠乏状態ではなく、2)ポーランドは国内での牛乳を禁止して、すべて輸入粉ミルクに変えたという処置も行っています。これらの多くの処置がかみ合い、結果としてポーランドでは甲状腺癌の増加がなかったのです。
3
食物中、土壌中のヨウ素量の多い日本では、通常の食生活を行うことで十分にヨウ素を摂取できており、自然と甲状腺は安定ヨウ素で満たされています。ごく少量の放射性ヨウ素が簡単に健康に影響するほど吸収されることはありません。むやみに安定ヨウ素剤を服用する必要はありません。また、ヨウ素の入ったうがい剤や消毒剤を飲むことは危険です。乳児の場合には成長障害を引き起こす危険もあります。
9
なお、放射性ヨウ素による甲状腺癌発がんの危険性は40才未満、とくに放射線に敏感な小児に高く、それ以上の方では危険性はほとんどありません。
(2011/3/17)
(2011/3/18 改訂)
(2011/3/18 改訂:第2稿
(2011/3/28 改訂)
(2011/3/28 改訂:第2稿)
http://www.jsnm.org/japanese/11-0
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mainau:
今後の住民の甲状腺ガン発生の経過によって、各当事者がこの判断について、責任を取らされることになるだろう。
どっちみち、こう言うだろう。
「現場での混乱や不安を考え、配慮したつもりだった」
「成人の甲状腺ガンの発生は事実だが、原発事故との因果関係は明らかにされていない」
「小児甲状腺ガンに限っては、賠償保障するが、成人はこの限りではない。成人の甲状腺ガンに関しては、因果関係が立証できない。」
(あるいは百歩譲った場合には)
「原発事故とは相当の因果関係が認められるが、当時は、そのことについて予見するだけの科学的根拠は十分ではなかった」
「想定外のリスクだった」
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