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原発ゴミ最終処分、実現へ 世界初、フィンランドの施設を見る(朝日新聞)/「地下深く永遠に 〜10万年後の安全〜」
http://www.asyura2.com/12/genpatu29/msg/809.html
投稿者 gataro 日時 2013 年 1 月 24 日 19:19:43: KbIx4LOvH6Ccw
 


BS世界のドキュメンタリー「地下深く永遠に 〜10万年後の安全〜」 投稿者 dm_4fe5d773d97d4


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http://digital.asahi.com/articles/TKY201301230741.html


原発ゴミ最終処分、実現へ 世界初、フィンランドの施設を見る
朝日新聞 2013年1月24日


 北欧フィンランドで、高レベル放射性廃棄物である原発の使用済み燃料を400メートル以深の地下に埋める民間最終処分場計画が大詰めの段階を迎えた。昨年末に建設許可が申請され、同国の審査が順調に進めば来年6月に建設を始める。2020年操業が目標だ。「トイレなきマンション」という原発の課題を世界で初めて乗り越えることになる。



 処分場の予定地はフィンランドの首都ヘルシンキから北西へ250キロのバルト海に浮かぶオルキルオト島にある。車で約4時間、雪に覆われた景色を見続けながら現地に入った。


 すぐ近くに同国の電力会社「TVO」のオルキルオト原発1、2号機(沸騰水型、出力各86万キロワット)が運転している。さらに、最新型の3号機(加圧水型、同160万キロワット)が建設中。東芝や三菱重工業が参加している4号機の建設準備も進められている。


 処分場は、別の地域にあるフォルトゥム社のロビーサ原発1、2号機(加圧水型、出力各48・8万キロワット)と合わせて、計6基の運転で出る9千トンの使用済み燃料を埋める予定だ。


 日本記者クラブ取材団の一員として、試験施設「オンカロ」に入った。オンカロとは「洞窟」という意味だが、2004年に着工した人工トンネルだ。照明に照らされた坑道(高さ5・8メートル、幅6メートル)が続く。傾斜は1キロで100メートル下がる。壁は岩がむき出しで緩やかな斜面が暗闇に吸い込まれていく。最深部の420メートルまでは車で15分ほどかかる。


 ●「活断層はない」


 処分場を運営するポシバ社の地質学の専門家で地元で生まれたトーマス・ペレさん(31)は「周辺で地震があった記憶はない。プレート境界からも離れているし、活断層もないと考えている」と話した。


 フィンランドはスカンディナビア全体を覆っている極めて古い地層の真ん中にある。堆積(たいせき)岩ではなくて19億年前に形成された結晶質の岩石だ。火山や地震活動はほとんどないという。


 ポシバ社は昨年12月28日に建設許可申請を政府に出した。規制機関の審査は1年半ほどで終わるとみられ、20年の操業は計画通りにできそうという。使用済み燃料の処分場はスウェーデンでも建設が決まっているが、25年の試験操業を目標にしており、フィンランドが先行する。


 オンカロの最深部では、水平方向に二つの坑道が掘られ、さらに三つの縦穴が掘られていた。模擬でつくられた穴だが、操業が始まればこうした縦穴に金属製の筒に入れた使用済み燃料を順次埋めていく。


 処分場の坑道の長さは最終的には計40キロになる。2100年に事業が終われば、全て埋め戻され、人間社会から隔離される。



 ●安全性に異論も


 ポシバ社によると6万年後には再び氷河期を迎えると予想され、氷の厚さは2キロにもなる。その重さでこの一帯はある程度沈む。放射能が自然減衰によって無害化される10万年後には、氷が溶けて再び持ち上がる。その際に、地表に近い部分では断層ができたり割れ目が出来たりすると考えられているが、深い部分は大きな変化があるとは考えられていないという。


 10万年後まで安全性を保証できるかには異論もある。オンカロを題材に処分の安全性を問うドキュメンタリー映画「10万年後の安全」のミケル・マッセン監督は「とてつもない長い期間の問題。将来の世代に残す是非を多くの人に考えてもらいたかった」と話す。


 日本は使用済み燃料を再処理してプルトニウムを取り出す政策を進めてきた。その過程で出る高レベル放射性廃棄物を、しっかりした岩盤を探して埋めるという方策だ。処分場の公募は02年に始まったが、立候補している自治体はない。


 日本は世界でもまれにみる地震や火山活動が活発な国だ。日本学術会議は千年・万年単位で地下に処分するリスクについて技術や社会的合意形成がなされていないとし、使用済み燃料は地上に暫定保管することを提言している。



 ●原子力推進の方針は転換


 オルキルオト原発の立地自治体で、使用済み燃料最終処分場も受け入れたエウラヨキ市(人口6千人)のヒーティオ市長は「原発を受け入れた地域として責任がある」と話す。


 ただ、住民からは「これ以上、原発も最終処分場も造ってほしくない」といった声も聞いた。


 フィンランドはロシアからのエネルギー輸入に依存している。石炭や石油の9割を輸入している。原発でこの依存から抜け出そうとしてきたが、最終処分場が実現できるめどがたったからといって、今後も原子力を選択するわけではない。


 フィンランドは、東京電力福島第一原発事故が起きた後、11年4月に6政党の連立政権になった。政権内ではその前年に認めたオルキルオト原発4号機と、フェンノボイマ社がピュハヨキに新規立地する2基の建設計画以外で原発を新設しないという方針を決めた。


 同国のニーニスト環境相は福島第一原発事故の影響について「エネルギーの問題は世界的にも見直されている。フィンランドでも原発は減らしていくべきだと思っている」と強調した。


 計画中の原発も問題を抱えている。オルキルオト原発3号機の建設工事は管理態勢の問題などで遅れ、09年の完成予定は15年にずれ込んだ。TVOは「最近になって安全システム上の問題が出てきた」とし、さらに遅れる可能性がある。


 フェンノボイマ社の計画でも、使用済み燃料の処分場は決まっておらず、確保できなければ建設は断念せざるを得ない。ドイツの企業が出資していることから、フィンランド国内での処分を疑問視する声もあったが、昨秋にはこのドイツ企業自体が計画からの撤収を発表。先行きが見えなくなっている。


 (オルキルオト=編集委員・服部尚)
 

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コメント
 
01. 2013年1月24日 19:44:54 : GwJxoJlZK0
日本でやればコストはいくらかかるのかね。その金を原発の発電コストにちゃんと加えて計算して公表してみたら。

どうかね、朝日新聞さん。

電力会社から広告料をもらうばかりが能じゃないよ。


02. 2013年1月24日 20:49:58 : 8hYmzBXj6k
オンカロは人類皆が見るべき動画だと思うが…知り合いに見せても反応はイマイチだった…

これみて原発推進やばいだろって思えない思考回路ってもはや究極だと思う…

とある宗教団体に加盟していて、世界平和を掲げて活動してると幾ら綺麗事を言ってみせても、こうした目の前の課題に関心を示さないようではとても盲目的だと言わざるおえない…。

エネルギー利権を握る者・原発を推進する者と同等の責任感のなさであると感じる。

遠い国の話で自分には直接関係ないとでも思っているんだろうか…?

平和ボケにも程がある…。


03. 2013年1月24日 21:38:03 : w18f1GkoJs
この映画、一昨年の原発事故後に見た。見始めてすぐに「日本じゃ造れん」とわかった。ということは、そもそも「日本は原発やっちゃいけなかった」ってことだったと気付いた。遅すぎるけど・・・(泣)

04. 2013年1月24日 22:20:26 : FkjuY3EE3I
原発をたった50年やって、その核のゴミを10万年も地下深くに無毒化するまで保管するって誰が考えたってばかげてる。

05. 2013年1月25日 01:09:05 : xEBOc6ttRg
【第8回】 2013年1月25日 西川敦子 [フリーライター]
核兵器数千発分のプルトニウムがゴミと化す!?
原発大国ニッポンが「廃炉大国」になる日
日本の人口は今、何人くらいか、君は知っているかな。2010年の国勢調査を見てみるとだいたい1億2806万人。でも、この人口はこれからどんどん減ってしまうんだって。

国立社会保障・人口問題研究所では、将来の人口について3つの見方で予測を立てている。このうち、「中位推計」――出生や死亡の見込みが中程度と仮定した場合の予測――を見てみると、2030年には1億1522万人、さらに2060年には8674万人となっている。これは、第二次世界大戦直後の人口とほぼ同じ規模だ。

どんどん人口が減り、縮んでいく日本の社会。いったい私たちの行く手には何が待ち受けているんだろう?

――この連載では、高齢になった未来の私たちのため、そしてこれからの時代を担うことになる子どもたちのために、日本の将来をいろいろな角度から考察していきます。子どものいる読者の方もそうでない方も、ぜひ一緒に考えてみてください。

「廃炉」コストは
4日分の電気料金でペイできる

「40年以上経過した原発は“廃炉”にする」。前政権の民主党が掲げた政策だ。廃炉というのは、炉を停止し、設備を解体していくことだよ。なんだか莫大なお金がかかりそうだけれど、いったい費用はどのくらいなんだろう?

 原子力研究バックエンド推進センターによれば、「福島の4基は別として、通常の廃炉であれば、1基につきだいたい550億円くらいと見積もられています。ただし、使用済み燃料の再処理費用は入っていません」とのこと。

 550億円というと巨額なイメージがあるけれど、東京電力の電気料金などによる収入は、1日あたり約147億円(※)。単純計算だけれど、4日分もあれば廃炉費用がひねり出せる金額だ。

(※)2012年3月期の売上高:5兆3494 億円=電気料収入+地帯間販売電力料+他社販売電力料を365で割った金額

 民主党は、ほかにも「原子力規制委員会が安全だ、と確認したものだけ再び稼働する」「新しい原発は作らない」などの政策を提示していた。実現に向けた具体的な道筋は明らかにしていなかったけれどね。

 安倍新政権はこの方針を見直す意向だ。前政権が認めなかった上関原発(山口県)の着工についても、「検討する」としているよ。

 政権交代によって、180度変わってしまったエネルギー政策。国民はどう思っているんだろう?

 昨年8月、国は「2030年の電力に占める原発の割合」について国民の意見を聞いた。その結果、「原発ゼロ」を望む人が46.7%にのぼったんだ。ところがNHKが今年1月、安倍政権の「見直し」についてアンケートを行ったところ「反対」は21%で、「賛成」はなんと43%。昨年夏とはみんなの気持ちが逆転してしまったみたいだ。

 原発が稼働している社会と、稼働原発ゼロを実現し、廃炉を進める社会。2030年の僕らは、どちらの社会に生きているんだろう?今の日本人は、ちょうどその分岐点にいるのかもしれないね。

じつはすでに減っていた!
日本のエネルギー消費量

 石油などのエネルギー資源を持たない日本。エネルギー自給率4%と、海外からのエネルギー輸入に頼っている日本の状況を心配する人は少なくない。

「たしかにあと1、2年は冬と夏、電力不足に悩まされるかもしれない。しかし、原発を稼働させなければ、迫りくるエネルギー危機を乗り越えられない、というのは間違い。これから日本には急激な人口減少が訪れるのですから」


にしむら・よしお
東京工業大学卒業。工学博士。『日経エレクトロニクス』編集長を経て、2002年2月、東京大学教授。退官後、東京工業大学監事、早稲田大学客員教授などを歴任。現在はフリーランスジャーナリストとして活躍。著書に『産学連携──「中央研究所の時代」を超えて』(日経BP社)など
 こう話すのは、元・早稲田大学政治経済学術院 客員教授で技術ジャーナリストの西村吉雄さんだ。

「国立社会保障・人口問題研究所によると、2030年の日本の人口は、2004年のピークから10%ほど減少すると推測されている。さらに、2050年には3269万人と26%減り、9515万人に。1億人を割る見込みです」

 人口が減れば、当然ながら消費エネルギーだって減る。経済産業省の報告書(「2030年のエネルギー需給展望」でも、「人口が減少すれば、経済的な需要や生産年齢人口も減る。エネルギー需要は押し下げられるだろう」と述べられているよ。

 同省によれば、2030年度の最終エネルギー消費(発電、送電ロスなどを差し引いたエネルギー消費)は2005年度と比べ、最大16.2%減る見込みだ。エネルギー需要は、人口減少によって自然に減る。省エネ努力をすればもっと減るに違いない、というわけで試算されたのが、この数字だ。ちなみにこの金額には、3.11後におこなわれたような節電の効果は反映されていない。

「しかも、エネルギー消費量はじつはすでに減っているんですよ」(西村さん)。

 経済産業省の「平成22年度 エネルギーに関する年次報告」を見てみると、たしかに産業部門のエネルギー消費は、1995年頃から徐々に減る傾向に。さらに、2008年のリーマンショック以来、ぐっと落ちているのがわかる。


 もちろん、不況の影響は大きい。「じゃあ、景気が回復して産業が復活すれば、エネルギー危機の可能性もあるんじゃない?」と思うかもしれない。

 西村さんの話によると、それがそうでもないらしい。

「脱工業化が起こり、工業中心からより情報や知識、サービスなどが重視される産業が主流になった。エネルギーをたくさん使う、製鉄などの産業も減ってきています」。

 しかも、製造業では以前より、効率よくエネルギーを消費するようになっている。オイルショック前の1973年度と2009年度を比べてみると、経済規模は2.3倍に、生産量は1.5倍になったのに対し、エネルギー消費は0.9倍、つまり1割減った。エネルギー効率を表す「エネルギー消費原単位」も、グラフのように大きく低下しているよ。


拡大画像表示
なぜ国は原発にこだわるのか
資産の「使用済み核燃料」がゴミに変わる日

 西村さんの言うとおり、人口減少時代を迎える日本が将来、エネルギー不足に陥る危険性はそう高くなさそうだ。当面の電力ピークも、火力発電や天然ガスなどを使えば、節電でどうにか乗り切ることは可能だろう。そのことは、3.11後、すでに実証済みだよね。

 じゃあ、どうして国はそこまで原発にこだわるんだろう?一般に言われているように、コストが安いエネルギーだから?

「そんなことはありません。発電コストは低めでも、建設費はべらぼうに高い。原発の建設費が高いのは、すでにニュースや新聞で報道されているように“総括原価方式(そうかつげんかほうしき)”という料金の設定方法をとっているからです」

 総括原価方式では、資産の大きさに比例して、電気料金を決められるようになっている。具体的に言うと、発電所の土地や費用、使用済み核燃料などの「特定固定資産」に3%をかけたものを、人件費や燃料代などの原価に加え、電気料金収入を算出する仕組みだよ。つまり、高い費用をかけて作った原発を持てば持つほど、電力会社にはお金がたくさん入ってくる、ってことだ。

 なお、立命館大学の大島堅一教授の研究によれば、原子力の発電コストは水力よりも高く、火力よりやや安いことがわかっているよ。

 もうひとつ、注目したいのは「使用済み核燃料」が、電力会社の資産として扱われていること。

「使用済み核燃料、つまりウラン燃料の一部は、青森県の六ヶ所村で“中間貯蔵”されています。これを処理すれば、もう一度、原発の燃料として使える可能性のあるウランやプルトニウムを取り出すことができるからです」

 再処理すれば、ウラン238という物質も取り出すことができる。そのままでは使えないが、プルトニウムと一緒に燃やすことで、核燃料として使えるプルトニウムに転換することが可能だ。使用済み核燃料、つまりゴミを再処理して再び燃料にする――この夢のようなサイクルを可能にするのが、高速増殖炉「もんじゅ」だ。

「つまり、使用済み核燃料は、将来、利用することが可能だというので、“資産”として扱われています。もし廃炉にしてしまえば、使用済み核燃料はただのゴミと化してしまい、電力会社は一気に資産を失ってしまうわけです」。

 もっとも、もんじゅは1995年にナトリウムが漏れて火災が発生。2010年に運転を再開するも、またもやトラブルを起こし停止したままだ。1950年代頃は欧米も高速増殖炉に高い関心を寄せていたけれど、ちゃんと稼働させるのはあまりに難しく、どこもやめてしまった。いまだに保持しているのは日本だけ。また、六ヶ所村の再処理工場も、まだ本格的な稼働はしていない。

日本が保有するプルトニウムは
核兵器“数千発分”

 電力会社が廃炉を嫌がるのはわかるとして、国が廃炉に積極的でないのはなぜだろう?

 その秘密は、使用済み核燃料を再処理することで取り出せる「プルトニウム」にある。なんといっても、プルトニウムは核兵器の材料になるからだ。

 じつは、西村さんたち研究者やジャーナリストは、福島第一原子力発電所の事故を、第三者の立場から調査、分析し、結果を書籍やウェブなどで発信する「FUKUSHIMAプロジェクト委員会」を立ち上げている(活動費用は賛同者の寄付金などでまかなわれた)。

 ところが、過去にさかのぼって資料を調べれば調べるほど、原発問題の行きつく末は軍事問題なのだということがわかる――と西村さんは言う。

「1954年に保守3党から最初に原子力予算が提出されたとき、中曽根康弘氏ら中心メンバーは『原子兵器を使う能力を持つことが重要』という意味の言葉を述べています。また、1969年にまとめられた『わが国の外交政策大綱』には、当面核兵器は保有しないが、核兵器を作るためのお金や技術力は保っておくべきである、と書かれているんです」

 プルトニウムを保有することの良し悪しは別として、西村さんは「これ以上のプルトニウム製造は、安全保障の面から見ても必要ないはず」と言い切る。

「すでにフランスやイギリスで再処理し、保管してある日本のプルトニウムの量は、核兵器数千発分に相当します。だから国際的に見れば、日本は“準核保有国”という位置づけなんです」

使用済み核燃料プールは6〜12年で満杯に
今こそ「脱原発産業」を起こせ

 いずれにしても2030年まで、今、全国にある54基の原発を維持し続けることはできないだろう。それまでには、ほとんどの原発が老朽化してしまうからだ(ただし、「急激な温度変化などのトラブルがなければ100年間もつ」と主張している人もいる)。

 それに、ほとんどの原発では、使用済み核燃料を保管している「使用済み核燃料プール」が、あと6〜12年で満杯になってしまう。いくら国が原発を維持したくても、現実的には難しそうだ。

 もちろん廃炉するとなれば、いろいろ頭の痛い問題も出てくる。ひとつはゴミと化した使用済み核燃料をどうするか。フランスやイギリスで再処理されて、戻ってきた高レベル性廃棄物の放射線量はとても高い。安全なウラン鉱石になるまでには10万年もかかるとされているんだよ。

 また、原発によって生活を支えている地元の人にとっては、廃炉は大きな痛手だ。

「話し合いを重ねながら時期を見ることが大切。場合によっては廃炉交付金なども必要になるかもしれない。廃炉そのものをビジネス化していく道も考えられます」(西村さん)

 動力試験炉「JPDR」や、解体中の新型転換炉「ふげん」を除き、まだまだ廃炉の実績のない日本。海外では解体作業で大活躍しているロボットも、「日本では試作品が作られるばかりでメンテナンスもされず、お蔵入りの状態。ほとんど活用されていない状況」(原子力研究バックエンド推進センター)だ。

 でも、54基を廃炉していく間には、海外にも通用するノウハウや人材を蓄積できるかもしれない。

「原発ゼロの社会になっても、廃炉や使用済み核燃料の処理は続けなければなりません。そのための専門家も必要です。九州大学の吉岡斉教授は、原発依存から脱けだしていくための知識や技術を『脱原発工学』と名付けている。日本はこれから脱原発工学の専門家を養成し、脱原発産業を起こすべきだというのが私の考えです。

 脱原発産業は成長産業です。世界中に脱原発を必要としている国がある。その需要は百年以上にわたって伸び続けるでしょう」

 日本を「脱原発産業大国」にしなくては――と西村さんは語る。

 廃炉は550億円と労力を費やして終わりの、むなしい作業じゃない。その経験は、中国などの新興国が人口減少時代に突入したとき、必ず役立つことだろう。人口減少のトップランナー日本に生きる僕たちは、今、「廃炉時代」を生き抜く知恵を求められているのかもしれないね。

参考文献:
『FUKUSHIMAレポート』(FUKUSHIMAプロジェクト委員会 日経BP社)http://diamond.jp/articles/-/31026


06. 2013年1月25日 04:29:48 : c8045nJi2o
>02

 核のゴミの処理は、その危険性をゼロにするという意味ではないと私は考えている。今ある所つまり原発の敷地の中のプールの中などから、もう少し安全な所に移すという意味で、絶対安全な所へ移すわけではない。

 それがダメだと言うなら、今ある「より危険な所」に置いておくしかないという理屈になる。あなたはそうすべきだと主張しているのか。多摩散人。


07. 2013年1月25日 06:54:55 : dUcpvVMIaw
トイレがないマンションはすでに建ててしまった。住民ももう大勢住んでいてう○こ一杯。
ここまできて、ようやくトイレが作れないことを悟った。
さあ、どうする。

08. 2013年1月25日 06:55:21 : xeagOGoles
高濃度核廃棄物=溶融した核燃料が、地中に潜り込み手がつけられない福島第1は、オンカロが事故った状態そのものでは?

09. 2013年1月25日 06:55:22 : 0F06y0yCOs
スイスの新聞によると、10万年どころか数十年で危ないだろうという。
紹介の映画でも地下水がもれだしているところが描かれている。地下水に触れれば
たちまちのうちに容器は腐食、放射能は拡散するとみられている。
それで人類は危機に直面するわけだ。

SF映画でもみられないようなガンで変形した異形の人たちが獣のような声をあげ
ざるを得ないほどの苦しみで絶叫しながら長い時間かけて死んでいく。

生き延びるため権力者は残酷な差別をするだろう。安全な場所、食を自分たちだけが
独占し、警察がそれを守る。近い未来の姿だ。


10. 2013年1月25日 07:14:01 : c8045nJi2o
>07・08・09

 だから、それならどうしたらよいのか。今あるプールの中に置いておくのが一番いいのか。多摩散人。


11. 2013年1月25日 09:38:01 : 8hYmzBXj6k
>>06

??

だからこれ以上作るなと言っているんだが…

多摩散人さんはどう捉えたらそうなるのか。


12. 2013年1月25日 09:47:08 : c8045nJi2o
>11

 仮にこれ以上作らなくても、既に40年分の核のゴミはたまっているんです。それをどうしたらよいか、と尋ねているんです。多摩散人。


13. 2013年1月25日 11:27:11 : t5gzmyyhXY
朝日新聞のタイトルだけを見ると
フィンランドと同じもの(オンカロと同等の施設)を日本にも作ろうと
読者が安易に考えてしまわないか心配です。

日本は真似できない。真似したらいけない。地層の厚さも土壌基盤も違う。


14. 2013年1月25日 14:46:19 : yyzGwbLkZQ
核のゴミの最終処分方法とその候補地をまず明確にする。原発推進を唱えてる人は、持論を語る前にそれ位は言わないと。
それができないなら、原発の再稼働とか、建設とかをほざく前に、トイレの場所探しとその建設に全身全霊で取り組むべき。すでに溜っている40年分の核のゴミだっていつまでも危ないプールに置いておけるわけではない。

15. 2013年1月25日 15:41:23 : 0U4nSMppII
多摩散人とやらは原発を再稼働したいと言っているだけ。単なるアホー。

16. 2013年1月25日 19:52:59 : c8045nJi2o
>14 すでに溜っている40年分の核のゴミだっていつまでも危ないプールに置いておけるわけではない。

 私もそう思う。だから、それをどうしたらよいと思うか、と尋ねているんです。私は人の少ない土地の山奥に中間処分場を作るのがよいと思うが。絶対安全である必要はない、というか、この世の中、絶対安全などと言うものはない。多少の危険はあっても、今より安全な所に移すべきだ。それがだめだというなら、今あるところに置きっぱなしにするしかないという理屈になる。多摩散人。


17. 2013年1月25日 23:38:55 : FkjuY3EE3I
多摩散人さんは原発の再稼動を認めないで、今有る原発の全てを即廃炉にし、新しい原発も造る事無く原発をゼロにする事には賛成なのですか?

その上で今もってしまった使用済み燃料をどうするかと言っているのでしょうか?


18. 2013年1月25日 23:59:36 : c8045nJi2o
>17

 いい質問ですね。

 私は少なくも今の日本のエネルギー事情を考える限り原発推進派です。推進派だろうと即時廃絶派だろうとそのうち廃絶派だろうと、出来てしまった核のゴミは、なるべく安全な所(絶対安全ではなくても)に保管すべきだということには変わりないと思うが。

 あなたは、「日本が原発を推進する限り、核のゴミをなるべく安全な所に移して保管するというのは認めない。危険な所に置きっぱなしにしろ。原発を廃絶すると約束するなら、核のゴミをなるべく安全な所に保管するのは容認する。」という意見ですか。多摩散人。


19. 2013年1月26日 06:47:18 : xeagOGoles
>>18
全ての核汚染物質は、福島第一周辺に集約して、未来永劫管理し続けるしかないでしょう。

日本に核汚染に関して『人の少ない場所』などないのではありませんか?
国は、人がいない場所を作るために、北関東、福島の住民が被曝し、死に絶えるのを待っているのでしょうかね。


日本のエネルギー事情を考える限り原発は必要ないことは既に実証されてしまったんじゃないですか。
とりあえず出来ることと言えば、福井の大飯を止めることと、停止中の全ての原子炉から核燃料を取り出すことではないでしょうか。


20. 2013年1月26日 06:56:30 : c8045nJi2o
>18

>全ての核汚染物質は、福島第一周辺に集約して、未来永劫管理し続けるしかないでしょう。

 福島第一の敷地は、ほとんど永久に人が住めないらしいので、それも一つの案として成り立つでしょう。小出先生も、一年くらい前に講演でそんなことを言っていた。そこなら、中間処理場を作ることにあなたは賛成するのですね。多摩散人。


21. 2013年1月26日 22:30:32 : xeagOGoles
>>20

中間もなにも、各地原発の使用済み燃料など全て何とか運べるようになれば、少しでも拡散を防ぐためにフクシマ放射線管理地区へ移動させるほうがいいのでは?
ムリならせめてドライキャスクで管理・移動できるまでそのまま何十年、何百年も管理するしかないのでしょうね。
とにかく原子炉にセットしたままだと冷却水の消失、制御棒の不具合などいつ臨界してもおかしくない。
炉心から取り出すことが最優先だと思います。

とにかく、中曽根以下歴代意図的に核を進めてきた権力者や、情報を独占してきた官僚および悠々自適の年金OB、ついでに長い原水禁活動で当然放射線の危険を当然知っているはずにもかかわらず『安全、安心』『喰って支援』などと子育て中の若いお母さんたちの不安を黙らせた確信犯コープ役員職員官僚などは、フクシマ管理地区に閉じ込めて、未来永劫廃棄物の管理をしていただくべきでしょう。


22. 2013年1月27日 00:00:32 : c8045nJi2o
>21

 あなたの意見は2つの段落に分けて書かれているが、上の段落は一つの解決法としてあり得る、簡単に言うと賛成です。もちろん、他の方法もあるかも知れない。

 下の段落は、何と言うか、まったく反論の必要も感じない無意味な意見ですね。多摩散人。


23. 2013年10月07日 00:56:40 : EVPeu9THNw
フィンランドの頑強な岩盤と世界有数の地震国日本とじゃ比較にもならないよ。
お笑いの世界だ。

>>04 FkjuY3EE3I さんのおっしゃる通り!
>原発をたった50年やって、その核のゴミを10万年も地下深くに無毒化するまで
>保管するって誰が考えたってばかげてる

本当にこんなばかげた事を国がやるなんて政府っていったいどういう脳みその持ち主ぞろいなんだ?

それでもまだ「今度は福島とは全然違う新しい安全な原発を造る」だの「原発は順次再稼動する」だのと総理大臣からして言い出す始末だから全くどうしようもない。


24. 2013年11月13日 17:53:42 : Bhe1uZht6o
多摩某人を相手にするのは止めましょう。
彼はここに出てくるとみんなが反応してくれることを楽しみにしている自虐趣味の変態です。
自虐趣味ゆえに原発も好きなんでしょう。

25. 2014年1月24日 12:39:50 : Fs4MAy10qv
>>24 御意!

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