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日本キリスト教団 大津教会
第30回 社会セミナー
日時 2013年2月3日(日)13:00〜15:30
場所 大津教会・礼拝堂
講演 「原子力と命の在り様」
講師 小出裕章さん(京都大学原子炉実験所助教)
小出裕章著「原発はいらない」(幻冬舎ルネッサンス新書44)を読んでの感想文
今年度(2012年度)の大津教会・社会セミナーは記念すべき第30回目の開催となり、そのテーマに「原発問題」を採り上げることになりました。今や国民の最大の関心事である原発再稼動の是非に就いては、どうしても正しい知識と理解が必要でありこの問題を取り上げたことは正に時宜に適したものと思われます。さらに加えてこのセミナーの講師に、あの京都大学原子炉実験所助教・小出裕章先生が来て下さることが決まったことで、これ以上の朗報はありません。そこでこのセミナーの開催に先立って原発問題に関して、さらに理解と認識を深める為に読書会を持ち、事前の準備をしておこうと云うことになりました。テキストに選んだのは真砂牧師推薦の「原発はいらない(幻冬舎ルネッサンス新書)」で、セミナーの講師にお願いしている小出裕章先生の著作です。
この本は全238頁の新書版で大変読みやすく、43年に及ぶ小出先生の原子力研究人生の集大成になる労作です。全編を通して語られているのは科学者としての熱い思いです。それは、「原子力発電」、つきつめれば「核分裂生成物」と云うものがいかに危険なものであるか・・・を何としても解って欲しいと云う科学者としての叫びであり、また未来を担う子どもたちの為に今、大人が何をしなければならないかを熱く語りかけておられることです。この中で、原発の燃料がウランである、それを核分裂させる限り核分裂生成物と云う「死の灰」を否応なく生み続けることになる。またプルトニウムは核兵器の材料になり得る・・・と、云う、「核の問題」。原子力発電所が過疎地に作られ、そこで働く底辺労働者の犠牲的作業と云う「差別」の問題。細胞や遺伝子をズタズタに傷つけてしまう放射性物質の飛散・拡散と云う「被曝」の問題等を含め東京電力福島第一原発の大事故は「人災」であり又「犯罪」であり、原発は究極の毒物製造装置であるとさえ断言しておられます。私達は未来を担う子ども達の為にも、原発再稼動に対して何としても反対し続けなければならないことを強く心に誓うことの出来る一冊であることをお伝えします。大津教会員 桐村 剛
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