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2013年01月06日16:47 とある原発の溶融貫通(メルトスルー)
木下黄太のブログ「福島第一原発を考えます」からの引用です。
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/d39a63c5b00b8ba4c9361ae9e7200396
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正月になってから、次のような話が聞こえてきました。
『わたしの親族は医者で、厚生省にも出入りしている。初期に「全員を避難させるのは無理な話だから、公表はしないようにしよう」と決めたそうです。』
という類のお話が入ってきました。この方たちと、きのう直接お話しいたしました。
まずその当該医師の方の属性を伺ったところ、ひょっとしたら、この病院のこの先生ではないのかと、僕が推測し、その推測通りの方でした。
つまり、かなり著名な先生です。
厚生労働省との関係も、お名前を聞いて、ぼくがすぐに納得できる方です。
そういうことからすると、このお話の信ぴょう性は極めて高いです。お互いの多少の認識のずれが細かいことではあるかもしれませんが、基本、僕の方に言われてきていることは、事実と思われます。
隠ぺいされている構図は、なかなか表に顕れにくいです。こうしたことが、身近な親族にだけ洩らされて、それが伝わってきているということです。
極めて日本的な伝わり方です。しかも、この話の確認をされたのが、去年の夏から秋にかけてらしいので、要はそうした状況が継続しているということです。
おそらく、この著名な先生は、ある意味、厚生労働省の役人の特定部分にアドバイザー的な立ち位置になっている人で、厚生労働省の役人たちの中で、この医師に相談したりしている人々もいるそうです。
ですから、恒常的に厚生労働省の役人とコンタクトしている感覚です。
概ね、こういう趣旨のお話をされているそうです。
厚生労働省側の役人の説明を聞いている。実際に放出飛散している放射性物質の量は少ないんだ。そして、実際に逃げられる人は少ないんだ。福島でも、東京でも、全員は逃がすことはできない。
むしろ、心配させないように知らせないようにすることを、みんなで決めたんだ、一般庶民に知らせる必要はない。知識のない者にわからないことを言ってもしようがない。本当のことを知らせるよりも、パニックを避けるほうが良い。
これが一番よい判断なのだ。
放出量のデータの妥当性を尋ねても、そのことについて、相手はきちんとした見解もなく、厚労省側の表面上の説明で追認している状態だったそうです。さらに、健康被害が起きるのかどうかと聞いても、答えは、
わからないこと言ってもしようがない。それよりも知らせないのが、一番良い判断だ。
こういう趣旨の答えしか返ってこない状態でした。取りつく島もありません。もちろん、こちらから問いただしても、放射性物質の吸引の危険、内部被ばくという違いなどに、この医師がきちんとした知識がある状態ではなかったそうです。
具体的に医師として、このくらいの汚染だと、こういうレベルだから、こういう身体症状はありえないとかいう感じの、具体的で論理的な返答がまるでないそうです。
ただ端に、政治的な立場で、そのことを追認している以外の文言がなかったそうです。「厚生労働省の見解を丸呑みしている以外、特に知ろうともしていない」ようだったそうです。
実は、東京の小児科関連の会合で、今被曝した子供に起きている甲状腺や血液像の問題を報告したある医師に対して、その会合にいた、特に有力な大学病院などの偉い医師が、「裏付けのないことを言うな」という威勢のよい文言だけ言い続けて、まったくまともな論議さえしようとしなかったことに、大変に近似している話です。
この時も、その医師の具体的な問いかけには、まるで医師としての応答はなく、立場的な発言でつぶしに来たような様子だったそうです。
「こういう結果に関して、ではどういう説明をしますか?」と問いかけても、「裏付けのないことを言うな」とだけ言い張るお偉い先生たち。しかし、その場では、ほかの大半の医師たちが、押し黙る状況が続いたそうです。
さて、元々この「知らせないのが一番の判断」とする医師ご自身は、世間的には、政治的な立場の強い権力的な医師として著名なのではなく、人の命を救うことに、人一倍努力を傾注している医師として著名な人です。
本来であれば、子供の命を守るために、厚労省に物言いをつけるような立場の人物と、思う方が普通の記者感覚です。そうした医師が、結局は、厚生労働省の見解と同じことを言い続け、権威として「一番の判断」を言い張っています。
これは、今回おきていることの本質かもしれません。
今まで、少しでも良心的なことをしようとしていた人たちでも、自分の基盤や、所属組織、協力している人々、さらには国の意向などが分かる時に、自分自身の頭で考えることを停止し、「懸念を伝えない。現実を見ない。異論を聞かない。」状態になるということです。この被ばくに関しては。
何のために、自分の過去があって、何のために、自分が仕事をしていて、何のために、生きていくのかという本質を完全に見失っている気がします。
「直ちに影響がない。」と言う文言に代表される政策決定を菅直人を中心とした民主党政権が決定し、それを御旗として、官僚が、実態を隠ぺいする方向に一斉に雪崩を打っていく。
その最悪の具体事例が、健康被害がありうる可能性というのを最初から隠ぺいし、さらにこれを継続させている状態に、医療機関を支配下に置く厚生労働省が突き進み続ける構造です。その多くの支えの一人が、この医師なのでしょう。
そして、おそらくこれまでの最大の支えは、山下俊一氏なのも間違いはありません。山下氏が今年度末で任期終了も、その点で、想定内なのでしょう。
「木下さん、こういうことを聞いていると、本当にあたまがおかしいのかと思います。いくら何を言っても、聞く耳がない。というか、自分の立場しかない。そして、本気で考えようとさえしない。伝えなければならないよりも、伝えなくて構わないという意識の方が強すぎるのです。
話がはじまらない。でも、こんなやり方を続けようとしても、いつまでも続くはずがないと思います。正気の沙汰ではないですよ。」と。
僕も思います。きちんと伝えて、国民に防御させる判断が、できる機会は何回もありました。しかし、今回の話は、それを隠ぺいすることが、一番の判断として、内々に決める作業までしていたということです。
阿吽の呼吸でなんとなく、そのムードに進んでいるのではなく、その方向に舵を切っているということです。
これで、健康被害がおきれば、これはあきらかに「犯罪行為」です。
そして、おそらくこの「犯罪行為」に加担していてる人は一人や二人ではない。
それこそ、何千人、何万人という「犯罪行為」加担者が、少なくともいるということです。
官僚、政治家、専門家、研究者、経済人、医師、マスコミ人、その一人一人が加担者と言う構図です。
あなたはどうですか。あなたはどうしますか。あなたの人間としての本質が問われます。
僕は問いかけ続けます。
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こんなことだろうと予想はしていましたが,改めて聞くと腹が立ちますね。
「知らせないのが、一番良い判断」って。
そんなわけないでしょう。
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