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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130106/t10014612291000.html
1月6日 16時33分 NHK
原発事故の影響による放射性物質が、福島県沿岸などの魚からいつまで検出されるかを探るため、横浜市の研究所が、魚の耳の奥にある「耳石(じせき)」と呼ばれる組織の分析を始めました。
東京電力福島第一原子力発電所の事故から、ことし3月で2年となりますが、福島県沿岸などで取れる一部の魚からは、今も食品の基準を上回る放射性物質が検出されています。
このため、横浜市にある独立行政法人の中央水産研究所は放射性物質の検出がいつまで続くかを調べるため、魚の耳の奥にある「耳石」と呼ばれる組織の分析を始めました。
耳石は樹木の年輪のように、魚の成長とともに層を作って大きくなるため、放射性物質が含まれる層を特定できれば、取り込んだ時期を数か月単位まで絞り込むことができるということです。
研究所では、福島県と宮城県の沿岸で去年8月以降に取れたアイナメとクロダイ合わせて30匹から耳石を集め、放射性物質が原発事故直後に放出された高濃度の汚染水によるものか、それとも海底の泥からエサとなる生き物を通じて現在も継続的に摂取しているものか探りたいとしています。
中央水産研究所海洋・生態系研究センターの渡邊朝生センター長は「放射性物質を取り込んだ時期が事故当初に限られるのであれば、今後、影響は徐々に低下するとみられ、漁の全面的な再開を決める貴重なデータになる」と話しています。
濃度の高い魚 今も
原発事故の影響で一時、操業が停止されるなどしていた東北や茨城県の太平洋沿岸の漁業は、福島県の沖合でも去年6月に試験操業が開始され、これまでに対象の魚介類は13種類に拡大されるなど、復興に向けた模索が各地で続けられています。
しかし、先月に入ってからも、福島県沖のシロメバルで、1キログラム当たり1200ベクレル、茨城県沖のマダラで140ベクレルの放射性セシウムを検出するなど、一部の魚からは食品の基準である100ベクレルを超える放射性物質が検出されています。
また、原発事故から1年半近くがたった去年8月には、福島県沖のアイナメから基準の380倍、去年7月には、宮城県沖のクロダイから基準の33倍と、それぞれの県として、これまでで最も高い濃度の放射性セシウムが検出されました。
放射性物質は、付近の海水からはほとんど検出されないため、これらの魚は原発事故直後に放出された高濃度の汚染水を体内に取り込んだか、海底の泥に蓄積した放射性物質を現在も継続的に取り込んでいるかのどちらかだとみられています。
各自治体の定期検査では、魚介類の放射性物質の濃度は、全体的には低下傾向にありますが、一部で、濃度の高い魚が見つかる理由は分かっておらず、被災地の漁業の復興に向け、詳しい原因の解明が課題になっています。
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