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厳寒の中、経産省前〈脱原発テント〉で、原発反対大集会
2013年 1月 4日 23:20 三上英次
2013年の年明け、1日の「元旦マラソン」、2日の川柳大会、3日のニューイヤーコンサートと続いた〈脱原発テント〉前の催し、1月4日には『テントを守ろう 原発反対 大集会』が開かれ、福島瑞穂社民党党首をはじめ、作家、アイドルグループなど多くの人が「原発反対」の旗印のもとに集った。
テント前で演台に立つ木下さん(左)と森園さん(右) (撮影・三上英次 以下同じ)
8月の文部科学省前・抗議集会でプラカードを持つ木田さん(右)
4日夕方から、〈脱原発テント〉代表あいさつとアイドルグループ「制服向上委員会」の歌で同集会は始まり、甘酒もふるまわれる中で、原発廃炉に向けて関係者らがマイクを握った。
郡山市から参加した森園和重さんは、現在福島県で進められている〈地産地消〉キャンペーンや無責任な帰還宣言などによって、人々がより危険な生活へと追い詰められている現状を訴えた。
続いて福島県から避難している木田節子さん――。
「自民党の安倍総理は原発推進の立場だそうですが、今ある原発はすべて自民党政権下で出来たものなのです。ならば、今回の原発事故も、きっちりと自民党で責任をもってけりをつけてもらいましょう。」
「安倍総理夫人、昭恵さんは、原発反対の立場だそうですね。ぜひ昭恵夫人には、ご主人を説得して頂きたいものです。」
「私は、もう何も失うものもありませんから、どんどん本当のこと、真実を話し続けます。政治家は、失うと困るものを多く抱えているから、平気でウソをつくのです。」
マイクを握る広瀬氏。 「私もまったく絶望していません、だって、これだけの数の国民が原発に対してNoと意思表明しているのですから」
作家の広瀬隆氏も木田さんの「自民党政権になっても絶望しない」との発言を引いて、参加者らにこう訴えた。
「私も木田さんと同様、今回の選挙結果にまったく絶望なんかしていません。…それなのに、元旦に来た年賀状を見ると今の世相に絶望するようなことが書いてある。でも、全然そうじゃありません。だって、国民の多くが原発反対の立場なんですから!どうして絶望する必要がありますか?」
「あとは、この〈脱原発テント〉にみなさん一人ひとりが、知り合いの人を連れて来てください。私は、今回の選挙で山本太郎君のことを応援しましたが、わずか2週間の選挙活動で7万票も集めたんですよ。つまり、700人入る講演会場があったとしたら、その100個分の人たちが、山本君を支援したということです。これは2週間という短い時間を考えれば、絶望なんかするようなことではありません。国民の大多数が、原発賛成の立場になったら、みなさんで一緒に絶望しましょう(笑)」
テント前は、厳寒期にもかかわらず、人々の熱気に包まれた。写真は「集団疎開裁判」について説明する柳原弁護士。
年末の28日に、日比谷文化図書館で〈ふくしま集団疎開裁判〉の屋内集会を開いた、同裁判弁護団の柳原敏夫弁護士も、14時から文部科学省前でひとしきり抗議行動をした後に、テント前にかけつけた。
「チェルノブイリ原発事故のあと98万人もの人たちが、命を落としました。その大きな原因は、事故から5年も経ってから〈避難基準〉を定めて住民の避難を開始したために、それまでに多くの人たちが被ばくしてしまったからです。」
「福島では、甲状腺に原発事故が原因と思われるしこりやのう胞が子どもたちに高い割合で見られています。チェルノブイリ原発地域よりはるかに高い人口密度の福島県で、今後、子どもたちを被ばくの危険にさらしていたら、どんなことが起きるのか…、それを考えると、一刻も早い避難が必要なのです」
「裁判を動かすのは、裁判官だけではありません。多くのみなさんの声なき声、サイレント・マジョリティーが裁判を動かしていくのです。どうぞ、〈ふくしま集団疎開裁判〉に理解と支援をお願いします」
「寒い季節の反原発運動です、みなさん、健康にはどうぞ気をつけて、無理はしないで」と、落合恵子さんは女性らしいメッセージも…
たんぽぽ舎の柳田真さんも、今の状況について絶望しない立場を表明する。
「私たちが反原発の運動を始めた頃、私たちはごく少数派だったのです。それが今は、こんなにも多くの人が集まっています。そして、この〈脱原発テント〉の存在と、毎週金曜日に官邸前で行われる抗議行動は、全国の反原発運動の精神的な支えになっています」
社民党の福島瑞穂党首は、新春のテレビ番組の中から次回の大河ドラマのモデルとなっている新島八重の「ならぬものは、ならぬ」の精神についてふれ、「憲法改悪も、原発推進も、ならぬものはならぬ…なのです」と呼びかけた。
そして、作家の落合恵子さん――「私は68歳になりましたが、自分の信じることに命をかけて生きることほど素晴らしいことはないと感じるようになりました。ここにも、メディアの人たちもいると思います。時として記者が〈反原発〉のような自分の信条を表に出せば、仕事をしづらくなることもあるでしょう、でも、そういう信条をよりどころに生きることが大事なのです」
◇
厳寒の中、集会は2時間半にわたって続けられた。すでに冬至を過ぎ、夕方4時半から5時の時間帯は、暗くはならず薄暮の趣である。季節が、厳しい冬を抜けて春に至るように、人々の反原発の思いが、いつか必ず実を結ぶことを期待する。
(了)
《関連サイト》
◎脱原発テント(経済産業省前テントひろば)
http://tentohiroba.tumblr.com/
◎福島原発告訴団
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
◎子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
◎原発いらない・福島の女たち
◎たんぽぽ舎
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=202
◎ふくしま集団疎開裁判
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/
《関連記事》
◎「ふくしま集団疎開裁判」12月28日 屋内集会
http://www.janjanblog.com/archives/88475
※本記事に対するご意見・お問い合わせは下記まで
pen5362@yahoo.co.jp (三上英次/現代報道フォーラム)
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