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2013年1月4日12時52分 朝日新聞
東京電力福島第一原発周辺で国が進めている除染で、取り除いた土や枝葉などを現場周辺に捨てる「手抜き除染」が横行していることが明らかになった4日、環境省は事実関係を調べる姿勢を示し、地元自治体には怒りが広がった。
井上信治・環境副大臣は栃木県矢板市で「報道で知り驚いた。事実関係をよく確認する。事実なら重大な問題なのでしっかり対応していかないといけない」と記者団に語った。環境省は元請けのゼネコン各社に対して現場責任者に事実関係を確認するよう求め、「手抜き」が確かめられたら管理徹底を指導する方針だ。
福島県の佐藤雄平知事は年頭会見で「事実であればきわめて残念。関係者には県民にとって除染がいかに重要か、しっかり認識してほしい」と訴え、「環境省には事実関係をしっかり調査し、明確に報告してもらう」と述べた。
鹿島などの共同企業体(JV)が受け持つ田村市では、下請けのリーダーが落ち葉や土を川に捨てるよう指示したと作業員らが証言した。冨塚宥●(ゆうけい、●は日へんに景)市長は朝日新聞の取材に「何のための除染だと思っているのか。信頼が失われた」と声をふるわせた。4日中に環境省へ事実確認と徹底した対応を求める。
市は福島第一原発から30キロ圏内の小中学校を来年度から再開するため独自の除染も始めたが、効果を疑問視する住民が多く、来年度の再開を昨年11月に断念したばかり。冨塚市長は「再来年度から何とか再開しようと思っていたが、これでは市がいくら安全と言っても住民から信用されない」とうなだれた。
前田建設工業などのJVが担う楢葉町では、刈り取った草木を捨てるよう作業員が現場監督から指示された。松本幸英町長は「事実なら大変遺憾。作業を見直し、早く『帰れる町』にしてほしい」と注文した。
飯舘村の菅野典雄村長は「あってはならないこと」。大成建設JVが受注した同村では駐車場を洗った水が回収されず川に流れ込んでいた。村の担当者は「報道が事実なら、除染への村民の信頼が損なわれる」。川内村の遠藤雄幸村長は「もし事実とすれば裏切り行為だ」と憤った。村は昨年3月末に役場が戻り、住民の帰還が徐々に進む。「再び住もうとする住民が安心感を得るためにも除染は極めて重要。信頼関係が崩れかねず、環境省とJVに事実関係を確認する」と話した。
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