http://www.asyura2.com/12/genpatu29/msg/522.html
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福助です。
「核兵器用プルトニウムを造りださないから安全だ」といった論調でトリウム原発を採り上げる論調が見受けられますが、
待ってください。
原発は、それ自体が、
核爆弾ではなく、原発自体が、
劣化ウラン弾と同じく、
「核兵器である」と看做す事が可能なものなのです。
原発の特徴として、何故か市民社会・経済社会に剥き出しに設置されております故に、
「テロ」と「自然災害」に弱く、
従って、「自然災害を装ったテロ」にも弱いという事なのです。
つまり、3・11が人工地震によって振動と津波によって福島第一原発が爆発したのであると仮定した場合、
これがトリウム原発であったとしても同様またはこれに近い被害が出たであろうと考えられるのです。
核爆弾は兵器体系の中に格納されてはるので、
原発の方がむしろ、
「むき出しの核兵器」として危険であると看做す事が出来るし、
そう見なければなりません。
核爆弾と劣化ウラン弾と原子力発電所は、
共に核兵器です。
よく押さえてください。
この事を。
http://blog.sizen-kankyo.net/blog/2011/05/000894.html
2011年05月19日
トリウム原発に騙されてはいけない!1〜ウランとトリウムって何が違うの?
画像は天音堂☆堂守コラムさんからお借りしました
東日本大震災が起こってから2ヶ月。今回の福島原発の事故を受けて、私達は次の世代につないでいけるような環境をつくることの大切さを学びました。
最近では「もう原発はイヤ!」という意識の高まりから次の発電システムはないのかと可能性を探索されている方が増えており、当ブログで過去にとりあげた「トリウム原発」シリーズが注目されております 。初めは私たちも次代のエネルギーとしてトリウム原発に可能性があるのではないかと思い追求してきましたが、断言します。「トリウム原発」には可能性はありません!
そこで、トリウム原発には可能性が無いという根拠をきちんとご紹介させていただきます。
今回は過去に追求してきた『次代を担う、エネルギー・資源』 トリウム原子力発電全18回を『トリウム原発に騙されてはいけない!』シリーズとして5回に凝縮してお届けします
もっとみんなが安心して過ごせるような社会を実現していきましょう
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ネットで謳われているトリウム原発の可能性は、
反応後にプルトニウムを生成しない=核兵器防止になる
燃料溶融の事故がないので安全
核廃棄物が千分の一以下になる
同じ量の燃料からウランの約90倍のエネルギー
などがあります
ふむふむ これだけを見ると確かに、トリウム原発は少ない燃料でたくさんのエネルギーを作り出せるし、ごみも少ないらしい。たしかに良さそうな気がしますね
まず第1回目は現在使われている『ウラン』と『トリウム』について勉強していきたいと思います。
☆核燃料としての『ウラン』と『トリウム』の違い
ウラン原発とトリウム原発の大きな違いは、原発で使用する核燃料がウランなのかトリウムなのかという違いです。またトリウム原発は核燃料としてトリウムをそのまま利用するのではなく、トリウムを核化学処理し、ウランに変換してから使用します。つまり、核分裂を利用した原子力発電という概念レベルでは、従来の原子力発電もトリウム原発も変わらないのです。では何が違うのでしょうか?
☆核燃料としてのウラン
核分裂を起こすウラン235は自然界における存在量は0.7%程度で、残りの99.3%はウラン238という同じウランの仲間ですが、そのままでは核分裂を起こさない物質です。これらの混在物が、核燃料の原料として採掘、精錬された上で、ウラン235を約3%まで濃縮することではじめて、核燃料として使用できるようになります。
つまり実際に使用するウラン核燃料とは、核分裂を起こしにくいウラン238を97%も含んだものなのです。かつ、質量がエネルギーになるのは大雑把には、3%のウラン235のうち、0.2/235の比率分だけですから、それ以外の物質は殆どが残ってしまいます。
『次代を担う、エネルギー・資源 トリウム原子力発電2 核エネルギーを利用した発電システムを概観する2/2』
(中略)
⇒ エネルギーが少ししか取り出せない。原発ってたくさんのエネルギーを作れるイメージがあるけれど、実は大量のウランのうち、エネルギーを取り出せるのはほんのちょっとなので、反応後にはほとんどがゴミになってしまうのが今の原発なんです。
核反応生成物はキセノン・ニオブ・ジルコニウムそしてプルトニウムなどの有害な放射性廃棄物(計4.4%)を出します。
☆核燃料としてのトリウム
表U トリウム型原子炉の物質量と核反応変化による生成物
トリウムは核分裂反応をおこさないので、核分裂反応を起こすウランに転換して燃料にします。そのために中性子を投入する核スポレーションいう前処理が必要です。この結果、トリウムの約88%が、燃料として利用できるウラン233に変換でき、約12%はトリウム232のまま残ります。
エネルギーを取り出せる核反応は、88%のウラン233の9割程度で、残りはウラン234・ウラン235などの同位体となります。よって、大きくは、初期投入量の8割程度が核分裂を起こし、キセノンやジルコニウムなどの有害な放射性物質を生成します。この中に、核兵器の材料となるプルトニウムが発生しません。また、溶融塩炉という形式を使えば、いったん稼動し始めると核スポレーションという前処理をしなくても、炉内でトリウム232⇒ウラン233⇒核分裂反応が定常的に行われるのが特徴です。
『次代を担う、エネルギー・資源』トリウム原子力発電3 核化学反応におけるウランとトリウムの比較
⇒ ウランに比べると核分裂反応を起こすのに必要な核燃料の量は少なく、エネルギー効率が高い。故に、ウラン燃料に比べ廃棄物が少ないということになっているようです。
核反応生成物はキセノン・ジルコニウム・ニオブ(計78.3%)が出ますが、プルトニウムを廃出しない点で安全だと言われています。プルトニウムが出ないということがすごくもてはやされていますが、核兵器が作れなければ安全というのってちょっとズレてますね
現段階ではトリウムを燃料として稼動している商業炉はほとんどなく、インドのみです(インドはトリウム資源が豊富にあるため)。中国も同様に資源が豊富にあるため、トリウムを取り入れる声明を発表したのです。
(後略)
http://www.nagaipro.com/2009-10-05-06-25-25/1592-part.html
トリウム溶融塩炉ってなんだ?Part2
情報サイド - コラム・長いものには巻かれるな!(一般無料)
2011年 9月 08日(木曜日) 10:16
前々回に「トリウム溶融塩炉」が話題になっていることをお伝えした。メリットばかり喧伝されていたが、いろいろ問題点も見えてきた。それは…。
記事の執筆後、「トリウム溶融塩炉」の問題点(欠点)について情報が続々と集まってきた。
要約すると概ねつぎのような問題があるようだ
1.炉内の放射線
2.高温の熔融塩に対する材料の耐久性
3.加速器技術の問題
4.ベリリウムの問題
問題点の解説の前に「トリウム溶融塩炉」についておさらいをしておこう。
「トリウム溶融塩炉」とはウランの替わりにトリウムを固体ではなく液体燃料として使用する「原子炉」である。天然トリウムは核分裂性の同位体を含まないため、点火源となる中性子供給源すなわち「火種」が必要で、これにはウランやプルトニウムが用いられる。つまり「トリウム溶融塩炉」などといってもウラン原発と同じ「原子力発電」に違いないのである。
(参考:株式会社TIS小型トリウム熔融塩発電装置「FUJI」完成予想図)
「1.炉内の放射線」
一番の問題と思われるのが強力なガンマ線である。トリウム燃料サイクルでは天然トリウムを核反応で核分裂性のウラン233に変換するが、このウラン233は強いガンマ線を放出する。これは毒性が強いうえ透過性が高く遮蔽が困難である。ガンマ線を1/10に減衰するには厚さ4cmの鉛が、1/100に減衰するには10cmの厚さの鉛が必要といわれる。
「トリウム溶融塩炉ではプルトニウムが発生しないから安全」という風な解説がみられるが、危険な放射性物質はプルトニウムだけではないことは言うまでもない。プルトニウムは核兵器の材料として適しているというだけである。またキセノン・ジルコニウム・ニオブなどが生成されるが、いずれも放射性物質である。
いずれにしても炉内で放射性物質が生成されるのは変わりが無いどころか、その量はむしろ多い(約1.3倍)という試算もある。
つまり「プルトニウムが出ないから安全」というのは、トリウム溶融塩炉を正当化するための詭弁でしかないのである。
「2.高温の熔融塩に対する材料の耐久性」
原子炉本体(と核燃料集合体)に大幅な耐熱性が要求される。中性子毒の分離機構についても、高い耐熱性と高レベルガンマ線に対する安全措置(厳重な遮蔽と高度な遠隔操作)が要求される。また、燃料の液体そのものが熱交換器まで巡回するという構造のため、熱交換器(複雑な細管)が圧力差や熱応力、腐食などによって欠陥を生じると核分裂生成物(燃料)がじかに二次冷却側に漏れ、さらに蒸気タービンまで到達してしまう恐れがある。ここでも高い耐久性が要求されるが開発はこれからである。ましてや、現行の原子炉を転換して使用するなどは危険極まりないといえよう。
「3.加速器技術の問題」
「火種」としてウランまたはプルトニウムが必要であるが、実際の点火源となるのは中性子であるので粒子加速装置の利用には大きなメリットがある。つまりウランやプルトニウムの核反応で発生させている中性子を、直接加速器により供給するものである(加速器駆動炉)。しかしまったく研究段階でしかない。
「4.ベリリウム」
「熔融塩」の組成として考えられているのはフッ化リチウム・フッ化ベリリウムの共融塩であるが、このうちベリリウムは非常に毒性の高い物質である。ベリリウムおよびベリリウム化合物は、WHOの下部機関IARCより発癌性があると勧告されている。放射能以外の危険も併せ持っているという事である。
前回の記事で「基本技術は確立している」と解説した。私のあたった資料にもその様に書いてあった。しかしあらためて調べてみると本当に実用化するにはまだまだこれからのようだ。推進派は20年で実証可能といっているようであるがその根拠は明快とはいえない。さらに推進派が謳っているような安全性が本当に確保されるのか怪しいものだ。「プルトニウムが出ないから安全」のような、原子力発電安全神話と同じ論法を持ち出すようではまったく信用できない。
「トリウム溶融塩炉」についてはさらに調査・取材をすすめるつもりである。新しい情報は逐次報告しようと思う。
(安東 一雄)
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