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2012/12/20 10:51
中部電力は20日、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)で建設を進めている津波対策用の防波壁の高さ(18メートル)を、4メートルかさ上げして22メートルにする方針を固めた。内閣府の有識者検討会が8月に公表した試算では、南海トラフ地震が発生した際に浜岡原発付近を最大で19メートルの津波が襲うと示されており、地元を中心に不安が高まっていることに対応する。
中部電は2013年末までに津波対策工事を完了する計画。既に全長1.6キロメートルの防波壁は完成しつつあるが、22メートルへのかさ上げ工事も13年末までに終える方針。
浜岡原発では防波壁以外にも原子炉建屋の浸水防止や高台への非常用電源の設置などの津波対策を進めている。仮に津波が防波壁を乗り越えても原子炉の安全性は確保できるとの立場だったが、地元の不安を解消するには対策の象徴である防波壁のかさ上げが必要と判断した。
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