http://www.asyura2.com/12/genpatu29/msg/332.html
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表題のとおり、上記一覧表の内容で土壌調査を行ったのでその結果を報告する。
<栃木県日光市>
東京都内の小学校では、小学生最後の思い出として、修学旅行に生徒を引率する。行き先は伝統的に日光市である。日光市は、国によって、汚染状況重点調査地域に指定されている。
http://josen.env.go.jp/progress/index.html
今回の調査の結果、特筆すべきことは、小学校の修学旅行コースに沿って私たちが設定した調査地点7箇所中、4箇所がチェルノブイリ避難基準に該当していることである。(溜まり土などの濃縮物体は除外)
その内の一箇所「日光東照宮脇路上の土壌」に至っては、kgあたり3,000Bqを超えていた。また、日光華厳の滝駐車場付近の路上、日光東照宮駐車場には、よく見られる「溜まり土(濃縮土壌)」があり、kgあたり万単位のベクレル数が確認された。
このような地域に児童を引率する理由が私には理解できない。
<群馬県桐生市>
桐生市も、日光市と同様、国によって汚染状況重点調査地域に指定されている。
今回の土壌調査の結果、まず、特筆すべき事項は、県道上にあるコンビニエンスストアの駐車場内で採取・測定した藍藻の一種と思われる「薄いキクラゲ状の物質」の放射能濃度が、kgあたり1万ベクレルを超えていることである。この物体は関東地域の道路上や駐車場など、いたるところに見られ、まったく顧みられていない印象がある。私たちの調査においては、東京都・日の出町の多摩広域資源循環組合入口、千葉県松戸市金ヶ作路上で同様の物体を発見・採取しており、kgあたりのベクレル数も1万〜2万ベクレルと似通っている。南相馬や葛飾などで発見されている「黒い粒状の藍藻」と比較した場合、放射能濃度は低いが、一般の土壌の汚染度と比較した場合、非常に危険な物質であることは疑う余地がない。繰り返すが、こういったものが、「そこらじゅうに」ある。十分な注意喚起と対応が必要である。
キクラゲ状の藍藻(松戸市金ヶ作路上)
http://img.asyura2.com/us/bigdata/bigup1/source/386.jpg
南相馬・葛飾などでみられた黒い藍藻
http://img.asyura2.com/us/bigdata/bigup1/source/296.jpg
また、他の調査地点においては、いずれも高い濃度の「溜まり土壌」が発見され、kgあたり7,000Bq〜最高で24,000Bqの放射能濃度が測定された。市民の十分な注意喚起と、行政等による対応が必要と考える。
なお、「普通の土壌(藍藻や溜まり土などの濃縮土壌ではないもの)」の汚染度においては、黒保根地区利平茶屋森林公園キャンプ場で採取された土壌がkgあたり1,805Bqであり、一帯がこの汚染度であると仮定すると、これはチェルノブイリ基準でいえば「放射線管理エリア」、国内法ならば「放射線管理区域」に該当する。その他の地点の「普通の土壌」については、一覧表のとおりであるが、おおむね平均して200Bq/kg程度の状況であった。
<埼玉県所沢市>
所沢市については3箇所の調査を行った。所沢高校前の土壌を測定したのは、NaI(ヨウ化ナトリウムシンチレーション検出器)であり、それ以外を測定したのは、CsI(ヨウ化セシウムシンチレーション検出器)である。後者については参考値程度として見てもらいたい。
所沢市については、路上における濃縮土壌などの存在から、決して油断のできない状態ではないかと考える。また、kgあたり400Bqという放射能濃度がどういう意味をもつのかは阿修羅諸兄の議論に委ねたい。私個人としては事故前の百倍以上の数値であるため「おそらく尋常ではない」と認識している。
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