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2012年12月7日午前7時05分
福井県美浜町の山口治太郎町長は6日の定例記者会見で、西川知事が原発から出る使用済み核燃料の処分方法を話し合う国の対策協議会に参加すると表明したことに関連し「国、県から美浜町に使用済み核燃料の貯蔵庫を設けたいと相談があれば、十分相談に乗って進めていきたい」と述べ、町内への中間貯蔵施設設置にあらためて前向きな姿勢を示した。
受け入れる場合は、東京電力福島第1原発事故を教訓にプールによる湿式貯蔵でなく、キャスクと呼ばれる専用容器に収める乾式貯蔵にすべきだとし、対象は関西電力美浜、大飯、高浜原発(いずれも福井県)の使用済み核燃料を念頭に置いているとも言及した。
山口町長は、核燃料サイクル政策が維持された点などに触れ「(原発内の)使用済み燃料は満杯になると予想される。安全に動かすには、中間貯蔵しないといけない」とし、知事の協議会参加表明を「いいことだ」と評価した。
西川知事は「電力消費地の責任で対応すべき問題」と指摘して、県外での設置を重ねて求めている点については「消費地で住民の理解は得られない」との見方を示した。
美浜町では2004年に町議会が中間貯蔵施設の誘致を決議し、山口町長は関電に調査を要請した。ただ、関電は県外での検討を求める知事の意向を踏まえた姿勢を示している。
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