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http://www.asahi.com/politics/update/1210/TKY201212100195.html
2012年12月10日17時3分 朝日新聞
日本原子力発電敦賀原発(福井県)の敷地内の断層を調査している原子力規制委員会は10日、外部の専門家を交えた現地調査の結果を検討する評価会合を開いた。原子炉建屋直下を通る断層は活断層の可能性が高いとの意見で一致した。国のルールでは活断層の真上に原子炉建屋を建てることを認めていない。敦賀原発は再稼働できずに廃炉を迫られる公算が大きくなった。
評価会合で、田中俊一委員長は「今のままで再稼働の安全審査はとてもできない」と述べ、現段階での再稼働は認めない考えを示した。
敦賀原発の敷地内には1、2号機の原子炉建屋直下を含む約160の断層がある。さらに、活断層の「浦底断層」が原子炉建屋の約200メートル東を通る。
10日に開かれた外部の専門家を交えた評価会合では、浦底断層が動くときに2号機の原子炉建屋直下の断層が一緒に動くことが否定できないと判断。問題の断層は将来も動く活断層である可能性が高いとした。
規制委は敦賀のほか、5カ所について原発敷地内の断層調査を実施している。すでに11月2日には現在唯一稼働中の関西電力大飯原発で現地調査をしたほか、12月13、14日には東北電力東通原発で調査。さらに、敦賀と同様に原子炉建屋直下に活断層があると指摘されている北陸電力志賀原発でも近く、現地調査を予定している。
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