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勇気が足りない我が世代(1) 避難―除染―復帰
http://takedanet.com/2012/12/post_c20c.html
平成24年12月6日 武田邦彦(中部大学)
ソ連のチェルノブイリ原発事故の時に、ソ連政府は翌日にキエフから大型バス1100台を出して、子どもを避難させた。チェルノブイリの被曝被害が少なかったのはソ連政府が素早く子どもを避難させたからだ。動物ですらヘリコプターで吊り上げて移動した。
それに対して日本政府がなにもしなかったのはなぜだろうか? 「直ちに健康に影響がない」と政府は繰り返し、NHKや大新聞は自分たちの記者を福島から総引き上げをしたのに、「安全です」と放送したり伝えたりした。
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なぜ、こんなことが起こったのだろうか?
実は現在の日本の政治家は「虫の勇気」ほどの勇気を持っていないからではないか? 人生が始まってからこれまで家庭や自分の会社の中ぐらいは何とか新しいことができても、日本というような大きさを前にして、何かをするよりも、何もせず後は口でごまかす事だけをしてきたのではないか?
原発周辺の住民に避難用のバスを出す決断すらできなかった精神構造を考えてみなければならない。事故の時の鉄則は、まず「避難」、そして「除染」、それからよくよく考えて「復帰」しうる時期に復帰ということ以外にする方法がないことは明らかである。
あのときは寒かった。バスで住民を移動し、状態を見て次の判断をすることは十分にできた。でも、家庭的なことの範囲でしか判断ができなければ、このぐらいのことでも決断ができない可能性がある。その人たちを代議士に選んだのが間違いだった。
そして、「被曝は大したことはない」と言う世界的にも独自の考えを持っている「法令違反の医師」を素早く呼んだり、NHKを利用して東大教授に虚偽の説明をさせることなどに奔走する狡さはあったようだ。けれど、自分たちを代表に選んだ国民を被曝から救う勇気はなかった。
(このブログは講演会で多くの人が「なぜ、政府はバス一台も出さなかったのか?」という質問をされるので、その答えでもあります。)
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