http://www.asyura2.com/12/genpatu29/msg/164.html
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※ 参照投稿
「[ぶれない原発廃止への道]即時ゼロ稼働:原発国有化による廃炉:立地地域の就業確保と自治体財政支援:核廃棄物最終処分」
http://www.asyura2.com/12/senkyo140/msg/226.html
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総選挙に向けて、わけがわからない原発政策が入り乱れている現状を考えると、脱原発を目指すひとは、各政党が掲げる原発関連政策が、選挙戦術としての「脱原発」なのか、国策化をまじめにめざす「脱原発」なのかをきちんと峻別しなければならないだろう。
政党の説明をこれまで見聞きした範囲では、「脱原発」をきちんと国策化しようと考えている政党は、共産党・社民党・みんなの党・未来の党と思われる。
共産党以外は、稼働ゼロについて10年以上の年限を設けているので、再稼働の余地を残していると言えるが・・・
まず、どんな理由を付けるにしろ、再稼働を容認する姿勢が見える政党はバツである。
そのような政党は、選挙戦術として「脱原発」を掲げながら、原発に対する嵐が通り過ぎるのを待っているのであり、時間の経過とともに原発を存続させる方向に政策の舵を切るようになる。
新聞報道によると、野田首相は、「すぐにゼロにして本当に経済が持つのか。現実的に進めていく民主党を選ぶのか、無責任なエネルギー政策に陥っている他党を選ぶのか」と演説したそうだが、これは「脱原発」とはほど遠い姿勢でありバツである。
原発の稼働をすぐにゼロにしても、電力供給に問題は生じない。
もう一つの電力料金という観点で考えても、原発の発電コストは低いわけではなく、電力会社にとって財務的に大きな重荷になっている原発関連資産を引き離すほうが、電力料金は安くなる(参照投稿に説明)。
電力供給は、火力発電所の新増設に時間がかかるとしても、全国各地の企業が保有している自家発電装置を政策でちゃんと活かすようにすれば、なんら問題は生じないのである。
個々の発電設備の出力はそれほど高くないが、それゆえ分散型であり、故障などへの対応力は高い。
昨年から話題になっている「埋蔵電力」=自家発電で生じる余剰電力は、これまで、電発の稼働を優先するため、電力会社の経営を守るためなどの理由で様々な制限が付けられていた。
菅前首相が「埋蔵電力」の量を明らかにするよう迫ったとき、経産省は、ふざけたことに、自らが規制している条件下で供給力に使える「埋蔵電力」のみを提示した(4〜6百万キロワット時)。
ほとんどのメディアが大きくは取り上げていないが、経産省は、去る10月23日、自家発電の送電規制を緩和する政策を発表した。
これまで、「グループ会社や工業団地内の企業への送電は、相手先の需要をすべて賄えないと送れない」という政策を採ってきたが、今後、「半分でも満たせばよいとし、足りない分は既存の電力会社からの供給で補うことを認める」としたのである。
それでもまだ規制(制限:死蔵化)が残るが、規制を完全に撤廃すれば、死蔵されている自家発電余剰電力3千万キロワット時(原発約30基分)が供給力として加わることになると言われている。
「維新」の橋下氏は、原発立地県の福井県敦賀市で街頭演説し「嘉田さんのプランは立地(地域)に何も触れていない」と批判したというが、これもバツである。
原発立地地域の雇用や財政に及ぼす影響は、脱原発の可能性そのものとは無関係である。
冒頭に示した参照投稿でも触れているが、原発立地地域の雇用や財政は、脱原発に伴う最重要課題であり、国策民営化で進めてきた原発政策を考えても、中央政府が責任をもって対応しなければならない。
しかし、原発立地地域の雇用や財政に影響を及ぼすから脱原発はできないというのは、本末転倒であり、「未来」を批判する論理にもなっていない。
橋下氏に「脱原発」を国策化する意思が本当にあるのなら、「未来」に欠けている政策を助言すべきであろう。
※ 参考投稿
「維新揺れる政策 脱原発あいまい・TPP留保付き:石原代表の削除という公言を断ち切り、“原発フェードアウト”は存続」
http://www.asyura2.com/12/senkyo140/msg/227.html
「維新と太陽合併 政策合意も「脱原発」なし:大阪府市エネルギー戦略会議が見せた「わが国にとって容認し得る原子力発電」」
http://www.asyura2.com/12/senkyo139/msg/194.html
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