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只今放映中のNHK日曜討論において、司会のNHKアナウンサーから各政党の代表者に向けて「プルサーマルでプルトニウムを減少させることも核燃料サイクルという前提で、皆さんに討論していただきたい・・・」という旨の司会進行がなされました。
オヤっ!と思いまいました。
これは視聴者へのウソの刷り込みです。
プルサーマルでプルトニウムが減るというのは嘘です。
プルサーマルに使うMOX燃料には再処理されたプルトニウム(主にPu239)が10%程度入っています。
では残りの90%は何かというと、ウラン燃料(U235)の濃縮カスの劣化ウラン(U238)が使われています。
この核分裂をしない、本来役立たずの劣化ウランは役立たずゆえに対戦車砲弾や戦闘機の機関砲弾などに使われて処分され問題を起こしています。
ところがこのまったく役立たずの劣化ウラン(U238)に、高速中性子をぶつけると、あ、ら、不思議!
ピッカピッカのプルトニウム(PU239)に生まれ変わるのです。
コレが高速増殖炉・もんじゅの正体です。
こんなことは別に秘密でも何でもないので詳しくは省きます。
つまりウラン燃料(U235)に比べて核感受性が格段に強く、高速中性子をバンバン放出しまくるプルトニウム(Pu239)の周りに、高速中性子が大好物の劣化ウラン(U238)を置くということは、プルトニウムを減少させるどころか増殖してしまうのです。
プルサーマル発電を導入する理由に、この事実が盛り込まれていないことは悪質な隠蔽です。
プルサーマル発電導入の本当の理由はプルトニウムの減少どころか、
高速増殖炉・もんじゅの開発が挫折しそうなので、
苦肉の策として沸騰水型原発でも、
高純度の兵器級プルトニウム(Pu239)を増殖することこそが、
真の目的なのです。
※兵器級プルトニウム
Pu239の同位対比が約90 %を越えるプルトニウム。
核爆弾はもちろん、原子力潜水艦や原始力空母に搭載される原子炉は小型軽量化を図るためにウラン燃料ではなく容積効率の高い高純度プルトニウム型原子炉を搭載している。
原始力空母はともかく、原子力潜水艦の配備はある種の愛国心旺盛な勢力の方々にとっては悲願とも言えることのようです。
真に国益のために原子力潜水艦が必要であるなら、正直にそう言って堂々と原発で兵器級プルトニウムを作れば良ろしい。
隠れてこそこそやるから、プールにあるはずの無いMOX燃料集合体が地震や津波で冷却不能となって不完全な核爆発を起こしたのです。
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