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ヨーロッパとタスマニアで行われた、甲状腺ゴイター対策の、食品への安定ヨウ素添加政策です。
チェルノブイリ事故以前からなされていましたが、事故後は強化されました。
細かなことには触れない超要約と参考文献リンクを載せます。
私は一切コメントしませんので、参考文献を参考に皆さんでご検討ください。
超要約
ヨーロッパは一部の海岸地域を除いてほとんどが、食品から摂取する安定ヨウ素が不足する土地柄だった。
風土病的に甲状腺結節やのう胞が、住民の30から60パーセントに見られる地域がたくさんあった。
チェルノブイリ事故以前から、その対策に、食品に安定ヨウ素を添加したりサプリを配布していた。これは、風土病的ゴイター(甲状腺腫)多発地域だけでなく、国家的になされた。
チェルノブイリ事故後1990年代にゴイター(甲状腺腫)が増加した。そこで、ほとんどの国が、安定ヨウ素の食品への添加量を以前の2倍ほどに増やした。ベラルーシもユニセフの援助の下にそうした。
ゴイター発生率は3パーセント以下の正常域に減少した。
悪性の甲状腺がんは減少した。
安定ヨウ素添加の結果かどうかは分からないが、時期的には、
橋本病は10万人に30人ほどから60人ほどへ、10万人当たり30人ほど増えた。
甲状腺機能亢進も同じくらい増加した。
ヨウ素の摂取量が増加することで甲状腺機能が悪化するかは、遺伝的検査を含めてかなり予測がつく。
橋本病は、おそらくは遺伝的素因が無ければ発症しない。
ヨーロッパ諸国は、10万人に30人橋本病が増し、同じく30人甲状腺機能亢進が増えるリスクよりも、30パーセントから60パーセントのゴイターが1から3パーセントに減る方を国家戦略としてとった。
日本は海草の摂取を止めると、数ヶ月で甲状腺と他の体組織の安定ヨウ素備蓄量がヨーロッパ並みの低水準になる。経験的には、原発事故が無くとも、ゴイター発生率が30から60パーセントの地域が多発すると予測される。
福島事故後、海草(安定ヨウ素)の摂取は最低限になるように世論誘導され洗脳された。
山下教授たちは、チェルノブイリと日本の安定ヨウ素摂取量を調べていた。
長崎は海産物が豊富なため、尿中の安定ヨウ素量は多い地域だった。
それと福島内陸部を比べること自体、無理があるかもしれない。
なのに、原発促進側だけでなく、反原発側も福島及び関東などフォールアウトに見舞われた地域の住民の尿中安定ヨウ素量を調べようとしない。
あらゆる場で、食品からの安定ヨウ素摂取の危険性が喧伝され、安定ヨウ素摂取が最低限になるように仕向けられている。
いまだ関東の大気中からヨウ素131と132が検出される状況で、それでいいのだろうか?
また、なぜ、この件について誰も一言も語らないのか?
参考文献
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http://www.optimox.com/pics/Iodine/IOD-22/IOD_22.htm
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http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1365-3016.2012.01275.x/full
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長いリンクを書く気力なし。
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http://www.endokrynologia.polska.viamedica.pl/en/abstrakt.phtml?id=42&indeks_art=583
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http://biomed.papers.upol.cz/corproof.php?tarkey=bio-000000-0460
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http://www.docstoc.com/docs/50698805/Assessment-of-goiter-prevalence-iodine-status-and-thyroid-functions
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http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/kou131attach2.pdf
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