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http://archive.mag2.com/0000102800/20121129133000000.html
●国力を衰退させる「脱原発」を政治目標に掲げる政党に、日本の未来を託せ
るだろうか。日本未来の党が、正式に発足した。代表に就任した嘉田由紀子
滋賀県知事は「卒原発プログラム」を作成し、徐々に原発を減らして10年
後をめどに原発ゼロにする意向を示した。
「脱増税」「脱官僚」「品格ある外交」など抽象的な言葉ばかりを掲げている。
経済や社会保障、安全保障といった重要なテーマでさえまだ政策がない政党だ。
嘉田氏が「この指止まれ」と呼びかけたように見えるが、実態は国民の生活が
第一の小沢一郎代表や、民主党を離党して新党を結成した山田正彦元農相ら
が根回しをして、合流を決めたものだ。
空疎なスローガンと、生き残りのために右往左往する前衆院議員たちの姿には、
政治家の劣化を痛感せざるを得ない。
嘉田氏が掲げる「卒原発」は脱原発と大差はない。それだけでは願望に過ぎず、
無責任である。
読売新聞社説 11月29日
●東京電力福島第一原発の事故で日米両政府が最悪の事態の引き金になると心配
した4号機の使用済み核燃料の過熱・崩壊は、震災直前の工事の不手際と、意
図しない仕切り壁のずれという二つの偶然もあって救われていたことが分かった。
工事は、原子炉真上の原子炉ウェルと呼ばれる部分と、放射能をおびた機器を
水中に仮置きするDSピットに計1440立方メートルの水を張り、進められた。
ふだんは水がない部分だ。
シュラウドを切断する工具を炉内に入れようとしたところ、工具を炉内に導く
補助器具の寸法違いが判明。この器具の改造で工事が遅れ、震災のあった3月
11日時点で水を張ったままにしていた。
4号機の使用済み核燃料プールは津波で電源が失われ、冷やせない事態に陥った。
プールの水は燃料の崩壊熱で蒸発していた。
水が減って核燃料が露出し過熱すると、大量の放射線と放射性物質を放出。
人は近づけなくなり、福島第一原発だけでなく、福島第二など近くの原発も
次々と放棄。首都圏の住民も避難対象となる最悪の事態につながると恐れられ
ていた。
しかし、実際には、燃料プールと隣の原子炉ウェルとの仕切り壁がずれて隙間
ができ、ウェル側からプールに約1千トンの水が流れ込んだとみられることが
後に分かった。さらに、3月20日からは外部からの放水でプールに水が入り、
燃料はほぼ無事だった。 朝日新聞 3月8日
★東日本にお住まいのあなた。
あなたが、今の住居に住み、仕事があるのは、1つの工事ミスと、僥倖に過ぎ
ない事をご存知か?
2011年3月13日、アメリカ大使館は、日本在住のアメリカ国籍の人々に、
原発から半径80km以内には絶対に近づかないようにと警告し、安定ヨウ素剤を
配布した。
ドイツ、フランスなどの大使館は東京から関西方面に移動、中国人は飛行機で
本土に帰った。東京から一気に外国人が消えた。
事故以降、最も懸念されたのが工事で稼働停止して安全だった筈の4号炉だ。
爆発音もないのに、建屋の外壁が変形し、側面がぐちゃぐちゃに壊れた。
最上階の5階にある核燃料プールの水が崩壊熱で蒸発。
1535本もの核燃料棒が、露出して自然崩壊し始めたと専門家は見た。
このまま進めば、科学が到達し得た、さらに向こう側に行く。
再び災害が起こり、東京と横浜は閉鎖され、日本の半分が無人地帯となる。
裸の核燃料プールでメルトダウンが起き、強い放射能で福島第一のみならず、
第二にも人が近づけなくなる。
そして、誰も近付けず、10もの原子炉が崩壊して強い放射能を何十年にも
渡って放出するのを、多くの日本人が移住した外国から眺めるだけだったろう。
4号炉の事態が怖いのは、津波等による全電源停止によって起きたのではない事。
地震だけでプールの水が蒸発して起きたこと。
つまり、日本の全ての使用済み核燃プール付原発で、地震だけで起きる事だ。
しかし、今回だけは、奇跡が起きた。
本来、無いはずだった膨大な量の水が、5階のシュラウドとDSピットにあり、
その水が核燃料プールに流れ込んで、燃料棒が空気露出するまでの時間を稼い
でくれたのだ。
その奇跡の原因は、下請け工事をしていた作業員が器具を取り違え、工事が延滞
してしまったためだ。
私たちは、工事ミスをして、日本の半分の国民の生活を守った、この作業員に
感謝とお礼をすべきなのだ。
もし、4号炉が稼働して38年で初めての大工事による運転停止をしていな
かったら、工事ミスが無かったら、そして、地震でウェルとプールの仕切り版が
壊れなかったら、という3つの奇跡が続けて起きる可能性は0.0001%以下だ。
読売の論説委員は、次の大地震でも奇跡が起きると確信しているようだ。
私は、何十万分の1の確率の目に、人生と全財産を賭けたいとは思わない。
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