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洋画家 川幡瑞穂(80)
私の家の庭には三坪ほどの池がある。毎年春先になると、冬眠していたカエルが、雨が降ると枯れ草の中や庭石の陰などどこからともなく出てくる。
にぎやかな鳴き声とともに、夜になると集まって池にたくさんの卵を産む。長いカンテン状の帯の中に、黒い卵が無数にあり、それがオタマジャクシとなる。全部成長したら大変と、卵のうちに車で近くの田んぼの川や公園の池に放しに行っていた。
それでも処分しきれず、オタマジャクシになって池の中を泳ぎ回る。かわいいものである。しかし、今年は一匹もかえらず腐ってしまった。
地球上に声明を存続させることは、地球全体の自然環境が大切である。これを維持しているのが生態系である。これを守ることが人類の使命と思う。
庭の放射能の線量は人体には安全の基準内といわれているが、トカゲも今ごろになると暖かな日なたに出てくるのだが、まだその姿は一匹も見られない。土を掘り起こしても出てくるミミズも元気がなく、毎年耕している庭とはどこか違うと思われてならない。土が死んでしまっているのだろうか。
人類は地球からたくさんの恵みを受けて生きている。人間の生命健康を守ってくれたのは大地の恵みがあってこそだ。この観点からみて、小さな庭の世界にも放射能汚染の影響が出ているのでは?という不安にかられる。
原発再稼動の問題は、絶対に反対して阻止しなければいけないと心より思っている。
転写終了
原発・フッ素28 阿修羅
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