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http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/121124/cpb1211242150000-n1.htm
2012.11.24 21:50 SankeiBiz
東京電力は、福島第1原発3号機から使用済み燃料を取り出す準備を本格化し始めた。燃料貯蔵プールに誤って鉄骨を落下させた教訓から、遠隔操作によるクレーン作業訓練を今月中にも開始。放射性物質の拡散を防ぐため、原子炉建屋に1500トンの鉄骨カバーを設置する計画もある。1〜6の各号機のプールに保管されている燃料は5千体以上。全部を取り出すには10年以上かかる長い道のりだ。
高熱を帯びた使用済み燃料などは、建屋の上部にあるプールに冷却用の水で満たされている。しかし再び震災が起きてプールが損傷する可能性も否定できず、原子力規制委員会の田中俊一委員長は「早く降ろして、乾式キャスク(金属製の容器)に移すべきだ」と危険性を指摘してきた。
3号機のプールには事故のがれきが積もり、水素爆発による建屋の大破で燃料交換機(長さ約10メートル、重さ約30トン)も水没。今年9月には、クレーンでがれき撤去中に鉄骨(長さ約7メートル、重さ約470キロ)を落下させており、規制委は今月20日、「プールの冷却水を喪失した場合を踏まえ、不測の事態に十分備えておくこと」と指示した。
東電はクレーンの遠隔操作技術の練度を高めるため、3号機の西側に鉄骨を入れたプールの模型をつくり、訓練を重ねる。さらに天井が吹き飛んだ建屋を覆うカバーを設置。大きさは高さ約54メートル、南北約19メートル、東西約57メートルと巨大で、上部はクレーンを設置できるような円筒形になっている。
ただ、水深約12メートルのプール内はがれきの散乱で視界が約2・5メートルしかない。プールに566体ある燃料を損傷させないようにがれきの撤去を優先するため、カバー設置の時期のめどはたっていない。
東電の工程表では3号機からの燃料取り出しの開始を平成26年度末としているが、燃料交換機をどのように引き上げるかの手順も決まっておらず、計画通りいくかは不透明だ。
燃料取り出しが一番早く計画されている4号機では、今年7月に未使用の燃料2体を試験的に搬出した。ただ敷地内の共用プールに十分な空き場所が確保できないため、取り出しは来年末からになるという。
燃料取り出しは廃炉作業の初歩段階だが、3、4号機以外は具体的な取り出し計画が決まっておらず、取り出し後も燃料の移送先やその後の処理などさまざまな課題が山積している。(原子力取材班)
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