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活断層評価を巡る議論、何かおかしくないだろうか?
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投稿者 taked4700 日時 2012 年 11 月 24 日 01:46:57: 9XFNe/BiX575U
 

活断層評価を巡る議論、何かおかしくないだろうか?

 地震の揺れの危険性が忘れ去られていると思う。もちろん活断層が原発の建物の直下にあり、活断層がずれたら建物が破壊されることはよく分かる。しかし、活断層が地表から発見できなくても、震度7の揺れは起こる。このことは阪神大震災で確認されている。そして、震度7の揺れがどの程度の確率で起こるかと言ったら、多分、日本はどの地域でも100年から10年に一度程度の割合で震度7の揺れに襲われるはずだ。これは震源域の広さで、各海溝型地震の震源域の周辺で起こる内陸型直下地震の発生確率を計算した結果だ。

 もう一つ、活断層評価の議論で疑問なのは、40万年前から現在までに活動したことがあるかどうかの判断方法がほとんど見えてこないことだ。それだけ専門的な話であるというならそれはそれでいいのだが、規制委員会の話合いでもそれらしいことが話されていないと思う。断層粘土が固いか軟らかいかという個人の感想が述べられているだけで、客観的な判断方法がでてこない。断層粘土の硬度を客観的に測る方法があるはずだと思うが、どうなのだろうか。そもそも、炭素による年代測定でもせいぜい6万年前ぐらいまでしか測れないという。その他には、火成岩や水成岩の風化の度合いをアルミイオンなどを使って測る方法がある様子だが、それは議論になっているのだろうか。

 更に、地震衝撃波について、どうもいろいろな情報が組織的に隠ぺいされている様子だ。大阪市大の那谷晴一郎という助教の方が地震衝撃波について、それを波動として取り扱うかなり詳しい論文を発表されていた。1997年のものだ。先日、思い切って大阪市大へ問い合わせをしてみたら、既に那谷さんは亡くなっているという。病気なのか事故なのか教えてほしいとお願いすると、当時の同僚がいないので分からないという。それだけでなく、地震衝撃波関係の問い合わせをしたいとお願いしても当時の教授が既に退職したり転任したりでいないというのだ。更に、京都大学防災研究所の野中泰二郎という先生が「兵庫県南部地震の構造物被害における衝撃的破壊の究明」という研究発表をやられていたので、問い合わせると、既に退職されているという。ファックスで質問事項を送れば答えるかもしれないというので、わざわざファミリーマートのファックスを使い、どの番号へいつどのような内容を送ったかの記録用紙を取っておいたのだが、それが行方不明になった。車の中に置いておいて、道路使用許可を出しに行ったときか、または買い物をしたときに無くなった様子だ。更に、これにはおかしなことが起こっていて、野中先生の電話番号が分かったのだが、ずっと留守番電話で何回かメッセージを残したのだが一切反応がない。

 それから、那谷さんが亡くなったのがどうやら2006年ぐらいで、これはちょうど耐震偽装事件が表面化した時期と重なっている。しかし、耐震偽装で補強工事がされたのはあくまでも横揺れに対してだけで、波動としての衝撃波対策にはなっていない。特に、衝撃波が伝わりやすい固い岩盤の上に直接建設されている原発への影響はほとんど無視されたままのはずだ。

 原発と放射能、地震との関係はとても政治的なもので、大掛かりな情報操作がされていると思う。互いにだれだれがちゃんとやっているはずだと思って安心していると一気に破滅の谷底へ突き落されることになると思う。逃げたり、目をそむけたりして済む問題ではないと思う。

 以下、野中泰二郎先生への質問として京大防災研究所へファクスした文面。

インターネット上にある「兵庫県南部地震の構造物被害における衝撃的破壊の究明」に関する記事を見て問い合わせをさせていただいています。内容は次の8点です。

1.芦屋浜高層住宅で実際に発生した極厚部材の破断は通常の耐震設計で採用されているような地震波では起きないとされていますが、このことについて、現在の耐震設計の規制でも未だにこういった衝撃波に関連した規制はされていないのでしょうか。または、近い将来、規制がされる予定なのでしょうか。

 以下の質問は次のことに関連してお尋ねさせていただきます。兵庫県南部地震で同様に被害を受けた西宮市立西宮高校特別教室棟A棟で、固い地盤の上にあった校舎部分1階が座屈をし、池を埋め立てた軟らかい地盤上の校舎部分は座屈が起こらず、校舎全体を見ても窓ガラスが割れていなかったこと。

2.芦屋浜高層住宅は芦屋浜シーサイドタウンのことかと思います。そうであれば、「高層団地の52棟のうち25棟で57箇所の破断」が発生したということです。このような破断が生じた建物で、窓ガラスの割れはあったのでしょうか。

3.芦屋浜高層住宅は埋立地である様子です。高層住宅ですからかなりの長さの杭で固い地盤に支持されるようにされていたと思います。つまり、一般的に言って、埋立地のような軟弱な地盤においても、支持杭が固い地盤に届いていれば、条件により地震衝撃波の被害を受け、主鉄筋、主鉄骨が破断することがあり得るということでしょうか。(西宮高校では池を埋め立てた軟弱地盤に大阪層群に達する支持杭を使って校舎が建てられていたようです。西宮高校特別教室棟A棟では軟弱地盤上の校舎部分は座屈しませんでした。)

4.「塑性ヒンジを特定の階に集中させない」という地震対策は、建物が完成した後に施行することが可能でしょうか。もし可能であれば、それは大まかにどの程度の費用が掛かるのでしょうか。

5.阪神大震災当時の地震計は「衝撃的効果のある高周波数成分を十分な精度で採れていなかった」ようですが、現在の地震計はこういった高周波成分を計測できるようになっているのでしょうか。

6.那谷 晴一郎氏の書かれた論文を読ませていただきました。そして、大阪市大へ問い合わせをしたところ、既にお亡くなりになっているということでした。その経緯をお聞きしたかったのですが当時の同僚の方がいらっしゃらないということでした。何か那谷先生がなくなられた経緯について教えていただけることがありましたらありがたく思います。

 以下の質問は、一般的な関心に基づいてのものです。

7.原子力発電所は固い地盤の上に直接建設されているそうです。この場合、一般的に地震縦波の被害を受けやすいと思います。地震衝撃波は地震縦波の一種と言う理解をしていますが、もしそうであれば、原子力発電所は地震衝撃波の被害を受けやすいということでしょうか。

8.兵庫県南部地震で観察された衝撃的上下動について、地震計ではその波形を観測できていなくてもある程度その地震波形を推定することが可能であり、そういった研究がされたのだと思います。もしそうであれば、そういった地震波形を使った原子力発電所の耐震性テストはされたのでしょうか。

以上8点の質問をさせていただきたいと思います。お答えを頂ければ大変に幸いに思います。
**********

野中先生の「兵庫県南部地震の構造物被害における衝撃的破壊の究明」は次の記事。

研究概要(最新報告)
阪神淡路大震災では、従来の地震被害では見られなかった、衝撃によると思われる損傷・破壊が生じ、その原因究明のために、主として日本建築学会の衝撃破壊現象小委員会のメンバーが中心となって共同研究組織を結成し、情報交換、資料収集と調査、研究を開始した。その結果、建物の耐震性能が地震直後の衝撃的メカニズムに支配され、衝撃的メカニズムに耐えた構造物が振動によるエネルギー変換が可能なパスに移行していくことが判明した他、現在までに次のことなどが分かった。

1.芦屋浜高層住宅では、通常の耐震設計で採用されているような地震波では、実際に発生した極厚部材の破断は発生しないが、サイトの地震波が作用すれば、そのような破壊が発生し得る。

2.耐震性を確保するためには、塑性ヒンジを特定の階に集中させないで、発生個数を制限しなければならない。

3.脆性破壊の原因となる亀裂が発生した後の骨組み挙動には、亀裂近辺の状況のみならず、構造物全体の形状や載荷条件などが影響を及ぼす。

4.衝撃載荷などで発生する様な高歪速度および塑性変形などによる予歪を受けた鋼構造物部材は破壊靭性が著しく低下し、脆性破壊の発生する可能性が高くなる。

5.今までに記録されてきた地震波は衝撃的効果のある高周波数成分を十分な精度で採れていなかった可能性がある。

http://kaken.nii.ac.jp/d/p/10450205

*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<1230>>TC:38150,BC:14133
 

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コメント
 
01. 2012年11月24日 06:03:36 : txKoq6KBVw
どんなにおかしくてもマスコミがきちんと伝えないからね。
久米宏のニュースステーションなら活断層って何?ってところから丁寧に正確な知識を解説してくれたんでしょうけど。

taked氏なら電話口で相手を納得させることが出来る理屈を言えるのではないですか。
俺みたいなアホには無理ですが。


02. 2012年11月24日 09:31:47 : spBGQ0DM6k
直下型地震の鉛直震度を考慮した耐震設計なんてまだできませんよ
ストレステストなんてのもある意味数字遊びです

03. 2012年11月24日 11:15:50 : eisNMzGY3I
活断層であろうがなかろうが、調査メンバーの中に活断層を訴えるものがいて
すくなくとも活断層の疑いのある岩盤の上に原発を建設してはならない。

地すべりだとしても、地滑りを起こせば施設に致命的な破壊を与えることに
変わりがなく、推進者どもの思惑通りには行かない。

対策を何もしない、結論を出さない間、稼動すると言うおかしな論理が成り立っている。言わば事故の原因がわかるまで旅客機を飛ばし続けると言うありえない矛盾が常識化しており、推進者どもの無限調査、時間稼ぎの動機になっている。

事故が起きれば、リスクは無限大に近く、そんな多大な潜在リスクのある原発を
疑いのある岩盤の上で調査が終了するまで稼動する行為は最上級の利益優先の
リスクに対して盲目的な利益至上主義であり、暴走するバーサーカーのようなものだ。


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