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http://mainichi.jp/select/news/20121120k0000e040220000c.html
2012年11月20日 12時16分(最終更新 11月20日 12時50分)
脱原発か推進か−−。来月16日投開票の衆院選に向け、超党派の国会議員らでつくる「原発ゼロの会」が、原発廃止を公約に掲げる立候補者を示すロゴマークを作り、賛同者を募っている。争点の一つである原発の是非について立候補者の考えを明らかにし、有権者の判断材料にしてもらう。国会勢力の過半数確保が目標という。
活動に賛同した脚本家の倉本聰さんが、ロゴにクラゲをあしらうことを発案した。関西電力大飯原発(福井県おおい町)の海水注入口にクラゲが大量発生して出力が一時低下したことから、再稼働に対する「自然界の抗議デモに見えた」(倉本さん)という。福島県内の小中学生からイラストを募り、今年8月、小学4年男児の作品を採用した。
同会事務局によると、原発依存ゼロ▽使用済み核燃料の再処理ゼロ▽再生可能エネルギーへの転換−−などを公約に掲げることがロゴの使用条件。同会が了承すれば新人候補も掲示できる。会の世話人を務める自民の前衆院議員は「ロゴか会名をポスターに掲示し、選挙戦で訴えていきたい」と話す。
一方、ロゴのPR方法を巡っては温度差もある。近畿地方のある民主党前衆院議員の事務所では「方向性には賛同するが、実現時期や代替エネルギーについて有権者にきちんと説明したい。ロゴを使うかどうかは今後検討する」と消極的だ。賛同議員は首都圏など都市部に多く、原発立地県など地方の選挙区では低調という。
倉本さんは「候補者それぞれの考え方があるだろうが、脱原発と推進のどちらの旗を掲げるのか、はっきりと有権者に示すべきだ。冷却水の注入に邪魔だからと殺されたクラゲのように、脱原発の民意を無視するのはやめてもらいたい」と注文する。
【重石岳史】
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