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http://blog.livedoor.jp/clj2010/archives/65750942.html
原発はとても民間では運営することは困難で、国家主導でやってきたものなのは今更否定できる人はいないだろう。否定できるとしたら原発推進派ぐらいなもので、電源三法交付金などのバラマキなどで原発を設置した地域を補助金漬けや核燃料税と称した固定資産税を取る権利を与えたりと、カネで納得させてきた過去をも無視して、未だに原発こそが日本には必要だと主張している。その代表格が原発推進病にかかっている計画経済が大好きで仕方がない池田信夫で、ツイッターでこんなことを書いている。
@ikedanob
原発を稼働しないことによる損失は3兆円×確率1。福島のような事故が日本で1年間に起こる確率は、IAEA基準では1/2000。賠償金を5兆円としても損害の期待値は25億円。こんな簡単な計算もできない人々が「金より命」と騒いでいる。2012 11月 5日
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IAEA基準だと損害の期待値は25億円。これが本当なら期待値に人件費や利益を上乗せして民間が原発保険みたいなデリバティブを作るはずだが、こんなことは有り得ない。ロイズでもこんなものを作ることは恐らく不可能だろうと想像する。
とくに日本は地震大国で、原発みたいな危険な物を作っていることの方が異常だろう。アメリカだってほとんどの原発は地震が皆無に等しい東側に集中しているが、日本はアメリカで言えば西海岸に54基も集中的に原発を作っているようなものだろう。
原発村が出してきた計算では、80年間で10基が炉心損傷事故を起こす確率は80/100000で、やくすと1/1250となる。1年で1基が炉心損傷事故を起こす確率は0.08%。1250年に1回。現在54基あるから、単純計算で231年に1基が炉心損傷事故を起こす確率となる。
福島第一原発があんな事故が発生して、少なくとも4基が木端微塵だ。更に福島第二原発も推定9.1メートルの津波が襲ってきて、浸水高は7メートルに達し、冷却用のポンプは水に浸かって、原子炉を冷却する機能を失ってしまった。これに加えて4系統あったうちの外部電源も3つほど失ってしまう。たまたま外部電源が一つ生きていたおかげで冷却装置を動かすことができて冷温停止に持ち込むことが可能となったのだという。
そしてたまたま地震が発生したのが平日の午後だったおかげで、原発で働いていた作業員が2000人いたのだという。これが土日なら当直が40〜50人ぐらいしかいないそうだ。ケーブルは恐ろしく重たいからどうしても人手が必要となる。土日だったら電源をつなげることは非常に困難を極めていたことだろう。
女川原発だって一触即発状態だっのも忘れてはならない。5つ(1つは点検中)のうち、たまたま外部電源が1つ生きていたから無事だっただけの話で、一歩間違えれば福島と同様なことが起きていたとしても何ら不思議ではない。そしてこの生き残った1つの外部電源もその後の余震で使えなくなり、そして非常用発電機で何とか持ちこたえたが、結局は発電機が外部電源復旧後に使えなくなるなど、薄氷の上を歩くようなギリギリの状況で何とか持ちこたえていただけのことで、本当に危機一髪であったことは多くの専門家が話していることでもある。
231年に1基が炉心損傷事故を起こす確率だと言いながら、最悪のシナリオでは1年半前の震災とその余震で福島第二の4基と女川3基も炉心損傷を起こしていたリスクを抱えていたのに、よくも適当なことを平気で言ってのけられると感心させられたものだ。
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