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脱原発は不可避の現実で、選択肢ではない! (ニコニコ新聞より小林よしのり氏)
http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/671.html
投稿者 ナルト大橋 日時 2012 年 11 月 14 日 17:00:16: YeIY2bStqQR0.
 

http://news.nicovideo.jp/watch/nw428592

2012年11月13日(火)14時30分配信

小林よしのり

 『脱原発論』(幻冬舎)を出してもなお、「原発ゼロは是か非か」などという論争が行われている。
 だが実は、こんな論争は既にとっくに終わっているのである。
 もう「是か非か」なんて論争をやっているような段ではない。
 原発ゼロか、あるいは何%存続させるかなんてことは、論争によって選択できるような問題ではないのだ。
 我々には、選択肢は一つしか用意されていない。
 「原発ゼロ」しか選びようがない。
 それが現実なのである!

 『週刊ダイヤモンド』11月10日号で、前内閣参与・田坂広志氏がこう語っている。

 「まず第一に理解すべきは、『原発ゼロ社会』とは『政策的な選択』の問題ではなく『不可避の現実』だということだ。たとえ絶対安全な原発が開発されても、高レベル放射性廃棄物と使用済み燃料の最終処分の方法が見つからない限り、原発は止めざるを得ない。経済界は、この致命的な問題から目をそらしているが、この現実は否応なく迫ってくる。」

 仮に原発推進論者の主張が正しくて、原発のコストが最も安かったとしても、絶対安全な原発が開発されたとしても、原発を運転すれば、必ず高レベル放射性廃棄物と使用済み燃料は増え続ける。そして、これを処分する方法はないのだ。

 これまで国は、使用済み燃料を「再処理」してプルトニウムとウランを取り出し、残った高レベル放射性廃棄物を「地層処分」、つまり安定した地下深くに埋めることによって最終的に処分するとしてきた。
 再処理をしない場合は、使用済み燃料を直接地下に埋め、これを最終処分とすることになる。

 いずれにしても、10万年放射性レベルが安全値まで下がらない廃棄物を「地下に埋める」というのが最終処分であり、これができることを前提にして、原発は動いていたのである。

 ところが9月11日、わが国最高の学問的権威である日本学術会議は、原子力委員会に提出した公式報告書で、こう結論づけた。

「現在の科学では10万年後の地下の安定性を証明することは不可能であり、日本で地層処分を実施することは適切ではない。」

 日本では、地層処分はできないのである!!
 国が、原発を稼働する前提とし続けた「地層処分ができる」という条件は、ウソだったことがもう明白になっているのだ!

 日本だけではない。世界中のどの国も、核のゴミを埋める場所は確保していない。具体的に検討が進んでいるのは、フィンランドのオンカロただ1カ所しかないのである。
 捨て場がない以上、取りあえずは何らかの貯蔵施設で数10年から数100年、暫定保管しておくしかない。

 だが原発事故を経験した上に、「最終処分」の方法がないことが明白にされた今、新たな「貯蔵施設」の建設に同意するような地域が現れるとは思えない。
 そうなれば、各原発に設置されている使用済み燃料プールが満杯になった時点でオシマイ。仮にどんなに安かろうが、どんなに安全だろうが、原発はもう動かせないのである。

 現在、日本の全原発の燃料プールの貯蔵率は平均70%弱まで来ており、あと6年程度で満杯になるとの試算もある。

 青森県六ケ所村の、未だ動く見込みのない再処理工場のプールには、全国の原発から運び込まれた使用済み燃料が保管されている。
 民主党政権は「2030年代に原発ゼロを目指す」と言いながら、それならば不要になるはずの再処理工場については稼働させる方針という矛盾したことを言っている。
 それは、再処理工場を稼働させないなら、プールにある使用済み燃料を各原発に返却すると青森県が言っていることも原因であろう。

 もし六ヶ所村から使用済み燃料を突っ返されたら、全国の原発の燃料プールの余裕はさらに半減し、あと3年程度で満杯になるのだ。
 どんなに原発の必要性を訴えようが、実際に原発を再稼働したら、たった6年後、もしくは3年後には否応なく「原発ゼロ」にせざるを得ない現実にぶち当たるのだ。

 「原発ゼロ」は「政策的な選択」の問題ではない。
 「不可避の現実」である。

 経済界や、その飼い犬のマスコミ・知識人は「脱原発は非現実的」と言い続けているが、正反対である。

 原発維持こそが、非現実的なのである!
 「空想的原発推進論」なのである!!


小林よしのりライジング 「小林よしのりライジング Vol.13」より  

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コメント
 
01. 2012年11月14日 21:13:01 : tZDk4q8jZ6
いくら悪あがきしても、敗北して、否応無く原発廃絶に追い込まれるのは既定方針。

02. 2012年11月14日 23:39:23 : pVugIJN5oI
イイぞ!よしのり!

アメポチ退治をして国民の命を保守しろ
ニセ右翼を海の向うへ叩き出せ!

戦争論はネトウヨ増増殖のビタミンだったから責任じてっか?


03. 2012年11月15日 00:49:54 : EKmSbvEEZY
ぱちのりの女性女系天皇は言語道断だが、
脱原発には大いに納得できるし大賛成だ

後3年、もしくは6年で使用済み核燃料は満杯
その後どうするか?答えはミエミエで、
得意の過疎地狙って国民に内緒で押し付けるのさw
実際、北海道の旭川近くの田舎に、既に穴を掘ってしまった
実験、、、などと称してるが、最初から入れる気マンマンだw

この国は、100%確実に滅びるが、滅びる前に、
政治家、官僚、原発屋、東京電力の関係者の首を
電動ノコギリで気持ちよくチョン切ってから死にたいねw

[削除理由]:阿修羅にはふさわしくない言い回し、言葉の使い方のコメント
04. 2012年11月15日 05:11:35 : 3nTXkp9TvA
使用済み核燃料や核廃棄物処理を外国に頼むわけにはいかない。
遠い未来に世界統一政府でも出来て、国境が無くなれば地球上のどこかには完璧に近い場所が見つかり、そこに住む住民が居れば手厚く移住手当てした後に、一カ所に永久封印管理可能かも知れないが(?)。

そんな事でも無い限りは日本国内でどうにかするしか無い。
それなのに更にこれ以上増やすなどとは「愚」意外の何ものでも無いだろう。


05. 2012年11月15日 06:21:26 : B0j0dOs07c
 小林よしのり氏、なかなかいいことを言う。見直した。

 03さん、「北海道の旭川近くの田舎」は、稚内に近い幌延町です。
 すぐ近くに、日本最北の温泉、豊富温泉があり、少し石油の匂いがしますが、アトピー性皮膚炎に効果があるということで、湯治客が多く来ます。また、すぐ近く稚内にかけては広大なサロベツ原野という湿地帯が広がっています。
 こういうところに、地下数百メートルの施設を建設していて、見学できる場所もあります。北海道とは、ここへ高レベル廃棄物を持ち込まないという協定を結んでいて、「貯蔵実験」の施設だと言っていますが、行き場がなくなればすぐにでも持ち込めるように待ち構えている思われます。
 すぐ近くに温泉や湿地帯があるわけで、いくらコンクリートで固めても100年ともたないと思います。
 首都圏からなるべく遠いところへ持ち込んで、あとは野となれ山となれという、原発推進派の魂胆が見え見えで、その無責任さに腹が立ちます。



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