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2012年11月12日 16:00 ベスト&ワースト
■福島第一原発事故は現在進行形
2012年10月22日、東京電力が「福島第一原子力発電所1〜4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ進捗状況(概要版)」を発表した。
同資料では、福島第一原発1〜3号機原子炉建屋からの現時点の放出量(セシウム)放出量に関する最新データが公開された。
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1〜3号機原子炉建屋からの現時点の放出量(セシウム)を,原子炉建屋上部等の空気中放射性物質濃度(ダスト濃度)を基に,1号機約0.002 億ベクレル/時,2号機約0.008 億ベクレル/時,3号機約0.006 億ベクレル/時と評価。1〜3号機合計の放出量は設備状況が変わらないこと等から先月と同様に最大で約0.1 億ベクレル/時と評価。これによる敷地境界における被ばく線量は0.03mSv/年と評価。(これまでに放出された放射性物質の影響を除く)
10月も9月と変わらず最大で毎時1000万ベクレルの放射性セシウムが放出されている。
単純計算すると最大で1日2億4000万ベクレルが放出されていることになる。
■いつまで放射性セシウムの放出は続くのか?
設備状況が変わらず、放射性セシウムが漏れ続けている状況は2月から同じである。
グラフを見ると一見収束したように見えるが、現在9か月連続で毎時1000ベクレルを放出していることになる。
7月時点の毎時10億ベクレルと比べれば、9か月間を合計しても、10%に満たない量である。確かに最初に放出された量が膨大すぎるため、現在の数値が小さく見えてしまう。
そして、既に放出された放射性セシウムはまだ自然界に存在している。除染も行われているが、除染とは「移染」にすぎない。
現在放出されている毎時1000万ベクレルは相対的に少ない量であるかもしれない。
しかし、この放射性セシウムの放出が9か月続いている状況は福島第一原発事故が現在進行形であるという事実を示しているものであるともいえるのはないだろうか。
除染が移染であるという事実から、日本国内の放射性セシウム量は、徐々にではあるかもしれないが増えていっているのは確実である。
・野生キノコの放射性セシウム記録更新
・栃木県の河川放射性セシウム記録更新
・野生鳥獣の放射性セシウム記録更新
放射性セシウム汚染はリアルタイムで進行中だ。
【naka773】
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