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5自治体 除染せず指定解除へ
動画 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121109/k10013362361000.html
11月9日 4時41分 NHK
原発事故で広がった放射性物質を取り除く除染を国の費用負担で行う地域に指定されている東北と関東地方の104の市町村のうち、5つの市町村が放射線量の基準を下回ったことなどから、除染せずに指定の解除に向けて環境省と調整していることが分かりました。
指定が解除されれば全国で初めてのケースとなります。
原発事故のあと、1時間当たりの放射線量が0.23マイクロシーベルト以上の地域について、国の費用負担で自治体が除染を行うことになっていて、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉にある104の市町村が、「汚染状況重点調査地域」として環境省から指定を受けています。
このうち、5つの市町村が指定の基準となっている放射線量を下回り、除染をする必要がなくなったとして環境省と指定の解除に向けて調整していることが分かりました。
5つの市町村は、福島県三島町、昭和村、茨城県鉾田市、群馬県みなかみ町、片品村で、このうち、みなかみ町は今月中の解除を目指していて、指定が解除されれば、全国で初めてのケースとなります。
このほか、宮城県石巻市や福島県矢祭町、塙町、柳津町、栃木県佐野市では、線量が下がり、現時点で除染の具体的な実施計画を見送ったり除染しない方針だということです。
環境省は各自治体から意見を聞きながら、住民の安全を確保したうえで除染する必要があるのかどうか慎重に判断したいとしています。
求められる安全確保と経済影響の判断
「汚染状況重点調査地域」に指定されている自治体の中には、原発事故以降、風評被害によって観光や農業に影響が出ている自治体が多くあります。
このうち、群馬県みなかみ町は、谷川岳の登山やスキー場、それに温泉などの観光が盛んな地域ですが、原発事故の直後、町内のほとんどの旅館などでは、「放射性物質の影響があるのではないか」という風評被害を受け、観光客の自粛ムードも重なり、一時は宿泊客の9割がキャンセルする事態となりました。
震災が起きた去年3月、みなかみ町を訪れた観光客の数は17万4200人で、震災前の前月と比べ、64%落ち込みました。
このうち、「猿ヶ京温泉」のホテルでは、今も影響が続いているということです。
おかみの持谷靖子さんは、「遠くからのバス旅行の客が確かに減りましたが、やはり風評被害の1つだと思います。団体客が少なくなったことは、ホテルにとって大きな打撃です」と話しています。
町の放射線量は去年10月時点で、最も高い場所で1時間当たりおよそ0.34マイクロシーベルトでした。
町では今後の観光への影響を避けるため、ことし9月、独自に町内の放射線量を調査したところ、最も高い地点でも1時間当たり0.18マイクロシーベルトと、国の基準値を下回っていたということです。
このため、町は安全性をPRしたいとして、先月、環境省に対し、独自の調査結果を提出して指定を解除するよう要請しました。
これを受けて環境省は指定解除に向けた調整を進めていて、解除されれば全国で初めてのケースとなります。
みなかみ町は指定を解除したうえで、この冬のスキーシーズンを迎えたいとしていて、みなかみ町の岸良昌町長は、「風評被害がやはり相当ありました。対象地域でなくなるとはっきり言っていただければ、多くのお客さんに来ていただける、あるいは水源の源流の町として多くの方に安心いただける」と話していました。
環境省では、住民の安全を確保しながら指定による自治体への影響も考慮しながら、除染を進める必要があるかどうか判断することが求められています。
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