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関電との相違どう判断 大飯原発調査
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2012110302000100.html
2012年11月3日 東京新聞[核心]
敷地内の「F−6断層(破砕帯)」は動くのか−。関西電力大飯(おおい)原発(福井県)で2日、原子力規制委員会による初めての現地調査が終わった。調査チームは、関電の再調査の中間報告とは食い違う断層を2カ所で確認した。規制委はどこまで科学的かつ明快に判断できるのか。大飯の調査は規制委の信頼性を占う試金石でもあるだけに注目される。(原発取材班)
◆断層 年代焦点に 規制委「結論急がない」
「(関電の中間報告ではないとしていたのに)はっきりした破砕帯があった。F−6の延長上と考えればいいと思う」。調査チームの一員で、大飯原発のF−6断層が活断層である可能性を指摘した渡辺満久・東洋大教授は記者会見でこう言い切った。
調査チームは、1、2号機に近い山上の試掘溝(トレンチ)でも断層だけでなく、活断層である可能性を示す粘土も見つけた。これも関電の調査とは異なる部分だ。
2つも関電の調査と違う事実が出てきたことで、「シロ」とされてきたF−6断層が、「クロ」か「濃いグレー」に変わる可能性が出てきた。
今後の焦点は、断層ができたのが40万年より昔なのか、その後なのかを、規制委がどう判断するかだ。
断層上の層は施設の建設時に失われた部分が多いため、断層ができた年代を特定するのはかなり難しい。はっきり結論が出せない場合、規制委はどう判断するのか。大飯の後には5つの原発の調査が控えているが、断層を調べる専門家17人の間ではどう判断するか意思統一はできていない。
専門家の中には「グレーをシロと言うなら辞任する」と明言している人もいる。
規制委の田中俊一委員長は「4日の評価会で結論が出なければ、納得できるまでやってもらいたい」とも述べている。調査チームは、4日の会合で結論を急がず、追加調査や会合を重ねる可能性もある。
◆見守る自治体、住民
一方、原発立地地域では、チームの結論をかたずをのんで見守っている。
大飯原発を抱える福井県で原子力安全を担当する幹部は「たった1日の調査でどんな結論が出せるのか」と疑問視した。吉田伊三郎同県議会議長は「安全と言って再稼働させたのは野田政権。規制委が『活断層だ』と言ったら、原発を止めるのか」とけん制した。
おおい町の商工会長を務める木村喜丈さん(64)は「これという産業がない町のために、稼働を続けてほしい」。町中心部に暮らす主婦(29)は「福島事故は決して対岸の火事じゃない。ちゃんと調査してやっぱり安全というのが一番」と厳しい調査を求めた。
北陸電力志賀原発(石川県志賀町)や日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)は、原子炉建屋の直下にある断層が活断層の疑いがある。今後、規制委の調査を受ける予定だ。
大飯原発への調査結果や再稼働を認めるかどうかの判断は、続いて調査を受ける原発の「ひな型」になる。
志賀町の小泉勝町長は8月上旬の調査開始時、「活断層と認められれば、廃炉は当然」と断言。一方、敦賀市の河瀬一治市長は「クロとなれば仕方ないが、法律では『疑わしきは罰せず』ということがあり、少しでも疑いがあるからと言って罰するのは変だ」と調査自体に懐疑的だ。
静岡県御前崎市の中部電力浜岡原発は、東海地震の予想震源域の真上に立つ。市の担当者は「規制委は地質調査に限らず、原発のさまざまな安全基準をクリアにするべきだ」と注文をつけた。
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