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福島の魚の放射能汚染について報じるBBC
2012/10/29 (月) 15:10
私たち、最近、放射能汚染について少し鈍感になっているのではないでしょうか?
まあ、それも無理がないというか、余り神経質になっていたのでは身が持たないので、そうやって鈍感になることも本能なのでしょう。
ただ、そうは言っても、放射能汚染に関するニュースが少なくなっているから事態が改善しているなんて安心してはいけないのです。
BBCが、福島沿岸の魚の放射能汚染について報じていたので、それを紹介したいと思います。
Fukushima fish still contaminated from nuclear accident
「福島の魚は原発事故で依然汚染されている」
Levels of radioactive contamination in fish caught off the east coast of Japan remain raised, official data shows.
「日本の東側沿岸で取れた魚の放射能汚染レベルが依然高いことが公式データにより分かった」
It is a sign that the Dai-ichi power plant continues to be a source of pollution more than a year after the nuclear accident.
「福島第一原発が、原発事故以降1年以上にも渡って依然として汚染源となっていることの証拠である」
About 40% of fish caught close to Fukushima itself are regarded as unfit for humans under Japanese regulations.
「福島の近くで取れた魚の約40%が、日本の規制によれば食用に適していない」
The respected US marine chemist Ken Buesseler has reviewed the data in this week's Science journal.
「米国の海洋化学者であるケン・ビュッセラーが、サイエンス・ジャーナルの今週号でデータを分析している」
He says there are probably two sources of lingering contamination.
「彼は、汚染が長引いているのには二つの原因があると言う」
"There is the on-going leakage into the ocean of polluted ground water from under Fukushima, and there is the contamination that's already in the sediments just offshore," he told BBC News.
「福島の汚染した地下水の海洋への漏出が続いていることと、沖合に貯まった沈殿物が汚染を引き起こしていること、と彼はBBCに語った」
"It all points to this issue being long-term and one that will need monitoring for decades into the future."
「こうしたことは全て、この問題が長引くこと、そして、そのために今後何十年間も監視を続ける必要があることを示している」
Prof Buesseler is affiliated to the US Woods Hole Oceanographic Institution (WHOI).
「ビュッセラー教授は、米国ウッズホール海洋学研究所の傘下にある」
His evaluation covers a year's worth of data gathered by the Japanese Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries (MAFF).
「彼の分析は、日本の農水省によって集められた1年分のデータを対象としている」
Its monthly records detail the levels of radioactive caesium found in fish and other seafood products from shortly after the March 2011 Tohoku earthquake and tsunami - the double disaster that triggered the Fukushima crisis.
「毎月の記録は、2011年3月の震災と津波(福島の危機を起こした二重の災害)の直後からのものであって、魚や他の魚介類から発見されたセシウムの量に関するものである」
The caesium-134 and 137 isotopes can be traced directly to releases from the crippled power station.
「セシウム134と137は、破壊された発電所からの放出されていることが確認できる」
MAFF uses the information to decide whether certain fisheries along five east-coast prefectures, including Fukushima, should be opened or closed (it is not a measureof contamination in actual market fish).
「農水省は、この情報を用いて、福島を含む日本の東部5県沿岸の漁業が認められるべきかどうかを判断している(しかし、実際の市場の魚の汚染状況を計測する手段とはなっていない)」
He notes that although caesium levels in any fish type and on any day can be highly variable, it is the bottom-dwelling species off Fukushima that consistently show the highest caesium counts.
「彼は、如何なる種類、或いは如何なる日付の魚のセシウムのレベルも非常に変動が激しい一方、福島沖の海底に棲息する種類が最も高いセシウムの値を示していると言う」
For the WHOI researcher, this points to the seafloor being a major reservoir for the caesium pollution.
「ウッズホール海洋学研究所の研究者にとって、これは、海底がセシウム汚染の貯蔵庫になっていることを示している」
"It looks to me like the bottom fish, the fish that are eating, you know, crabs and shellfish, the kinds of things that are particle feeders - they seem to be increasing their accumulation of the caesium isotopes because of their habitat on the seafloor," he explained.
「海底魚と同様に、カニやエビを食べる魚(粒子を食べるもの)は、海底に棲息しているために、セシウムの量が増えていると見られる、と彼は解説した」
Prof Buesseler stresses however that the vast majority of fish caught off the northeast coast of Japan are fit for human consumption.
「ビュッセラー教授は、しかし、日本の北東部海岸沖合で取れた魚の大部分は、食用に適していると強調する」
And while the 40% figure for unsafe catch in the Fukushima prefecture may sound alarming, the bald number is slightly misleading.
「福島県の魚の40%が安全でないと言えば、驚くべきことのように聞こえるかもしれないが、そのように言うことは少しばかりミスリーディングである」
Last April, the Japanese authorities tried to instil greater market confidence by lowering the maximum permitted concentration of radioactivity in fish and fish products from 500 becquerels per kilogram of wet weight to 100 Bq/kg wet.
「昨年の4月、日本の当局は、市場に安心感を与えるために魚介類に含まれる放射能の最大許容量をキログラム当たり500ベクレルから100ベクレルに下げたからだ」
This tightening of the threshold immediately re-classified fish previously deemed fit as unfit, even though their actual contamination count had not changed.
「こうして許容量を強化したことによって、魚の実際の汚染状況に違いはなくても、以前は適格とみなされていた魚が不適格とみなされることになった」
It is also worth comparing the Japanese limit with international standards. In the US, for example, the threshold is set at 1,200 Bq/kg wet - significantly more lenient than even the pre-April Japanese requirement.
「国際基準と日本の許容量を比べることも有益である。例えば、米国では、許容量はキログラム当たり1200ベクレルになっており、日本の4月の改定以前の基準と比べても大変に緩やかなのだ」
And Prof Buesseler makes the point that some naturally occurring radionuclides, such as potassium-40, appear in fish at similar or even higher levels than the radioactive caesium.
「ビュッセラー教授は、カリウム40のような自然の状態で存在するある種の放射性物質が、放射性セシウムと同等かそれよりも高い値にあるように見えると指摘する」
Nonetheless, the contamination question is a pertinent one in the Asian nation simply because its people consume far more fish per head than in most other countries.
「ただ、そうは言っても、アジア地域の人々は他の多くの国々よりも魚の摂取量が多いために、汚染のことについて不安に思ってもおかしくない」
"At one level, there shouldn't be any surprises here but on another, people need to come to grips with the fact that for some species and for some areas this is going to be a long-term issue; and with these results it's hard to predict for how long some fisheries might have to be closed," said the WHOI scientist.
「汚染の水準が同じであっても地域によっては受け止め方が違うのも当然であり、人々はそれぞれの状況に応じて事実を把握することが必要になる。そして、それは今後も続く問題になるであろう。そして、こうした結果から、どの位の期間、漁業が禁止されたままであるかを予想することは大変困難であると、ウッズホール海洋学協会のその科学者は言う」
Prof Buesseler, with Japanese colleagues, is organising a scientific symposium in Tokyo on 12/13 November to present the latest thinking on Fukushima and its impacts on the ocean. The information will then be shared with the public in a free colloquium on 14 November.
「ビュッセラー教授は、日本の研究者とともに、11月12日、13日に、東京で科学シンポジウムを開催し、福島に関する最近の知見と海洋への影響について説明を行う。この情報は、11月14日の自由討論会で共有されることになろう」
さあ、如何でしょう?
最近、国内ではこの手のことが報じられることが少なくなってきているようなのですが、決して事態は沈静化に向かっているのではないことが分かるのです。まだまだ何十年も注意が必要なのだ、と。
そして、特に危ない魚は海底に棲む魚だということで、具体的には、マダラ、カレイ、オヒョウ、タラ、ガンギエイ、シタビラメ‥
美味しそうな魚ばかりなのです。
でも、この科学者は、日本人に不安を与えようとしているのではないのです。
日本の基準は昨年厳しくされたから、それまでは食べてもいいとされていた魚が食べられなくなっているのだ、と。特にアメリカの基準と比べれば、日本の基準は大変に厳しいから余り深刻になる必要もない‥
但し、日本人は西洋人に比べて沢山魚を食べる民族でもあるし‥
因みに、今年8月に取れた2匹のアイナメからは25,000ベクレルの放射能が計測されたとも。
いずれにしても、政府は余計なことを考え過ぎずに、淡々と計測結果を公表し続けることが大事だと思うのです。
それが一番、国民の信頼を得る秘訣です。
良い数字が出ても悪い数字て出ても、絶えず率直に公開する、と。
その反対に、政府の言うことに信頼が持てないと、それが風評被害の原因になったりするのです。
以上
http://www.gci-klug.jp/ogasawara/2012/10/29/017470.php
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