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2012-05-09
原発が止まっても絶対に電力が足りないことはありえない。
広瀬隆氏や小出裕章氏の解説を見ても、資源エネルギー庁統計表一覧などを見ても電力不足は完全な電力会社と経産省のデッチ上げであることはわかっていた。
だが、なぜ、そんな構造になっているのかという素朴な疑問には広瀬氏や小出氏の書籍などを見ても解決しなかった。もっとも、小生がその当たりを読みとばしてたのかもしれないが、ともあれ、原発が止まっても日本が電力不足になることは絶対にないとの資料や数字にしか出会ってこなかった。
その勉強不足の小生に、目からウロコ状態にしてくれたのは2つブログを通じたお二人。
一人は原子力問題研究者の藤田祐幸氏の次ぎなる解説。
電 力会社は稼働停止のリスクが高い原発のバックアップとして、ハイスピードで火力発電所を建設してきました。今、日本にある火力発電所は、「原発を 稼働させ るため」に、普段は能力の半分も稼働していないんです。原発での発電量をすべて火力に置き換えても、7割程度の稼働で事足りる計算になります。
放射能を天恵の海に流す六ヶ所再処理工場閉鎖を
さらにもう一人は山田征さんのこの解説。
原発は、それ自体で独立しているシステムではありません。全ての原発は必ず同じ出力の火力発電(バックアップ発電)設備とセットになっております。それには二つの理由があります。
@まずひとつは、国を大きく分けた各ブロックごとの独占企業である電力会社に課せられたデンキの「安定供給」の義務があります。今回のような地震、あるいは事故による緊急停止の際、瞬時に切り替え停電を防ぐ「スタンバイ」システムです。
Aもうひとつ、こちらは原発と不可分の要因です。通常時の原発は、点火後、約一週間かけて徐々に出力を上げ100%に移行します。出力を落とす時はその逆行程です。その時、例えば出力100万kwの原発が単独で出力を上げるならばその分余分なデンキが市場に溢れてしまいます。単独で停止すれば大停電です。そうならないために、必ず同じ出力の火力発電がちょうど公園などにありますシーソーゲームのように、 原発の上げ下げの片方となってバランスをとります。このように 火力が原発を補佐することで原発の稼動が可能となっています。
脱原発の日ブログ
なんと、原発は余りにも停止リスクが高いために、原発の出力に見合った火力発電所を共に建設していたのだ。どうりで、9年前に東電の原発がすべて止まったと時も停電とかにはならなかった訳だ。
当然、関西電力も原発に見合っただけの火力発電所をバックアップとして建設してきており、資源エネルギー庁の統計でも、関西電力の供給力が不足することはありえなかった訳だ。(もっともエネルギー庁は揚水発電量を隠すなどして電力会社を応援していた)
それを、ガタガタと「再稼働しないと電力不足になる」という悪質な恫喝を繰り返しているわけだ。
すべては経産省・資源エネルギー庁・電力会社の茶番劇に今、日本人はつき合わされているだけだったのだ。嗚呼。
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