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最終報告来年6月末も 北電志賀原発S−1調査
2012年10月26日 00:13
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北陸電力は、志賀原発(石川県志賀町)の「S−1断層」の再調査で、来年1月末を予定していた最終報告時期を3月末以降と変更した。調査の内容次第では6月末までずれ込む。25日、原子力規制委員会に計画の変更を届け出た。今月末を予定していた中間報告は12月上旬になる。北電は「本年度内の原発再稼働は無理となったが、調査を慎重に進めていきたい」としており、再稼働は来年度以降に持ち越しとなる。
国の専門家会議での指摘を踏まえ、S−1の状態を直接確認する調査坑の掘削を慎重に進めたり、堆積物の年代を調べるため段丘面の調査を敷地外でも行うなど調査項目を追加したため、全体工程が遅れた。
北電によると、調査坑の掘削自体が予定していた9月から10月に遅れたほか、振動影響の少ない岩盤の掘削工法への変更に伴い、掘削する縦穴の直径を6メートルから8メートルに拡大した。この結果、当初計画より2倍の2カ月間かかるという。24日現在で、計画した縦穴40メートルのうち16・5メートルしか進んでいない。
また縦穴と地中でつながる横穴は当初、約50メートルを掘り進む計画だったが、原子炉建屋の手前までの30メートルを「ステップ1」、原子炉建屋下までの30メートルを「ステップ2」の2段階とし、「S−1」の確認状況やほかの調査結果などを踏まえ、十分な判断材料が得られた場合にはステップ1で終了するという。ステップ2に進む場合は、新たに約1カ月間、ボーリングによって横穴の地盤の緩みを計測する。北電は「計算上は問題ないが、確かめながら工事を進めたい」とした。
最終報告はステップ1で終了した場合は来年3月末、ステップ2まで行った場合は6月末になる。ステップ1で終了するかどうかの判断について、北電は「それまでに十分な調査結果が得られれば、あえて原子炉建屋の下まで掘削せずに済む」との姿勢だ。
今回の変更では、原子炉建屋から約300メートルの距離にあるとみられているS−1の南東部の先端がどこまで伸びているかの調査で斜面の表土をはぎ取る調査も追加した。また敷地外の段丘面について、周辺の断層との関連を調べる。詳細なスケッチ観察にも時間をかける。
最長で5カ月遅れることについて、北電は「工程ありきでなく、より慎重な作業で徹底した調査にする」と話した。
■WANOがピアレビュー 12年ぶり来月8日まで
北陸電力は25日、志賀原発(石川県志賀町)で、同日から11月8日までの日程で、世界原子力発電事業者協会(WANO)の専門家チームが運転や放射線防護などの取り組みを現場で観察したり、改善点を指摘する「ピアレビュー」が始まったと発表した。
同協会は旧ソ連のチェルノブイリ原発事故を機に、世界の原子力発電事業者が1989年に設立した民間組織。原発の安全性と信頼性の向上を使命とし、ピアレビュー活動などを行っている。
北電がピアレビューを受けるのは2000年以来、12年ぶり。北電は「結果を今後の改善活動に生かしたい」と話している。
http://webun.jp/news/A600/knpnews/20121026/68936
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