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小出裕章が語る 最大の爆発をした3号機 使用済燃料プールでの超過酷な遠隔作業の現実10/18
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65828815.html
2012年10月22日04:01 ざまあみやがれい!
2012年10月18日(木)、小出裕章氏が、ジャーナリスト今西憲之氏の取材に答え、福島第一原子力発電所3号機の使用済燃料プールの廃炉に向けた作業における過酷な現実について語りました。
▼小出裕章が語る 3号機使用済燃料プールの過酷な現実10/18
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今西「じゃあ先生、すいません。次は3号機についてお尋ねをさしていただきます」
小出「はい」
今西「え…まあ、先だって3号機もですね。内部にカメラを入れたという報道があったのですが。まあその中でですね。まあがれきをですね、遠隔操作のですね、ロボット、クレーンを使って操作、撤去してる最中にですね。クレーンが掴み損ねて470キロのがれきをですね。え…、落としてしまったと。ま、ま鉄骨というふうに報じられて、いるのですけれども。ま、それがなんと燃料貯蔵プールだと。落下した先がですね。という報道があったのですが。そのへんについて先生のご意見をお尋ねしたいと思うのですが、いかがでしょうか」
小出「はい。皆さんも御存知だと思いますが。3号機という原子炉は……1番激しい爆発が起きた、原子炉、です。え…私達がオペレーションフロアーと呼んでいる、使用済燃料プールの水面がある、床面、ですが。え…そこのあるフロアーが全て爆発で、吹き飛んで、しまって、え……、建屋自身が骨組みだけになったのですが。その骨組みすらが崩れ落ちてしまうという、猛烈な爆発、でした。で、そのオペレーションフロアーは体育館のような、巨大な空間なの、ですが。その中には、使用済の燃料プールを移動するための巨大なクレーンであるとか、使用済燃料プールそのものを取り扱うための燃料交換機であるとか。ま、様々な機器が置いてあったのですね。それが、そのフロアーで爆発が起きて、え……建屋の骨組みすらが崩れてしまった。もちろんクレーンだって落っこちてしまったわけですし、使用済み燃料を取り扱う装置も、え……燃料プールの中に崩れ落ちてしまっていると、いうことで、(ため息)、まあ、プールの中にがれきが積もっているというそういう報道だったと、思いますが。」
今西「はい」
小出「もう様々なものが、使用済み燃料の上に落ちてしまっている。そして、多分、かなりの使用済み燃料は、すでに破損をしていて。中から放射性物質が、かん、周辺に漏れてきているという。そういう状態だと、思います。そのため、え…3号機の、オペレーションフロアー、使用済燃料プールのある場所には、人が近づくことすらが、できません」
今西「はい」
小出「え…4号機という原子炉に、まあこないだから、こないだも野田さんが、5分間だけこわごわ行った、そうですけれども(苦笑)」
今西「はい」
小出「4号機、は、まだ汚染が少なかったので、人が行く事ができるわけですけれども。3号機のほうは、近づくことすらが、できないという。そういう状況で、なんとか、がれきを少しずつでも撤去をしなければいけないという、状態になっている、のです。ですから、確か500メートルと言ったと思いますけれども。500メートルの彼方から、遠隔操作で、え…重機を動かして、そしてがれきを撤去するというようなことをやっているわけで。当然、つかみ落としたりすることはあるでしょうし。え…簡単につかめると思ったものが実はつかめなかったというようなことも起こるでしょうし。これからこのようなトラブルというのは、度々起きてくるだろうと私は思います」
今西「ま、その中でですね。あの、もうすでにこれは、えーと、わかってる話ですが。え…水素爆発でですね、での衝撃でですね、燃料交換器というですね、重さ35トンのものが、すでに沈んでいたりとかですね」
小出「はい」
今西「え…それ以外にも細かながれきなどが沢山、沈んでしまっていると。これは、そういうものを取り出すようなですね、方法というのをですね、具体的にこう考えることっていうのは、可能なんでしょうか」
小出「………。使用済み、ん、そうですね、1号機から3号機に関しては……3月、去年の3月11日に運転中、でした。で……炉心というところに、まあ、ウランの燃料があって、で、そこが発熱していた。え…それが1号機から3号機全て溶け落ちてしまった、わけで。え…それをまず何とかしなければいけない、という、課題はもちろん、ある、のです。で、東京電力や国は、溶け落ちてしまった塊も、いつか何とかつかみ出すという事を言ってるわけですけども」
今西「はい」
小出「私自身はそれはできないと、思います。もうしかたがないので、それについては諦めて、1号機から3号機に関しては、原子炉建屋そのものの周りに大きな石棺と、呼ぶような、チェルノブイリ原子力発電所の事故の収束でやったような、大きな、建屋を、で、封じ込めると、いう作業をするしかないだろうと思っていますけれども。その石棺を作るためには、まずは使用済燃料プールの底に沈んでいる燃料だけは、なんっとしてでも、外につかみ出さなければいけないと、思います」
今西「はい」
小出「で、え…今現在は、4号機の使用済み燃料プール、が、え……原子炉建屋がかなり破壊されていて、崩壊するかもしれないということで、え…なるべく早く、4号機の使用済燃料プールの中の燃料をつかみ出したいとして、東京電力は作業をして、いるのです。で、4号機は先ほども聞いていただいたように、建屋全体の放射能の汚染が少ないので、比較的作業が容易、で、来年の12月まで、つまりまだあと1年以上かかるわけですけれども。でも来年の12月になれば、4号機の使用済み燃料プールの中から、使用済み燃料を取り出す作業が始められるだろうと、東京電力が言っている、のですね。」
今西「はい」
小出「もっと早く私はやってほしいと願いますけれども。多分、そのぐらいの時間はかかるだろうと、思います。でも1号機から3号機のほうは、建屋の内部の汚染が、4号機に比べて、高いので。まずその、使用済燃料プールの底から、燃料をつかみ出すという作業を始められるまでに、何年も、という時間が、かかるだろうと、思います。今、ご指摘くださったように、え…3号機の使用済燃料プールの中にも、大量のがれきが、すでに崩れ落ちてしまっている、わけですけれども。まずそのがれきを取り出す前に、形をもうすでになくなっている、え…原子炉建屋の、まあ構造物ですね、建屋の構造物、骨組みになっている鉄骨とかを、まずはどけなければ、いけない。壊れたクレーンもどけなければ、いけない。そして、使用済燃料プールの中に崩れ落ちてしまっている、使用済み燃料交換器、も、取り出さなければ、いけない。そして、がれきも、取り出さなければいけないという。え……作業、必ずやらなければいけない作業が山積みなの、ですが。それ自身が猛烈な放射能…の汚染現場ですので。(ため息)、遠隔操作でやる…ことに多分なると思いますし。え…その中でも今回起きたように、骨組みを吊り落として、むしろまた、危険な方向に行かせてしまうというようなことも、これから度々起こると思います。え…そうなると作業そのものに、何年かかるのか。本当にできるのだろうかという、そういう不安が、やはり私には、あります。」
今西「…ちょっと一瞬だけ…」
※カメラ交換
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続く:続きは、随時掲載していきます。
今回の今西憲之さんの取材に、座間宮もスタッフとして参加しています。
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