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「しんぶん赤旗」 2012年10月20日(土)
官邸前行動/「命が大事」/大学院生「原発推進の中心に大企業と米国がいた」
首都圏反原発連合(反原連)が呼びかける、毎週金曜日の首相官邸前抗議行動が19日、官邸前と国会・霞が関一帯で取り組まれました。1万5千人の参加者(主催者発表)は「原発いらない」「いますぐなくせ」「政治をかえよう」「みんなの力で」と唱和。原発を推進する財界などに抗議の声をあげました。日本共産党の志位和夫委員長と山下芳生参院議員も訴えました。
官邸前と国会議事堂正門前の2カ所のスピーチエリアは日が暮れるにつれ参加者が増え、思い思いのアピールグッズを身につけながら「再稼働反対」「原発廃炉」と声をあげました。
東京都足立区の大学院生(24)は、「僕たちが声をあげることで、政府も原発ゼロを口にせざるをえなくなったが、大企業とアメリカの圧力で後退した。それによって原発推進の中心にいるのが大企業とアメリカだということも明らかになりました。僕たちは確実に相手を追いつめています」と話しました。
7月から毎週参加しているという東京都目黒区の男性(75)は、「電力会社や財界はもうけのために原発を動かすのでしょうね。国民投票で反対が多数を占めたリトアニアの原発も日本のメーカーがつくるといいます。もうけより命が大事です」と語りました。
栃木県から参加した女性(64)は、「4カ月の孫がいるので放射能の影響がすごく不安です。原発をなくしたいという粘り強い運動があるのに政府が原発廃止の決断できない。こんな状況を変えなければいけないと思う。抗議行動の様子を地元の友人たちにも知らせて、あきらめずに頑張っていく」と話しました。
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(「しんぶん赤旗」 2012年10月20日 日刊紙 15面)
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