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福島第一の水蒸気爆発と核爆発の事故を経験したのもかかわらず、
何故か呑気な日本の住民は各原発が存在する地域の住民をはじめとして各原発が爆発事故を起こした場合に多大の影響を受けるであろう地域の住民も何らの…
疎開すなわち避難とその避難路の備えをしようとはしていないようです。
それは政府と財界のマスコミを動員しての覆い隠しに騙されているとはいえ余りに呑気で全体主義的行動(皮肉です)ではないですか?
これを農耕民族的行動と言うんですかねえ?
まあ呑気であればストレスも少ない訳で結構ではあるでしょうが福島の人達の事例から学んで備えだけはしておいたほうが良いですよ。
大飯原発の危険性と予測される破壊規模は福島第一の事故の危険性をはるかに越えるものであり、
それは、
瀬尾健さんの著書「原発事故 その時、あなたは!」(風媒社刊)に詳しく、また小出さんも共著で警告を発しておられます。
大飯原発が爆発事故を起こしたり起こされたりすると、
その影響は首都圏にまで及ぶ訳であり、西日本と中部日本の経済は壊滅し自然環境は大汚染されるわけで平野部と山間部の農林業も壊滅いたします。漁業も同様です。
そのような訳で、この地域の住民の総ては、(首都圏も含みます)
疎開先(即ち避難先)とその時の避難路の確保を今から各自で準備しておくべきなのです。
備えあれば憂いなしでしょう。
これは多くの人々が事故が起きた時までは生活基盤を直ぐに変える事が出来ないであろう事を想定たうえでの提言であり、
爆発事故が起きて直後の被曝は止むを得ないものとしてその上でその後の被曝を避けて慌てずに対応できるようにとの考えによるものです。
西日本地域の大都市では九州や中国地方からの移住者の方々も多いので親戚縁者を頼っての避難先確保を目指してくださると良いのではないでしょうか。
先祖代々から西日本と中部に居住しておられる住民の方々は東北北部から北海道や中国地方から西の地域の縁者を頼るとかリゾート地や観光地を一時的な避難地域として頼るようにしておかれたらどうでしょうか。
避難路については殺到を避けての抜け道なんかもよく考えておくべきです。
私がこのようなことを書くのは、
実はこれは何ヶ月も前から大飯が再稼動された直後から書くことは考えていたのですがどのように書くかまたは訴えるかについて迷ってきていたからでありますが、
率直に書くほかにないと考えたからであり、
亡き恩師の残して下さった遺言的自費出版書物の中での示唆に拠るところが大きいのです。
そこには先の第二次大戦時の恩師の体験が書かれてありました。
彼は戦時中に軍部と外務省に跨って戦争の情報収拾と分析に当っていたわけですが、米軍の反攻がガダルカナルの激戦を経ていよいよ本格化してきた時に、
「米軍はどのような反攻路線を選択するであろうか」と予測をたてて、結論として、
太平洋の日本に向かっての島々を飛び石的に攻略し、爆撃機を以て大規模空襲を日本本土に向かって行う事により日本を降服に向かわせるであろうと考えを得るに至り、
それを上部にレポートし、それは承認を得るに至ったのですが、実際にその通りのなりました。
それは最も少ない損害を以て最も短時間に戦争を終える(降服させる)為にはこれ以外にはないであろうと考えられた結果でありました。
問題はそのレポートを行う際に、
「予測される本土の大都市への空襲によって、住民と家屋建物の被害は極めて甚大なものになると考えられるので、”今から大都市住民の疎開の準備に取り掛かるべきである”」との提言を添えたのです。
ところが政府当局はそれに対して何の対応もしないわけです。
それで、「何故対応しないのか? 提言したではないか。予測される被害は明らかだ。早く対応しろ!」と強く言っても反応はモゴモゴといった有様。
それで、堪りかねた彼は親しい友人と知人達に米軍の大空襲の予測を訴え、「みんな疎開の準備に今直ぐに取り掛かってくれよ」といって回ったところ、
反応は、
「でも、今のところその兆候はないしそういわれてもどうしていいいやら」との反応が総てであったとのことで、
「なんとも嘆かわしい事であり残念であった」と彼は書いてくださっていました。
要するに当時の政府や軍部の対応振りは、思考力の無い無能性と無気力とそれによるやる気のなさと周りに合わせて動き回る振りをする無責任性といった日本人の国民性の悪しき姿であり、
狡賢く、「疎開の準備を国民なんかに指令すれば負け戦に向かっている事に気付いてしまい戦意を失ってしまう事になる。それでは戦いを続けられなくなってしまう。」と考えたのでしょう。
そして若い青年達が倒れ精神的に傷つき、戦後の復興振りにその事が虚弱性を含ませる要因となったのでした。
国民は国民のほうで、
「都合の悪いらしき事には目を瞑り流されていったほうが無難だ。周りと違った事をすれば村八分(日本的いじめ)に遭って生きにくいから」と考えてだらしなく自己破滅に向かっていったものと考えられるのです。
かの恩師は日本の国情を時に激しく批判し考え方を様々に伝授して下さって世を去られたのであり、私は今になって大変に感謝いたしております。
ところで、かの白州次郎さんは、
日米開戦にいたる前から戦争の有様を予測して東京近郊に既に疎開をされていたのですね。
どうですこの違い。
白州さんにはスパイでは?との疑惑的意見も寄せられるのですが、
しかし、それはどうなのか?
白洲さんには祖国への寂寥感もあったのではないでしょうか?
福井県から富山県の一帯の海岸地域は古代において何度か陥没を繰り返した地域であり、富山県の沖合いには森林の木々がそのままの姿で海底に沈んでいるところがあります。
福井県や富山県にいたる地域に原発銀座が存在する事自体が狂気でしかありません。
皆さん、大飯原発の爆発を想定して疎開先すなわち避難先と避難路の確保に直ぐに取り掛かって下さい。
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