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東大話法よりヤマナカ話法
http://mainichi.jp/opinion/news/20121011ddn004070032000c.html
発信箱:ヤマナカ話法=榊原雅晴
毎日新聞 2012年10月11日 大阪朝刊
ノーベル賞が決まった京都大教授、山中伸弥(しんや)さん(50)の記者会見は終始笑い声が絶えなかった。気さくな人柄もあるが、難解な話も分かりやすく語ろうとする気配りが記者にも伝わるからだろう。
たとえ話も、なかなか巧みである。
共同受賞者のジョン・ガードン博士(79)の研究との関係の説明は、こんなふうであった。
「真理は幾重ものベールに包まれている。それを一枚一枚はがしていく。一枚はがしても、たいていは次のベールが現れる。たまたまラッキーな研究者がはがすと、いきなり真理が見えることがある」
いったん皮膚や筋肉や心臓になった細胞を、時計を巻き戻すように元に戻せるという真理の1枚目のベールをめくったのがガードン博士であり、山中さんがめくるとiPS細胞という宝物が現れた。
「私はラッキーだったが、それまでに先人がめくった何枚、何十枚ものベールの一枚一枚が等しく大切なのです」と言われれば、半世紀近い研究の積み重ねが門外漢にも実感できるというものだ。
ユーモアあふれる語り口について本人は「大阪生まれの大阪育ちですから」とおどけるが、若いころアメリカに留学し、プレゼンテーションの大切さを痛感。以来、笑いを取る努力をしているという。
福島原発の事故をきっかけに、東大出身の専門家で固めた「原子力ムラ」特有の語り口が、「東大話法」と皮肉られている。責任が及ばないよう周到に論点をずらし、専門用語で素人をケムに巻く。
命名した安冨歩・東京大教授が挙げた話法の一例が「(相手が素人だと)なりふり構わず、自信満々で難しそうな概念を持ち出す」。つめのアカをせんじて飲ませてあげたい。(京都支局)
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