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「人々はそんなところにはいてはいけない」小出裕章氏10/5財務省前/ふくしま集団疎開裁判の会(内容書き出し)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2424.html
2012-10-10(10:32) みんな楽しくHappy♡がいい♪
子どもたちを核戦争から守れ!
10.5ふくしま集団疎開裁判文科省前&官邸前&財務省上抗議行動
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2012/10/ch6.html
ふくしま集団疎開裁判の会 2012年10月5日(金)
電話メッセージ:京都から小出裕章さん(京都大学原子炉実験所)
京都大の小出さんとのディスカッションです。
小出:小出です。
柳原:こちらふくしま集団疎開裁判の弁護団の柳原と
森園和重(郡山市・子ども福島ネットワーク):森園と申します。
小出:はい、こんばんは。
柳原:今日はどうぞよろしくお願いいたします。
小出:よろしくお願いいたします。
ーー小出せんせ〜〜い!!
森園:小出先生は今動画をご覧になっていられますか?
小出:いいえ、何にも見ていません。画像が流れているのですか?
森園:ええ、画像方も流していただいている方がいるんですけれど、ご覧になれるようであれば。
小出:すみません、今は見れません。
森園:
わかりました。じゃあ、電話だけで。
今沢山の方々が足を止めて耳を傾けて下さっていますので、
小出:ありがとうございます
森園:
小出先生に是非是非お話を伺いたいと思っています。
先日、私の町内会で運動会がございまして、除染をしたんですが、
グランドは0.25マイクロシーベルトぐらいの中で運動会が開かれて、
その周りの法面のところですね、そちらが0.8,0.7マイクロシーベルトあるという、
そういう現状が郡山市にはありますが、
この事についてどうお感じになりますか?
小出:
皆さんも多分ご存じだと思いますが、
1時間当たり0.6マイクロシーベルトを超えるような場所は
放射線の管理区域にしなければいけません。
今おっしゃったように0.7,0.8というようなところは、
放射線管理区域に本来ならなっている筈のところで、
人々はそんなところにはいてはいけないところです。
森園:はい
小出:大変残念です、そんなところに子どもたちがいる事が。
柳原:
今、世間のいろんな方が、知識人の方が、
なかなか福島の子どもの疎開避難について、きちんと声を出す方が少ないんですけれども、
小出さんはその中で、ハッキリと子どもの避難・疎開の事を口にされていると思うんですが、
それはどういう気持ちからそういう態度を示されているのか、
教えていただけたら幸いです。
小出:
これも皆さんご存じだと思いますが、
放射線に被曝をするという事がどんなに ーーピーー
そして子どもというのは放射線に対する感受性が大変高いので、
もっと??に被ばくという事は避けなければいけません。
え、今教えていただいたように、郡山・福島というところは、
日本の法律を適用するならば放射線の管理区域にしなければいけない。
つまり子どもたちはそこにいてはいけない。
子どもたちだけではなくて大人の人たちもいてはいけないというほどの汚染なのです。
何とか私は逃げて欲しいと思いますし、
多くの方々にこの現実に気がついて欲しいと思います。
柳原:
あと、私たちの裁判では相手側の郡山市は
「子どもたちは自分が危険だと思うんだったら、転居すればいい」と。
「郡山市はそれを邪魔しない」と。
「だから郡山市は子どもたちを避難させるような義務は負わないんだ」
というような事を主張しているんですが、
これについてはどんな風に思われますか?
小出:
呆れた話です。
郡山市も含めて、
1u当たりたぶん6万ベクレルあるいは10万ベクレルという位の汚染が現在あると思います。
でも日本の国の法律では、
1u当たり4万ベクレルを超えるようなところは全て放射線の管理区域にしなければいけない
と決められているのです。
ですから、郡山市も含めて、本当であれば放射線管理区域にする。
つまり人々が住んではいけない。
今までも子どもがいてはいけないという場所にしなければいけない。
この国、あるいは自治体が法律を守るというのであれば、
即刻、自分たちも逃げなければいけないし、子どもたちも逃がさなければいけないのです。
国たるものの義務だと私は思いますけれども、
「勝手に逃げたい奴は逃げろ」なんて言う事は、まさに犯罪を犯していることだと思います。
柳原:あの、皆さんからちょっと質問を1,2点聞いてもよろしいでしょうか?
小出:どうぞ
Q:
じゃ、すみません質問ですが、
最近、モニタリングポストで測っている放射線線量の線量値の正確性という事が問題になっているんですが、
放射線の測定方法についてお伺いしたいんですが、
一般的に測定というのは非常に難しいと思うんですが、
私たちはどういうところに気を付けてそういうふうな情報を見ていけばいいんでしょうか?
小出:
皆さんが、最近沢山の放射線測定器をご自分で購入して測られていますね。
ただし、そういう測定器はいわゆる簡易型の測定機ですので、
その表された表示の値を信用しないで欲しいと思います。
たとえば同じ場所で10台の測定器を並べれば全部違う値を示すと私は思います。
ですからみなさんが測る場合には、
この場所で測った。そして向こうへ行って測った。
その値がどっちがどれだけ高かったという、
そういう相対的な問題として捉えていただいたらいいと思いますし、
そのものが沢山集まってくれば、
どこが危ないか、そしてそしてどこが低いか という目安にはなると思います。
それから行政が設置している のモニタリングポストですけれども、
それはどういう場所に設置されているかという事を注意してほしのですが、
モニタリングポストをつくる時にその数字が出ることを想定してですね、
コンクリートで綺麗にしてというような場所は本当の汚染は正しく示しません。
もっと がないような状態でモニタリングポストというのは設置するべきだと私は思います。
以上です。
森園:
はい。
ありがとうございます。それが現在郡山で、もう福島全体で行われているのが、
除染をした後にモニタリングポストを設置するという事が行われています。
そしてその線量の数値を見て、
「去年は1マイクロあったのが、今は0.4に下がってよかったね」というのが、
私たちの周りでは、その位の感覚でしか捉えられていないというのが現実です。
それについて、何か、
小出:
はい、要するに、インチキなんですね。
除染というのは本当は出来ないのです。
ある場所の汚染をどこか別のところに移すという事は出来ますけれども、
それも本当に狭い範囲に対してしかできませんし、
その場所だけ新しくモニタリングポストをつくって、そこが綺麗になったという事は、
ほとんどの場所に関しては意味のないことになってしまっています。
皆さんも分かって頂けると思いますが、
大地全体が汚れている
モニタリングポストを新しく設置する場所だけが汚れているわけじゃない訳ですから、
基本的には除染は出来ないし、汚染の場所に生きるしかないことになっています。
柳原:
最後にすみません、
今月の3日と5日に毎日新聞が福島県の県民健康調査の秘密会議のスクープをだしたんですが、
これについてなにか感想を頂けますでしょうか。
小出:
相変わらずだなと思いました。
本当に学者というような人たちがこれまでやってきているのですけれども、
自分たちの中でいいようにやって、ま、行政とともにやって、
ちゃんとしたことをみなさんに伝えなかったという事はいまだに生き伸びていることです。
柳原:すみません、最後に山本太郎さんがどうしてもひとつ聞きたい事があるというんで、
小出:
太郎さんがいらしてるんですか?
はい、こんばんは。
山本:
小出先生、お疲れ様です。
尊敬してまーす。
皆さんも尊敬しているとおっしゃっています。
えっとですね、小出先生。
もう根本的な事なんですけれど、
本当にこの原子力に関わってきた人たち、学者の方だったり、専門家っていう方々は、
「今、福島だったりとか、東日本でホットスポットに子どもたちが住んでいる状況というのは危ない」
という事はもう分かっているんですよね。
小出:
学問的に言うなら分かっているはずですけれども、
彼らはずっと原子力を進めてきたし、できるなら「安全だ」と言いたがっている訳で、
今日もそのように生きていると思います。
山本:
そういう方々をこちら側にというか、本当に子どもたちを守る方に付いてもらおうっていう、
なんかそういう運動みたいなものって、何か効果があると思われますか?
小出:
んー、申し訳ないけど、多分ないでしょうね。
彼らは刑務所に入れるのがいいと思います。
山本:じゃもう、小出先生が本当に頼みの綱ですね、僕たちには。
小出:
いや、とんでもないです。
私なんかは本当に、力が無いままこんなことになってしまいまして、申し訳ないと思っていますが、
皆さんが学者に期待するのはたぶん間違いです。
山本:
おっしゃる通りですね、本当に。
あの、小出先生、これからも福島集団疎開裁判にお力を貸していただけますか?
小出:
はい、私も出来ることはやりますが、
私は申し訳ないけれども、裁判というものに をしてきた人間ですので、
あまり裁判自身には関わりたくありませんが、
でも私が出来ることであればなにがしかの事はさせていただけると思います。
山本:ありがとうございます。
柳原:
すみません10分の予定が15分になってしまいましたが
本用に貴重なお話をありがとうございました。
あらためてお礼を申し上げます。どうも失礼いたします。ごめんください。
小出:
ありがとうございました。
みなさんの活動に、本当に心からありがたく思っています。
25:26〜
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