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最も危険な原子力施設 六ヶ所再処理工場「長崎の原爆を作るために材料のプルトニウムを取り出したかった。そのために必要な工程が再処理という工程」 小出裕章 10/1
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65826165.html
2012年10月02日09:40 ざまあみやがれい!
2012年10月1日(月)、小出裕章さんの発言が、東京FMタイムラインで放送されました。
六ヶ所再処理工場への警鐘、日本という国が核を保有したいという願望を持っていることについて警鐘を鳴らしています。
▼小出裕章さんのお話 (10月1日)
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アナ「最も危険な原子力施設。六ケ所村再処理工場」
小出「もともとはどうしてそんな作業が必要になったかというと、長崎の原爆を作るために、その材料であるプルトニウムという物質を取り出したかった。そのために必要な、工程が再処理という工程、でした。え…まずは原子炉を動かして、え…燃料の中にプルトニウムという物質を作り出す、わけですが。つくりだしただけでは原爆の材料に使えませんので。燃料の中に溜まったプルトニウムを分離しなければいけない。その作業が必要になった、わけです。原爆を作るためにはどうしてもその作業をやらなければいけなかったために、核兵器保有国は全て、その作業を、やったわけですが。原子炉の中で燃えた燃料というのは、膨大な放射能の塊になってしまってるわけで。その中からプルトニウムだけを分離するという作業は、猛烈に危険な作業で。え…労働者は被曝をするし、環境に放射性物質をまき散らさずにはいられないという、そういう作業、だったのです。それを今、六ケ所の再処理工場でもやろうとしてるわけですが。六ケ所の再処理工場がもし、運転してしまえば、国や、日本原燃という会社が、想定しているとおりにうまく動かすことができたとしても、原子力発電所というものが1年間に放出する放射能を1日毎に放出してしまうという、それほど危険な工場になります。」
アナ「お話を伺ったのは京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんです。まあ、核燃料の再処理はどうして必要だったのかというと、元々は原爆を作るためにプルトニウムを取り出すための工程ですというお話だったのですが。この小出さんのお話の中にも出てきました、青森県の六ケ所村にある核燃料の再処理工場、ここには日本にある原発から、使用済み核燃料が集められそのなかからウランとプルトニウムを取り出す作業が行われています。2010年の本格稼働に向けて、準備が進められていましたが相次ぐトラブルで現在も試運転中のママとなっています。かかった費用、1993年から現在までに、2兆円を超えると言われています。この六ケ所村再処理工場の建設が決定した当時っていうのはどういう報道…」
星「もちろんその、政府側がですね、かなりこう、地元の意向を、地元には賛成反対はいますから、日本の地元の反対論を押し切るかたちでやったということに批判的な見解もありましたし。まあ一方でその…原子力というのは3.11の事故の前、基本的には賛成をしている人が多かったですよね、推進の人、当時自民党政権の自民党を含めて。え…そこで、原子炉、原発から出る、その使用済み核燃料を集中的に、処理する施設は必要だろうと、いうことで六ヶ所村の再処理施設というのはできて。その点ではむしろ評価する意見もありまして。しかしまあ、3.11を経てですね、もういくらなんでも原発は無理だろうと。じゃあその使用済み核燃料をどうするんだと。六ケ所村に集めて処理するということでいいのかというまあ、かなり本質的な問題点が浮き彫りになったということですよね」
アナ「あの、さっきの小出さんのお話を聞いていると、原子力発電、発電と言うよりは日本が核兵器を保有するためにこの再処理工場っていうのができたんじゃないのかという疑問が湧いてくるんですが。果たしてそういうことなんでしょうか。小出さん、こんなふうに話しています」
小出「え…日本の国民はこれまでずうっと騙されて続けてきた、のですが。日本では原子力は平和利用、核は軍事利用というように使い分けられて宣伝が続けられてきてしまいました。で…ほとんどの日本…人は、原子力は平和だからいいんじゃないかというふうに思い込まされてきてしまっているわけですが。もともと技術というものに軍事技術も平和技術もなくて。平和技術だといったものも、軍事的に使いたいと思えばいつでも転移できる、わけです。日本の原子力開発というのは、1番初めから、え…核兵器を保有する能力をもちたいという、その目的のために始められ…ました。え…そのことがずうっとまあ、隠されたままきてしまったがために、誤解が広がってしまっているのですが。え…最近になって原子力基本法の中に、『我が国の安全保障に資する』という文言が滑りこまされましたが、まさに、核開発をやりたい、というのが国家の1番基本的な目標なのです」
アナ「そうなんですか。」
星「あはは…」
アナ「核兵器を保有する能力を持ちたいから、日本の原子力開発というのは行われた。」
星「まああの、たしかに小出さんの言われる側面はあるかもしれませんが」
アナ「ええ」
星「もちろん核、あの、原発をしますともちろんプルトニウムを取り出せることになるわけですね。プルトニウムはもちろん原爆の材料になると。しかしそれはまあ日本の場合は平和利用をするっていう宣言をしてますし」
アナ「ええ」
星「日本とアメリカ都の技術力協定でも日本はその、平和利用に限るってことになってますから。…そうするとですね、今、基本的にはその…潜在力はあるんだけれども日本は核兵器は作りませんと、いう宣言はしていたということですね。ですから、まあ、そこはなかなか微妙なとこでして、例えばそのアメリカから、アメリカ的な外交スタンスからすると、北朝鮮の核を抑止するためにも日本は潜在的能力は捨てないほうがいいと。」
アナ「ええ」
星「いざとなったらまあ、北朝鮮に対抗する力はあるぞと、見せつつですね、北朝鮮のえ…核を抑止すると、いうそういう作戦なんですが。ですからその…原爆…にいきなりその、原子力発電所がそくですね、原爆につながる核兵器につながるっていうわけじゃないんですけども。そこの潜在能力があると、いう、そういうポイントだと思いますね。」
アナ「あと星さんから少し、おっしゃいかけましたけれども。アメリカからの要請でま、こういうことをやってるというようなことを。そのへんはどうなんですか」
星「これはもう日本とアメリカの一種の分業でもあるんですね。アメリカもその、ウエスティングハウスっていう、原子力のでっかい会社を東芝に売り渡したりしまして。ある意味じゃその分業体制を敷いていたわけですが。今回のその事故によってですね、日本がもう…原発ゼロにしますよとなると、アメリカからすると、おかしいじゃないか、分業のはずだったんじゃないかと、そういう議論が今出ているわけですよね。」
アナ「もうじゃ、この原子力開発っていうのは日本とアメリカは一心同体で分業で、やってくもんだっていう」
星「分業でやってますし、その…」
アナ「分担してるんですか」
星「核兵器に関して言うと、一応日本はアメリカの核の傘の中にいますよという、そういう体制になってるわけですね」
アナ「ええ。」
星「仮にこれ日本が原発ゼロになってその、核兵器の潜在能力をなくなってくる、なると、アメリカからするとですね、まあいいか悪いか議論はあるでしょうが、アメリカからすると、北朝鮮に対する抑止力もへっちゃいますよと。それから仮に日本が潜在能力がなくなっちゃうといずれ日本がその中国の核の傘に下に、言っちゃうんじゃないかっていう。まあアメリカという国はそういうところを警戒するって言いますかね、心配する、そういう体質があるんで、今回そういう強く反発を示している、いうことだと思いますね」
アナ「そもそもの仕組み、立地、ずさんな事故想定などから、最悪の核施設と、言われている再処理工場なんですが。NHKの取材では原発にある使用済み核燃料は先月末の時点で、およそ1万4400トンです。これは全国で貯蔵可能な量の70%に登っていて。新潟県柏崎刈羽原発では83%。佐賀県の玄海原発では82%にまで達しているといいます。これらの原発、今後施設の外に搬出できないまま運転、ということになれば、あと2年程度でプールがいっぱいになるという計算になっています。再処理向上の本格運転が大幅に遅れることで、各地の原発のプールには行き場のない使用済み核燃料がたまりつづけていて。青森県六ケ所村の再処理工場の貯蔵プールはすでに97%以上が埋まっている、といいます。再処理できないまま溜まり続ける使用済み核燃料。今後も使用済み核燃料の再処理事業を続けて本当にいいのでしょうか。これについても小出さんにお話を伺っています」
小出「国家としては再処理という技術をどうしても懐に入れたいと思ったからこそ、この道に突き進んできたわけですし。なんとしてもこれからもやり続けたいという、ことをすると思います。しかし、日本では今や、原子力発電、すら、もうやめようという流れになってきているわけで。原子力発電を辞めるのであれば、再処理ということをやる、正当な名目は失われてしまいます。本当は原子力発電をやめて再処理も辞めるということが、私はいいと思い、ます。しかし、日本で原子力をやってきたというのは、核兵器を持ちたいがためにやってきたわけですから。そう簡単に日本というこの国が諦めるという事にはならないだろうと私は思います。原子力というものに手を染めた70年代から使用済みの燃料が出てきてしまって。それをどうしようかということがずうっと課題になってきた、のです。大変な毒物ですので、なんとか無毒化しなければ大変なことになるということに気がついて、すでに、70年間研究を続けていますが、どうしていいかわからない、のです。え…ま、そのため当初から原子力というのはトイレのないマンションだ、と言われ続けてきました。どんなに豪勢なマンションでもトイレがなければ人はすめない、のです。そんなものを本当は作ってはいけなかったのですが、いつかなんとか科学がしてくれるだろうという期待のもとに、ここまできてしまい、ました。しかし70年間実現できなかった技術というのはほぼ、出来ないと思わなければ行けませんし。自分で始末のできないようなゴミというのは産んではいけないと、いうことに気がつくべきだと思います」
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