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最初の小児甲状腺がんの症例の報に接して(広河隆一より) (DAYSから視る日々) 
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/611.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 9 月 29 日 07:41:46: igsppGRN/E9PQ
 

最初の小児甲状腺がんの症例の報に接して(広河隆一より)
http://daysjapanblog.seesaa.net/article/294638739.html
2012年09月28日 DAYSから視る日々


最初の小児甲状腺がんの症例の報に接して

本人もご家族もどんな思いで医師の宣告を受けたのだろうか、どれほどの不安と恐怖にさいなまれているのだろうか。せめて医師は患者の身になって告知したのだろうか。それとも事実は学者のデータ管理庫の中にあって、本人家族にはまだ告げていないのだろうか。
チェルノブイリでは、検査の結果は親に伝えられた。しかし多くの親は検査結果を子どもに告げることができなかった。「がん」という言葉は大人でさえ耐えられないほどなのに子どもには重すぎる。 しかし子どもが自分の診断書を見つけて知ってしまうこともあった。子どもが知った後、泣き明かす母親を慰める子どももいた。子どもに襲いかかった事実に、父親が耐えられず、アル中になったり、離婚するケースが相次いだ。母親と子どもが残されたケースも多い。
今回検査を受けたのは18歳以下の8万人だという。その子どもたちの多くは、「自分ももしかしたら」と考えているかもしれない。次の検査で自分が宣告されるかもしれないと考えている子どもも多いに違いない。
権威を振りかざす医師や医師会や自治体や政府が、「安全」を説くのが自分の役割だと考え、子どもが放射性ヨウ素で被曝するのを予防する仕事を放棄した。安定ヨウ素剤を与えると不安をあおってしまい、自分たちがそれまで安全だと言ってきたことが嘘だということになってしまう。事故があり、ベントが決定され、被曝の危険性が高まることが分かっていても、子どもや妊婦のために当然やらなければならないことをやらなかった。
原発事故が起きたらすぐに何をしなければならなかったかは、専門家でなくても誰でも知っている。安定ヨウ素剤を飲むことと、妊婦、子どもの避難である。それを権威者はやらなかっただけでなく、むしろ妨害したケースさえある。ある医師は安定ヨウ素剤を大量に注文した。しかしそれは医師会にストップされた。これら医学界の犯罪は、メディアの犯罪調査とともにまだ手に付けられていない。
この程度の被曝では、安定ヨウ素剤が必要ないと、彼らは考えた。しかし彼らも含め、すべての関係者は、どれほどの放射能が放出されるか知らなかった。医師も政府も東電も分からなかった。そして、安定ヨウ素剤は、放射能が来る前に呑まなければ効果がない。結果的に多量の放射性ヨウ素が襲ったと分かってからではすべて後の祭りなのだ。そうしたことが起こらないように事前に服用するのが安定ヨウ素剤なのである。そんなことを知らない医学者はいない。だから医学者たちが今回行ったことは、判断の間違いというより、犯罪である。
発表された子どもの甲状腺がん発症は、放射能のせいではないと医学の権威者は言う。「なぜならチェルノブイリでは事故から3−4年後になって病気が急増したからだ」という。しかし実際にはチェルノブイリの事故の4年後に、日本の医学者たちは、小児甲状腺がんの多発を認めなかったではないか。「広島や長崎では小児甲状腺ガンは十年以上たってから現れたから、これほど早く発症するはずがない」とあの時彼らは言った。彼らは自分たちの知っている知識や経験を超える「万が一」という言葉を嫌う。「万が一」に備えることを恐れる。自分たちの限界を認めたら、学会のヒエラルキーは崩壊する。
しかし親が子どもを思う時、何よりも「万が一」で行動するものなのだ。そしてチェルノブイリ事故でも、スリーマイル事故でも、母親たちの懸念のほうが、医学者や政府や電力会社の判断よりも正しかったことが証明されている。
 今回の小児甲状腺がんの発症は、時期が早すぎるため、放射能とは関係ない、つまり原発事故とは関係ないと医学者たちは言う。そして8万人に一人という数字は、ふつうでもありうる数字だと言う。しかしこれまで彼らは、小児甲状腺がんは100万人に一人しか現れないと繰り返し発言していたのではなかったか。8万人に1人発症するのが普通だというなら、福島県の子どもの人口30万人余に対して、これまで毎年平均して3−4人の小児甲状腺がんが現れていたとでもいうのか。そんなデータはあるはずがない。
 このただれ切った日本の方向を変える力は、人々の意志と良心的医師たちの活動にゆだねられる。そして「万が一」にしろ被害者がこれ以上増えないようにすることに、すべての力を結集すべきで取り組むべきである。子どもたちを守るために。

 福島のこども支援プロジェクト「沖縄・球美の里」代表
 DAYS JAPAN 編集長
 広河隆一


 

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コメント
 
01. 2012年9月29日 07:46:27 : LK1rJwwJUs
甲状腺ガンもこわいけど、他の方がこわいの多い。とくに、症状がでて、検査してもわからない、放射線疲れとか。
自閉症も、事故なし原発の周辺で増えてるって聞くし。

子供になにもなければよいけど。今回、日本人がいかにアホか思い知った。
アホが多すぎて危険な民族だ、簡単に騙されて同じ方向に向く。


02. 2012年9月29日 08:03:50 : yhLUBmNwhk
このブログhttp://einstein2011.blog.fc2.com/blog-entry-570.htmlに以下のような内容が書かれています。

友人が、国立国会図書館で山下俊一の311前の
講演内容を調べてきました。
後ほど順次Tweetしますが、驚愕の内容です。


山下俊一 
 その結果(チェルノブイリの20万人子供の大規模調査)、
 事故当時0〜10歳の子供に、生涯続く甲状腺の発がん
 リスクがあることを疫学的に、国際的な協調のなかで
 証明することができました。(2009年3月)


山下俊一 
 一方、日本では思春期を超えた子供の甲状腺がんを
 まれにみるぐらいです。
 その頻度は、年間100万人に1人といわれています。
 これは欧米、日本、ほぼ変わりません。


山下俊一 
 (エコー検査の結果)われわれも自分の目を疑いました。
 世界も最初は信じませんでした。
 しかし1991年以降、徐々にこの数がふえていきました。
 大人では、結節をさわるとだいたい100人に1人か2人に
 がんの可能性がありますが、子供の場合には約20%が
 がんでした(2009年3月)


山下俊一 
 (チェルノブイリの調査)
 そして放射線誘発性の甲状腺がんはすべて乳頭がん
 でした。
 これは非常に大きな事実であり、
 乳頭がんの発生メカニズムを解明できる大きな母集団
 がここにいるということになります。
 (2009年3月)


【重要】山下俊一 
 同時に、大人と異なり、小児甲状腺がんの約4割は、
 この小さい段階(超音波で甲状腺結節を見つけて、
 1センチ以下、数ミリの結節の事)でみつけても
 すでに局所のリンパ節に転移があります。
 (2009年3月)


03. 宮島鹿おやじ 2012年9月29日 08:27:43 : NqHa.4ewCUAIk : l327sHWnII
自分にできることをやろう。
無理をすると続かないので、無理をしないで。
(でも、心の中には緊張感を持つべきだ。実態は一刻の猶予もない。本当は)


>このただれ切った日本の方向を変える力は、人々の意志と良心的医師たちの活動にゆだねられる。そして「万が一」にしろ被害者がこれ以上増えないようにすることに、すべての力を結集すべきで取り組むべきである。子どもたちを守るために。

まさにその通りだと思う。
今までと違う、それぞれの「第一歩」を踏み出すべきだ。
方法は自分で決める。


04. 2012年9月29日 09:06:35 : EF7HTW32MU
日本医学会の主流が、まちがいなく731部隊の伝統を継承していることを確信した
次第です。

05. 2012年9月29日 10:14:09 : IwMfIuPFcI
未来を担う子供たちの為に 今 本当に何とかしたいです。
60過ぎていても あちこちに異変が出て来ているので 小さな子供の数年後を思うと 胸が苦しくなります。
04さんの書かれている731部隊の事…おぞましいけれど そんな気がします。

06. 不乱坊 2012年9月30日 04:13:39 : kbTBOGSw0930o : JLhACL0Ips
広河さんの講演会を聴きに行ったことがある。テーマは原発でなくパレスチナだったが。
本も何冊か読んだ。人の命、とりわけ子どもの命に強く思いを寄せている人だとの
印象を持っている。
この広河さんや小出さん、広瀬さんたちの警告より、医師という肩書きを持った山
下氏、それから東大教授などという肩書きを持った御用学者たちの安心発言を、人々は
信じるものなのだろうか。
私には専門知識はない。だから、専門家の意見を参考に、取捨選択しながら自分の
考えをまとめていくしかないのだが、誰が信頼に足る人物なのか、は重要な要素に
なると思う。
広河さんの搾り出すような焦燥、苛立ちの声が聴こえてくるようだ。
どうか、福島の子どもたち、その親たち、これから子どもを生み育てようという若
い世代に、その声が届きますように。

08. 2012年9月30日 07:54:56 : urKiPCkocY
事故直後、東電社員には、安定ヨウ素剤が一斉に配られたと聞いた。

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